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ミステリの祭典

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透明な螺旋
探偵ガリレオシリーズ

作家 東野圭吾
出版日2021年09月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 7点 makomako
(2024/10/14 07:56登録)
このサイトでは評価が低いようですが、私は気に入っています。
何を小説に求めるかによって当然評価は異なるのでしょう。
この小説に奇想天外な推理と本格推理にありがちなエキセントリックな探偵を期待すればこの小説の評価が下がるのでしょう。
作者はもともと本格推理でありがちな、ロジックだがとんでもなく、そして人間の情など全く考えたこともないといったお話から少し異なることがしばしばあり、そこが私としては好きなところ。
最近はちょっとこういった要素が薄くなり、若干冷たく薄利多売的小説が増えたような感じがしていましたが、これは推理とともに人間の情を訴えるところが強く出ています。
もちろん推理小説や実際の捜査なら問題となるところが大いにあるのですが、私はこういったところが好きなので、大いに感動しました。

No.3 4点 mozart
(2023/09/24 08:35登録)
(かなり前に)発刊後すぐに読みました。ガリレオシリーズが好きなので期待して読み始めたのですが……。湯川の過去が明かされるわけですがこういうのはちょっと……残念な印象が強かったです。カッコウの卵もそうですが、この作者は「生まれついての能力差」なるものに何か特別な思い入れがあるのかも。

No.2 4点 suzuka
(2022/10/15 21:08登録)
何も考えずに読めば、人間ドラマメインのミステリーとしてそこそこ面白いかもしれませんが、ガリレオシリーズとして読むと期待値との落差が大きいかなと。
あと湯川先生がストーリーに深く関わってきますが、やはり先生には純粋な探偵ポジションでいてもらった方がいいですね。

No.1 5点 文生
(2021/09/09 14:09登録)
今回は湯川自身が事件の関係者として警察にマークされ、その点も含めて事件の裏の人間関係が結構複雑なのが読みどころ。それが徐々に明らかになっていく展開には一応の面白さはあります。
しかし、警察の捜査が話の大半を占め、トリックや華麗な推理といった要素は皆無なので本格というより、警察小説を読んでいるような感じです。いつもの湯川シリーズを期待していた人は間違いなくガッカリするでしょう。

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