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ミステリの祭典

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探偵AIのリアル・ディープラーニング
探偵AI

作家 早坂吝
出版日2018年06月
平均点5.40点
書評数5人

No.5 6点 みりん
(2024/06/26 20:03登録)
○○○○○○○○○殺人事件で私の爆笑を掻っ攫っていった早坂吝。上木らいちシリーズの方ではなく評判の良いこちらを先に読んでいくことに。
デビュー作のチャラさは抑えて、推理小説オタクで憎めない主人公輔、美少女AI探偵相以、マザコン公安右龍さんなどの愛らしさが前面に押し出されているキャラ小説。それに加えて密室やAIの絡んだロジックなど本格成分やや高めで実に楽しい。
"共犯は謎(mystery)の純度を落とす" 格言・至言です。
いやしかしかわいいな相以。

※追記
レッドキングさんへ どうやら既に漫画化はされているそうですよ(^^)

No.4 5点 レッドキング
(2024/06/10 21:18登録)
AI探偵シリーズ第一弾は短編集。
    「フレーム問題」 あ然(;O;)失笑の密室殺人トリックに 7点・・「後期クィーン問題」ネタはどうでもよく。
    「シンボルグラウンディング問題」 クィーン名作オマージュだが、ロバの英訳知らなきゃワカらん。2点
    「不気味の谷」 読み返せばきちんと揃えられたデータ、AI推理の挫折を超える人間推理ロジック。5点
    「不気味の谷2」 山小屋密室殺人のチト無理矢理トリック・・面白いんだけどねぇ。4点
    「中国語の部屋」 対話相手「存在」の真偽を決める限界時間ゲーム。解明どんでん返し見事で 7点。
で、五作平均 5点。
本格ミステリ短編集としては、平均5点だが、三人のAI少女や、右龍に左虎(!)両男女刑事など、キャラ立ち実に良く、これ、漫画やアニメにしたら映えるんじゃね? このシリーズ愉しみ(^^♪

※肯定否定取り混ぜ、世界中あちこちで騒いでいるAIだけどねぇ、何だかシュワちゃん「I'll be back」超えて、SF「ハイペリオン」さえ現実味(さすがにタイムワープは在り得ないだろが)を帯びて来て。でーも、「生命科学の倫理」云々同様、余りにも過大評価し過ぎなんでないの? そりゃあ、人間能力超えた途轍もない学習能力持った存在に成り得るんだろうがさ、人口知能が「自然な」感情や意志を持つなんてことまでは在り得んだろう・・それもまた、「生の人間」によるプログラミングなんでないの?・・なんて、あまり固いこと言わんとこ、シラけるし(^_-)

No.3 5点 八二一
(2022/01/17 20:25登録)
AIを推理小説の視点から縦横無尽に語り倒す意欲作。人間と機械という関係性の描き方もよい。

No.2 4点 蟷螂の斧
(2021/04/02 19:32登録)
ラノベ展開で人が簡単に殺されてしまう。その点が軽すぎてチョット肌に合わなかった。インパクトのあるトリックがないのも残念。古典の各種パロディを取り入れている点は評価したいと思いますが。

No.1 7点 虫暮部
(2018/12/20 12:13登録)
 ライトな怪作。安いと言えば安いのだろうが、展開が速くて退屈はしない。探偵がAIで試行錯誤を一瞬で済ませるからね。味わいに欠ける、通常のミステリの冗長な部分を回避している、どちらとも取れるその手の作品だと踏まえた上で、私は面白かった。EQネタもあり。

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