皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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| 23231. | RE:RE:作品の編集 nukkam 2018/07/18 14:40 [すべて] |
> [ 人並由真さんのコメント ] > > それで今回の本題というかご相談ですが > 各作品(本日は具体的にはスタウト)の > 書誌データを改修されたようですが > 一応、本サイトには書誌データの入力に際して > たぶんお目にされているとおり > 管理人さんの設定による指示(提示されている指針) > >「初出版のISBN(10桁または13桁),ASINが分かれば入力下さい。」 > というのがあります。 > > 人並由真さま ご講評をいつも楽しく読ませていただいております。 管理人さまのルールを遵守すべきについては総論では全く異議ないのですが、徹底するのはなかなか難しいかなと思います。海外ミステリーの場合、初出版が(相当な)抄訳版だったりすると完訳の新訳版の方を紹介したいと思うことがあります。また、今度エラリー・クイーンの「エラリー・クイーンの冒険」という短編集が新訳版で出版予定ですが、これの旧文庫版は短編が1作抜かれています(同じ出版社のアンソロジー文庫にその1作が収められたのでダブリ回避のための削除だと思います)。個人的にはこの場合は全作が収容される新訳版を登録した方がいいのではと思います。ただこういう言い訳を言い出すときりがないし、無法状態になるからルールは厳格にというのであれば従う所存です。 あとここからは全くの雑談になりますが、横溝正史の文庫版は昔(1970年代から1980年代半ば)のは極彩色で幻想的な表紙がとてもインパクトがあったのに、その後の重版は単色で魅力に乏しい表紙に変化して残念。でも同じ出版社のためか両方とも同じISBNで、今サイト登録すると重版の方が表示されてしまう。何とかならないかなあ。 |
| 23229. | そういえば 人並由真 2018/07/17 19:41 [雑談/足跡] |
こっちは雑談です(汗・笑)。 スタウトの『毒蛇』(ポケミス版)の翻訳者の佐倉潤吾氏って 60年代にまだお若いうちに亡くなったと記憶していますが 日本版EQMMやその他でも名訳者として評価され、 そのままHM文庫版にもこの翻訳が流用されております。 21世紀の現在、あらためて読みやすいかは再確認しておりませんが 佐倉氏の訳文はそれだけ、十年単位で時代を超える 普遍性があったのではないでしょうか? そこでわからないのは早川の「世界ミステリ全集」の マッギヴァーン編(他の作家とセット)が刊行された際に 同巻に収録された『殺人のためのバッジ』は ポケミスで佐倉氏の旧訳があるのに、それをそのまま使わず 矢野浩三郎氏の新訳に替えたこと。 実は自分はどっちの翻訳もまだ未読(汗)ですが、早川はその後も 佐倉氏のいろんな旧訳を新版の形で出しているのに、なんでこの時は こんなことしたんだろう? と昔からちょっと疑問に思っています。 マッギヴァーン大好きのクリスティ再読さん、何かご存じ、または 思い当たることはないでしょうか? さすがに黒沼健や村崎敏郎あたりがポケミスで訳した作品を 「世界ミステリ全集」の時点で新訳に替えたのは、 佐倉氏より前の世代? の訳者・翻訳書ということで、 70年代半ば当時にしても訳文が古めだったんだろうと なんとなくわかるような気もするんですけれど。 (実際、その辺の翻訳家はのちのHM文庫などでは、 かつての訳書が再刊されていない……と思う。) まあ、早川が当時の矢野氏に頼むハズだった別の仕事が何らかの 事情でキャンセルになり、それで矢野氏が関心を持っていた この作品の新訳を、ギャランティが発生するお仕事として 依頼した……とか、意外に地味な裏事情とかがあったり するのかもしれませんが。 真相はさて? |
| 23228. | RE:作品の編集 人並由真 2018/07/17 18:44 [すべて] |
