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ミステリの祭典

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能面殺人事件

作家 高木彬光
出版日1952年01月
平均点5.96点
書評数25人

No.5 5点 isurrender
(2009/07/22 01:08登録)
もっとうまくこのトリックで書くことは可能だったのではないだろうかと思えてしまう

No.4 5点
(2009/07/07 20:41登録)
ヴァン・ダインをネタばらししながら引用しているだけあって、その系統の密室トリックが使われていますが、小道具の使い方がうまくできています。しかし、殺人方法については不満があります。1940年台当時では死因は確定できなかったのでしょうが、この方法では皮膚に明らかな痕跡が残るので、この点には当時の法医学検査でも気づくはずです。
それにしても、この犯人の意外性は、私も江守森江さんと同じく、その設定をストーリーの中でどう効果的に使っていくかという工夫が甘いと思いました。読者を欺く語り方は、横溝正史の似た趣向の同時期某作品と較べると(文章表現技術も含め)どうしても見劣りがします。
Eさんの言われるビックリする人物(当然彼自身ですね)の使い方には苦笑しましたが、これもヴァン・ダインの叙述形式をひねったのかも。

No.3 4点 江守森江
(2009/07/04 12:19登録)
初読時、作者の神津シリーズ読者挑戦傑作群を先に読み、その興奮が覚めやらぬままに興味を持ち手にした。
思いっきり失望した記憶がる。
最近、再読して初読当時の失望感の原因に思い至った。
プロローグでクリスティー「アクロイド殺し」のネタバレから始まり“作者の狙い”が透けて見えてしまうのが原因だった。
殺人方法や密室トリックを枝葉にして挑んだ大技にしては余りに不用意な書き出しだったと思う。
※多数の古典作品が未読で、これから読もうと思っている方々へ
海外古典作品のネタバレを多数含む。
現在では色褪せ古典的名作の評価には値しなくなった。
以上を踏まえて、手にして下さい。

No.2 7点 E
(2009/05/05 19:36登録)
ビックリする人物が登場しましたね(笑)
語り手から妙な「不安定感」や「空」を感じました。
最期までその雰囲気が拭えず、最期で「成程」と納得。

No.1 7点 makomako
(2008/09/16 19:53登録)
能面は高木彬光の刺青と並ぶ作品だと思う。今となってはトリックも古く差別的表現もたくさんある。でもがちがちの本格探偵小説としてこういった小説が好きな人間には何十年ぶりに読み返してみたがやっぱり十分楽しめた。

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