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ミステリの祭典

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袋綴じ事件
ミリア&ユリシリーズ

作家 石崎幸二
出版日2002年06月
平均点5.43点
書評数7人

No.7 5点 ミステリ初心者
(2024/01/02 18:51登録)
ネタバレをしております。

 あけましておめでとうございます。去年はこれまでよりも読破した冊数が少なくなってしまいました;;

 ちょっと読みづらい海外のミステリや、腰を据えて犯人当てをするミステリを連続で読むと疲れるので、箸休め的にユーモアミステリが読みたくなります。前に読んだユーモアミステリは、なんだがストレス社会!みたいな感じだったのですが、本作品のシリーズではちゃんと明るくて楽しいユーモアミステリになっていて重宝します!
 石崎と瀬尾の関係の発展について無邪気に賭け事をするユリ・ミリア・仁美のシーンが特に面白かったですねw

 今回はなんだか企画もの?なのか、本全体が袋綴じになっていて密室本なるものになっていたようですが、中古で買ったのでもう開いてましたw ただ、特別ななにかがあるわけでもなく、デザイン的なものかもしれませんw 本編の最後らへんでミリアが袋綴じのあるミステリ本を使って犯人を絞りますが、それだけですかねw

 推理小説的要素について。
 発光塗料についての話が面白かったですね。ペンライトにもついてたのはわかりませんでしたが、両手を使うならペンライトを口で持たないといけない事に気づきませんでしたw
 また、私は露骨に瀬尾を疑っていたため、仁美が犯人だと言われた時は驚愕しましたw のちに瀬尾→下柳の順で疑われるのですが、二転三転する展開は楽しいですね。ただ、瀬尾が犯人でも論理的には破綻していない気もしますw

 今回はミリアが良く活躍しましたが、ユリは控えめでしたねw どちらかというとややミリアボケ・ユリツッコミのような立ち位置になったような気がします。

No.6 4点 江守森江
(2010/03/10 00:48登録)
出版当時「密室本」なんて企画にワクワクしたが、わざわざ袋綴じにする必要性を感じない作品ばかりだった。
今までで一番真っ当な本格ミステリになったが、相変わらずミエミエな伏線をダミーにした構図は狙いが透ける。
作者に求める「アンチ・ミステリとして本質を射抜くギャグ」が削られ気味で逆に評価を下げたい。
自分が高校生の頃の購買部では焼きそばパンは一番人気だったが、女子高生が通貨代わりに賭の対象にする程の人気だろうか?
それが、この作品で一番のミステリーな気がする。

No.5 7点 深夜
(2008/08/21 22:06登録)
ミステリー部分はしっかりしてるんですが、短編位のボリューム。あとは、主人公たちのキャラと、賭けシーンの面白さが評価を分けそうな作品。個人的には面白かったのでこの点数。

No.4 6点 北浦透
(2004/09/15 21:51登録)
もともと長大な作品を書く作家ではないが、今回のはさすがに短すぎる。それに加えてちょっと理系っぽい部分が強かったのが残念。あと、中盤の石崎が別人みたいに格好良かったので違和感を覚えたのと、袋綴じについて、もっと鋭く突っ込んでくるかなと思ったので、少し肩透かし。
でも相変わらず謎はスッキリ解決されるし、笑わせてくれる。もうちょっと長い作品を読みたいなと思う。

No.3 5点 ともと
(2003/01/16 17:05登録)
デビュー作読んで微妙だったので「どーしよー」と思ったのですが、楽しかったです。
解決編笑えました。電車の中で読んでたのですが耐えられず中断した程です。ミステリーでここまで笑かすのはすごいっす。
ただ、女子高生のキャラ(口調とか、行動)ははどうかと思う。失礼ながらおじさん的理想の女子高生なのかな?とか思っちゃいました。
自分的笑いのツボ一般大衆にウケるか謎ですが、(ふつうにミステリーしてますし)笑いたい人にはお薦めです。

No.2 7点 由良小三郎
(2002/10/19 16:07登録)
かなり「まとも」なんていうと、生意気ですが、石崎作品を「ただの漫才台本じゃねーか」というふうに思ってたタイプの読者の許容範囲に入ってきた感じの作品で、僕は、このシリーズでは1番いいんじゃないかと思いました。ギャグは減っていますが、個人的には、化学の蘊蓄の部分なんかが、僕のツボかもしれないんで、この後理系ミステリなんかに進んだりしたら、それもおもしろいかもしれないなと思いました。

No.1 4点 しゃん
(2002/09/12 19:48登録)
相変わらず会話は読んでてあきさせない
さくさく読める
ただし、ラストのインパクトが弱かったような。
もう少し長いほうが楽しめたのではないだろうか

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