雪さんへ 初めまして。いつも楽しく書評を拝見しております。 お読みになってレビューされる作品の傾向が 当方の関心の近いところで、しかもレビューのない またはレビュー数の少ない作品を主に、というのも 個人的にとてもシンパシーを感じております。 それで今回の本題というかご相談ですが 各作品(本日は具体的にはスタウト)の 書誌データを改修されたようですが 一応、本サイトには書誌データの入力に際して たぶんお目にされているとおり 管理人さんの設定による指示(提示されている指針) >「初出版のISBN(10桁または13桁),ASINが分かれば入力下さい。」 というのがあります。 この指示の言葉通りに素直に従えば 例えばスタウトの「毒蛇」の邦訳書の書誌データを入力する場合は 78年のHM文庫版ではなく、58年のポケミス(世界探偵小説全集版) もしくは同年の創元の世界推理小説全集版の方が該当するのでは ないかな、というのが当方の解釈です。 まあ21世紀の現時点からの実状でいえば、後年の版の方で 読んだ人も多いのでは、ということは当方も思うところでありますし 自分自身も旧版でなく新版で読んだ作品など山のようにありますが とはいえ、 >初出版 という定まったルールにもとづけば、たとえばその作品の 実際の著作時、また日本紹介の歩みが具体的に見えて 読者視点、ミステリファンの観点的にもとても 良いことではないか、と考えたりします。 ですから個人的には、その意味で、Amazonなどで 追跡可能な限り、元版(またはそれに近い旧版)の 書誌データを入れるという管理人さんの考え (厳密に管理人さんがその意で指示されているかは 見えない面もありますが)に賛成で、これまでも余計な お世話かとも思いながらも、目につくままに各作家の 各作品の<旧版でなく新版が標記されている>書誌データを かなり、初出版へと改訂させていただいてきました。 もちろん中には、自分が読んだ版はこれとは違う、と 不興を覚えた方もおられるのではとの懸念もしたのですが (そういう方のお気持ちそのものに対してはお詫びいたします) ただ一方で、この点に関しては、元版・初訳刊行版のデータを 標記する作業は各作品の素性(その作品がいつ初めて本邦の ミステリファンの目に触れたか)を表記するという意味で 十分以上の意義があると思いました。 それゆえ本サイトでは明文化されている管理人さんの ご指示に従ってみよう、と思ったわけです。 あと、本サイトに参加される多数の評者のみなさんは 作品によっては旧版なり新版なりバラバラのバージョンで 作品に触れているものと思います。 それは現実論としてまったく当然なことですが、 作品の素性としての「初刊行年」「日本への初紹介年」を 語ることに意義を認めるなら、旧版に表記を統一し、 書誌情報を整合させた方がいいのでは? という考えがあります。 評者の数は無限に増えていき、後発版の書籍も刊行されますが、 作品の(日本での)初刊は、基本的にひとつのハズですので。 (※まあ戦前の著作や翻訳本など、おっかけにくいものは、 それはまあ……という部分もありますが……汗。) とはいえ、もちろん当方は基本的に、本サイトに2年前から 参加させて頂いている末端の評者の一人に過ぎませんし、当然ながら 雪さんにも、またもしかしたら管理人さんにも違うご見解があり、 本当はそちらのお考えの方が理に適ったものかもしれません。 ですからもしよろしければ、雪さんや管理人さん、そして、今回の件に 関心のあるほかの方のお考えなどをお伺いしたいところです。 その上で、できましたらこの件は、管理人さんのジャッジで 最終的な裁定を願えたらありがたく……とも思っています。 ちなみに今回のような話題は、Wikipediaの編集合戦のようなもので (当方を含めた)参加者同士の間でいつか生じるものとも 予見していた面もありました。その意味ではこの件についてひとまずの 決着を得られる良い機会なのかなとも考えてもおります。 長文、申し訳ありませんでした。 雪さんの、そして管理人さんのこの件へのお考えを お聞かせ願えますと幸いです。先にも書きましたが、 当方は最終的には管理人さんのご判断に恭順させていただく つもりでおります。 > [ 雪さんのコメント ] > レックス・スタウトの「毒蛇」を編集しました。 |