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ミステリの祭典

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『アリス・ミラー城』殺人事件

作家 北山猛邦
出版日2003年05月
平均点5.90点
書評数30人

No.10 4点 makomako
(2009/12/15 21:00登録)
 本来推理小説は作り物ではあるが、これはちょっとひどいのでは。
 探偵たちはは人間らしい感受性なし。どうして殺されに集まってきたかも不明。
 作者はトリックはそれ自体が美しいといっているそうだが、人間をばらばらにきざんだり顔を焼いて腹を割くのが美しいと思えるのだとしたらちょっと危ない人だなあ。
 本格推理物が好みなので途中の推理などはまずまず楽しんだのだが、最後に来てまたむちゃくちゃの結論となりいやになってしまった。

No.9 6点 yoneppi
(2009/10/10 21:41登録)
このひとの作品はこれが初めて。メイントリックは荒削りで強引な分楽しめた。動機とかもうわけわからん。
森先生のレプリカ読んでこれ読んだら、ルールも知らないチェスをやってみたくなった。

No.8 5点 touko
(2009/08/07 01:26登録)
登場人物の1人が『華麗なスクエアダンス』(って還暦の母も習っているフォークダンス!?)を踊る場面で、個人的に図を想像して、なんじゃそりゃ、と作者の意図とはおそらく違うところで激しくひっかかり、後はなし崩しに叙述トリックに関してはわかってしまいました。

登場人物全員の集まってきた動機や心理や行動が不自然すぎるので、犯人の動機はぶっ飛んではいるけど、まだマシ。
それにしたって物理トリック以外の部分がひどすぎるので、こういう話やトリックを成立させるための仕込みの部分ももうちょっと頑張って欲しかったなあ。
これならクイズで読んだ方が楽しめそう、小説にする必要もないんじゃないかとすら……。

No.7 7点 テレキャス
(2009/07/28 23:56登録)
大掛かりな物理トリックのイメージが強い北山がこんな変化球で攻めてくるとは驚いた。
アンフェアと言うより読み返せばわかる伏線を張りつつ最後の最後まで真相を隠し通した手腕を素直に誉めるべきだと思う。
動機は無茶苦茶に感じるがこの世界に触れてしまうと意外と納得出来たりする。
【ルイス·キャロル】と【そして誰もいなくなった】をモチーフにしているのもミステリ好きにはニヤリものだったので1点プラス。

No.6 7点 dei
(2009/03/19 23:57登録)
解説文のとおり、ある程度本格モノを読んだ人向けの本格。
伏線も(わかりずらいけど)はってあったし、
これはこれでありだとおもった。

No.5 6点 シーマスター
(2008/12/16 21:28登録)
このメイン・トリック・・・この手の仕掛けは嫌いではないが、本作のようなやり方だと「インチキ」との謗りを受けても止むを得ないだろう。
確かに所々に伏線らしきものはあるが、そこでは「ソレは?・・曖昧だな・・もしや?・・でもそれならもっとちゃんと書いてくれないとアンフェアだよな」と思いながら読ませられ、結局そのとおりなんだからスッキリしないこと夥しい。
まぁチェス盤がね・・・・・・・作者のせめてもの読者への真相暗示のメッセージか・・・・

似たタイプとしては某御大の某作があるが、本作品はアレほど大胆になれないまま逃げとおした印象が強く、読後感は、実質ディフェンスに徹するボクシングチャンプがコソコソ姑息にラウンドをこなしタイトル防衛に終わった試合を見せられた後の感想に近いものがある・・・

密室トリックは割りと面白いし、(机上の空論だったとはいえ同じ結果となった)首切りのカラクリは笑えるほどだし、ストーリー展開も(はじめの100ページは冗長だが、それ以後は)クローズド・サークルの王道を行くものとも言えるだけに、もう少しカタルシスを味わわせてくれる作りにして欲しかった。

No.4 9点 いけお
(2008/11/26 23:09登録)
ラスト含め、メインのトリックは賛否両論あるだろうが個人的にはすっかり騙されたし、賛の方だった。
作中であれだけ言ってる、物理トリックの必然性にはやや疑問が残るが、全体的には楽しめた。

No.3 7点 teddhiri
(2008/10/28 18:40登録)
メインのトリックにはまったく気づきませんでした。しかしそうだとすると被害者たちの対応がかなり不自然。そこがしっかりしていてくれれば、傑作になっていたかもしれない。

No.2 4点 kowai
(2008/10/21 21:23登録)
ラストまでが怒濤のように読めたので、その分ショックが大きい。。。呆然として読み返してみても納得ができん。。。前2作は「アリ」と思っていたが、今回は「ナシ」でしょ。。もうこの人の読まないかも。。。

No.1 6点 深夜
(2008/08/27 14:23登録)
ラストは駄目だと思う。確かに伏線らしいものもあるが、もしそれなら登場人物が途中で気づくだろうし、その描写が無いのは余りにもずるい。

この手の閉鎖空間内における連続殺人ものとしては非常に面白かったのですが、ラストは賛否両論あるんじゃないでしょうか。

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