皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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8410. | RE:おっさんへ おっさん 2012/01/22 07:15 [雑談/足跡] |
丁寧なご回答を、有難うございました。 どなたか、講談社文庫版(『江戸川乱歩賞全集』に組み込まれるまえの、旧版)で『暗黒告知』を読まれたかたが、この件に関して発言してくださると嬉しいのですが・・・望み薄でしょうねえ。 仕方がない、古本を探しましょうw じつは私も、実際に読んだ小林久三の長編は、同作だけです(本自体は、何冊か持っていますが)。 でも、江戸川乱歩賞受賞作、および(刊行された)同賞の最終候補作を追いかけていた、わが少年時代の想い出につながる、懐かしいタイトルなのですね。 ちなみに、リアルタイムで乱歩賞につきあったのは、第24回の『ぼくらの時代』から、第32回の『花園の迷宮』まで。 その間、いい新人がでてきたなあ、と嬉しくなった双璧が、いまは亡きw 岡嶋二人と、いまをときめく(?)東野圭吾でした。 閑話休題。 今後とも、ヴァラエティにとんだラインナップのご書評を、期待しております。 長文失礼しました。 |
8409. | おっさんへ 空 2012/01/22 00:05 [雑談/足跡] |
いやあ、そんな経緯があったんですね。ありがとうございます。 都筑氏の『黄色い部屋~』は読んだことがあるのですが、この件に関しては全く覚えていませんでした。 小林久三を読むのは、実は今回が初めてです。近くの図書館で借りてきた講談社の古いハードカバーで、たぶん初版だと思います(もう返してしまったので、蔵書検索で確認)。 |
8408. | 空さんへ おっさん 2012/01/21 16:51 [雑談/足跡] |
本日付けの、小林久三『暗黒告知』のご書評に関して。 懐かしいタイトルに、思わず頬がゆるみました。 ところで。 どの版からかは、いま判然としないのですが、問題の考証ミスに関しては、のちに改訂されています。 以下は、手元の、講談社文庫『江戸川乱歩賞全集⑨』の巻末解説(香山二三郎)からの引用です。 「(・・・)だが作家の都筑道夫氏がエッセイ「嘘のつきかたについて」で、『赤い拇指紋』がイギリスで刊行されたのは確かに一九〇七年(明治四十年)だが、イギリスで出た無名作家の原書を同じ年の四月に日本人が仕入れて読むのはいささか無理があるし、実際イギリスで出たのも七月だったことを指摘、「機会をみて『赤い拇指紋』に関するくだりを、『暗黒告知』から取りのぞかれることを、おすすめしたい」と記した(「ハヤカワ・ミステリ・マガジン」一九七四年十二月号/晶文社刊『黄色い部屋はいかに改装されたか?』所収)。著者もそれを受け入れ「ノーウッドの建築屋」に変えたという次第で(・・・)」(引用終わり) 筆者が読んだ、講談社ロマン・ブックス版の『暗黒告知』には、まだ『赤い拇指紋』が使われていたと思います(同書を掘り出すことが出来ず、記憶頼みですが)。 おそらく講談社文庫に編入されるさい、フリーマンからドイルへの 書きなおしがおこなわれたのではないかと、ニラんでいます。 そこで、もしさしつかえなければ、参考まで、空さんが読まれた『暗黒告知』のテクストをご教示願えませんか? よろしくお願いいたします。 それでは、ますますのご健筆を祈念しております。 |