皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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| 25744. | RE:RE:RE:魅力的な足跡 おっさん 2019/09/03 13:19 [雑談/足跡] |
弾十六様 さっそくThe Baffle Book について、いろいろ調べていただいたようで、有難うございます。反応速度の速さは、さすがですね。 ラシター・レンとランドル・マッケイのコンビが、1928年から1930年にかけて三冊の The Baffle Book を刊行し、これが受けたので、後年、再編集されたヴァージョンや、類似の本が出たりした、という事でしょうね。 なんにせよ、小生としては、『白い僧院の殺人』の元ネタとされる‘The Sandy Peninsula Footprint Mystery’の一編が読めれば、それで満足。 というわけで、当該本のレヴューは、おまかせしますw ジェーン・ オースティンの『ノーサンガー・アビー』(1818)は、ずっと気になっていた作品なのですが、いまもって未読。やはり、面白そうですねえ。レヴューの完成が、楽しみです。 取り急ぎ、ご返事まで。 おっさん拝 |
| 25741. | RE:RE:魅力的な足跡 弾十六 2019/09/02 22:59 [雑談/足跡] |
おっさん様 凄い情報をありがとうございます。The Baffle Book(1913年初版のリプリントという情報がWebにありました)が購入可能!という驚くべき知らせを見て私も早速ポチりました。届くのは1〜2か月後らしいのですが楽しみに待ってます。 あらためておっさん様の今までの書評をじっくり味あわせていただき、打ちのめされています。ポーから黄金時代に至る小説群をもうすでに結構読破されてて、しかも書評の内容が深い! 足跡の件でもバスカヴィルの犬がさらっと(さりげなくカッコ良く)出てくるし… 全くかないません。 あんまり悔しいので、ブックオフで勝てそうな本を探したら(身の程知らずです)ジェーン オースティンのノーサンガー・アビー(1818)を見つけました。10%ぐらい読んだところですが、ユーモアに満ちた素敵な英国小説です。若い娘たちがゴシック小説(ユードルフォの謎とか)を読んでキャッキャ楽しんでます。男たちは初期のバークリーを思わせるような人物造形で、拾い物でした。ゴシック小説つながりで本サイトに登録する価値あり、と感じています。 今後ともご指導よろしくお願いいたします。 (追記:2019-9-3) The creative team of Lassiter Wren and Randle McKay, "Originators of the Detective Puzzle Form," flourished in the period 1927-1930.という記述がAmazon.comにありました。Lassiter Wren baffleでAmazon.com.uk内を検索してみると沢山のBaffle Bookシリーズが… (1913年初版はどうやら誤りのようです) |
| 25739. | RE:魅力的な足跡 おっさん 2019/09/02 15:42 [雑談/足跡] |
弾十六様 はじめまして。 御書評は、おりにふれ拝読させていただいています。 よくお調べになられていて、その熱意とエネルギーに、凄いな凄いなと、感心することしきりです。 本当なら、こちらも、きちんと調べてご返事すべきところですが、いまその余裕が無く、大雑把な内容になりますことをご容赦ください。 > まず、おっさん様が指摘されてるソーンダイクものは初出1909年ごろのxx(ネタばれ自粛)だと思われます。 そうですね。John Thorndyke's Cases(1909)の収録作です。小生は、『ソーンダイク博士』(改造社 1930)で読みました。非常にまぎらわしいのですが、「海濱の足跡」(戦後訳「砂丘の秘密」)とは別作です。いま、ソーンダイク博士ものの短編全集が企画されているという噂があるので、実現を待ちましょう。 ミステリにおける“足跡テーマ”をめぐるご考察、楽しく読ませていただきました。小生が、不可能犯罪と絡めた作例でいまパッと思いつく、いちばん古いのは、アーサー・モリスンの「サミー・クロケットの失踪」(1894年の Martin Hewitt : Investigatorの収録作)ですね。創元推理文庫の『マーチン・ヒューイットの事件簿』のレヴューで取り上げています。よろしければご笑覧ください。 チェスタトンの「見えない男」に、“足跡”テーマから光を当てられたのには、ヤラレタ、という感じです。なるほど、確かに。カーがこの作を気に入っていたことは間違いなく、例の「地上最高のゲーム」では、名作の決定的場面として、足跡をめぐるくだりを、わざわざ紹介しているほどです。 > 大事なことを忘れてました。森解説で触れられてるJDCがトリックの参考?にしたというクイズ本ってどんなシロモノなんでしょう? とても気になってます。 『白い僧院の殺人』の執筆に際しカーが参考にしたという、推理クイズ本の The Baffle Book(1928)、なんと新本で入手できる(!)ようなので、Amazon でポチりました。同じ本……ですよねえ。 それでは、ますますのご健筆を祈念しております。 おっさん拝 追伸 「魅力的な足跡」と言われて、真っ先に頭をよぎったのは、もろもろのタイトルを差し置いて、以下のセリフなんです。 「ホームズさん、それがじつは、巨大な犬の足跡なんですよ」 これは理屈ぬき。サイコーw |