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ミステリの祭典

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化物語
〈物語〉シリーズ

作家 西尾維新
出版日2006年11月
平均点7.33点
書評数6人

No.6 9点 文生
(2024/04/26 07:27登録)
主人公の阿良々木暦が怪異に憑かれた少女たちと出会っていく連作短編。
西尾維新の最高傑作との呼び声高い有名作品だけに物語の完成度、キャラの魅力、シリアスとギャグの配分など、すべてが高水準。個人的にも『クビシメロマンチスト』と同じくらい好きな作品。

No.5 10点 密室とアリバイ
(2023/06/17 23:03登録)
やっぱりこれには思い入れがあるので

No.4 7点 虫暮部
(2022/12/08 13:07登録)
 改めてシリーズ初作を読み返してみると、怪異への対処法、いわば解決編が、そこまでぴったり平仄が上手く合っているわけではないな~とアラが見えて来た。やはりこういう話ならば、“捻りの効いたグッドなアイデアである” と言うことについて読者に対する説得力のあるもの、を期待してしまう。あれは駄目、これも駄目、あっ、その手があったか! みたいな。本作では “作品世界のルールではそうなってるんですね” と、説明されて納得することしか出来なかった。
 でもキャラクター小説としては大好きよ。

No.3 7点 バード
(2021/04/01 22:28登録)
ファンタジー要素を絡めた青春ものだが、本作の評価はキャラクター達の漫才を楽しめるかどうかで決まりそう。個人的に「戯言シリーズ」より好みで、続きも読みたいと思った。(掛け合いが長い(くどい)と感じた部分がそこそこあったのは残念だが。)

好きな話は順番に
「つばさキャット」>「まよいマイマイ」>「ひたぎクラブ」>「なでこスネイク」>「するがモンキー」
である。
「つばさキャット」が特に面白く、下巻最終話にて1加点。(父上同伴デートは本気で笑った。また、各種伏線(忍の隠れ場所やブラック羽川の言動など)も上手く機能していた。)

No.2 5点 ボナンザ
(2021/02/19 20:41登録)
序盤戦場ヶ原で引き込んでおいて後半出番がどんどん少なくなるあたりがいかにも西尾らしい。

No.1 6点 メルカトル
(2019/04/05 22:19登録)
阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった―!?台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!怪異!怪異。(上巻)

青春を、おかしくするのはつきものだ!阿良々木暦が直面する、完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた「怪異」とは―!?台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANとのコンビもますます好調。西尾維新が全力で放つ、これぞ現代の怪異!怪異!怪異。(下巻)
『BOOK』データベースより。

怪奇譚とラブコメのハイブリッドって感じです。まあ突き詰めれば、西尾流の純愛小説になるんだろうなと思いますが。勿論、キャラクター小説としても秀逸です。
しかし、戦場ヶ原と神原の個性が強すぎる反面、語り手で主人公の阿良々木はどこか優柔不断で影が薄い印象を受けます。自身も怪異に関わった人間ではありますが、次々に怪異に襲われる女性キャラたちを前に右往左往、お世辞にも格好良いとは言えませんね。彼は凡庸ですが、それが逆にヒロイン達を際立たせているので、損な役回りなのかもしれません。それにしてもこのハーレム状態は羨ましい限り。「萌え」が好きな人にはお薦めですが、私の様なおじさんにはちょっとどうかと。
本当は7点でもいいかと思いましたが、取り敢えずこれがシリーズ一作目で基準となりますので無難なところで6点としました。

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