皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
viviさん |
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平均点: 6.50点 | 書評数: 327件 |
No.13 | 7点 | 街の灯- 北村薫 | 2009/12/16 02:31 |
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昭和初期の上流社会を舞台にした謎解きもの。
上流社会のお嬢様たちの日常を楽しめるというのも面白いし、 そういうかけ離れた舞台でも、 人間の考えることは同じなんだと思う興味深さもあります。 描かれるミステリはある意味単純なものですが、 表の探偵役を、す~っと真相に導いていく手腕を読み取るのが、 この作品のもう1つの楽しみだと思います♪ |
No.12 | 7点 | 秋の花- 北村薫 | 2009/10/21 02:58 |
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いわゆる謎解きミステリとしての迫力は、
確かに弱い気がするのですが、 物語としての厚みが非常に魅力的な作品です。 密室状態だった、殺人なのか? WHO,HOW,WHY・・・そんなことを考えるのに、 罪悪感を覚えるような感じにもなりました。 ミステリ界には、こういう作品があってもいいと思いました。 |
No.11 | 7点 | 夜の蝉- 北村薫 | 2009/08/19 22:07 |
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キャラ背景は前作で分かっていたので、
す~っと物語世界に入っていくことができました。 ミステリとしては日常の謎なんですけど、 非常にロジカルな展開が私ごのみでした。 血みどろの殺人事件がない分、話は平淡に進みがちですが、 それを補って余りある「物語力」を感じる作品です☆ |
No.10 | 7点 | 六の宮の姫君- 北村薫 | 2009/01/20 00:58 |
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私自身は、非常に楽しめた作品です。
文学部だったので、学生時代を思い出してしまった(^^) こういう研究もリッパな「謎」だし、 それを追い求めた自分はあのとき「探偵」だったのだと気づかせてくれた。 でも、一般的なミステリの評価としては、 あまりにもマニアックすぎますよね(^^; それが、マイナス1点くらいです。 だって、数学の「謎」を解き明かす本が出たとしても・・・ 私なら読むの厳しいと思うし(笑) |
No.9 | 6点 | 空飛ぶ馬- 北村薫 | 2008/06/23 21:13 |
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日常に潜むミステリって、あんまりイメージできなかったけど、
これを読むと、ああ、そういうことも「謎」になるんだ、と感心。 どちらかといえば、サスペンスに溢れる事件が、 やっぱりミステリにはあって欲しいと思うけど、 「謎」を解く論理は、こういう作品でも楽しめるんだな~と思いました。 砂糖合戦が、やっぱり面白かったです♪ 北村氏は、女性の心理を書くのが上手だな~・・・ |
No.8 | 6点 | リセット- 北村薫 | 2008/03/17 21:52 |
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ミステリなどの「愉しむ小説」のカテゴリに入れてはいけないのかも。
だから、面白いミステリを読みたいと思って取り掛かると、 肩透かしを食うというか、重く感じると思います。 「時と人」3部作となっているけど、明らかに作品の毛色が違うからな~。 でも、北村氏本人は、全然違和感なく3部作だと考えてるかも。 これは「如何に生きるか」という問題を含む作品群で、 その状況設定が「時間スキップ」だったり、「くるりん」だったり、 今回の場合、戦争だったりするのでしょうね・・・ しかし、いい物語を読んだと思います♪ |
No.7 | 7点 | ターン- 北村薫 | 2008/03/11 20:31 |
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独特な世界観と、強い女性、透明感のある文体。
北村作品らしい物語でした。 「くるりん」の世界で色々試してみる主人公の姿、 サバイバルものって感じで、一緒に楽しんでました(^^) ああいう世界でも、読書は続けられるから、 私なら図書館にどっぷりかも(笑) そして、一本の電話からの恋物語、いいですね~。 受話器にタオルをかけるシーン、ぐっときました。 ハッピーエンドだし、素敵な作品です。 でも・・・非常にロジカルなんだけど、ミステリじゃないかも。 |
No.6 | 6点 | スキップ- 北村薫 | 2008/03/08 13:53 |
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私の認識するミステリとは全然違うんですけど・・・
シチュエーション小説というか、ファンタジーというか。 女流作家だったら、絶対書けない物語だと思います。 逆だったら書けると思うけど。 つまり、42歳→17歳だったら、楽しく書くと思います。 それくらい、女性の身には衝撃の話ですね・・・ 主人公のキャラを考えると、 こういう結末に落ち着いていくだろうというのは予想範囲。 でも・・・すごい17歳すぎると思いました(^^; だって、普通、同世代にあんな説教できないよ~。 |
No.5 | 6点 | 冬のオペラ- 北村薫 | 2007/11/27 14:04 |
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何だか非常に透明感のある登場人物たちの間で繰り広げられる事件。
その分、やはりほのぼのしてしまうのが北村作品の特徴でしょうか。 トリックや謎も表題作以外はシンプルですしね。 ただ、こういう人物配置をされると、 「名探偵」という存在について、やっぱり考えさせられます。 孤独なのか、孤高なのか、それともある種のミステリに必要な機械なのか。 それを見せたくて書かれた連作じゃないかな~。 |
No.4 | 5点 | 水に眠る- 北村薫 | 2007/08/25 00:54 |
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ミステリというカテゴリには入らない作品だと思うけど、
日常の隣にある、近くて遠い世界を描くファンタジーですね。 個人的には、とても好きな短編集です。 皆さんのおっしゃるように「はるか」は魅力的です。 でも「水に眠る」の感覚も好きだな・・・ |
No.3 | 6点 | 覆面作家の夢の家- 北村薫 | 2007/08/20 02:47 |
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「目白」の話は、ある意味怖かったです。
アレをされたら、絶対事故るな・・・ 最終話、良かったです。 ああ、そこに落とすのか~と(^^) 血なまぐさい事件に倦んだら、ぜひ♪というシリーズです。 |
No.2 | 7点 | 覆面作家の愛の歌- 北村薫 | 2007/08/20 02:44 |
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表題作が一番「本格」という感じでした。
軽い話なので、さくさくと読むことも出来ますが、 千秋さんの人間観察は、かなりのものですね。 ぽそっとした一言に、真実を感じます。 |
No.1 | 5点 | 覆面作家は二人いる- 北村薫 | 2007/07/18 02:02 |
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軽いタッチの、ありえないキャラ設定。
あんまり軽いので、ミステリとしての読み方を忘れるくらいです。 双子設定は綾辻氏の殺人方程式シリーズにもありますが、 こちらの方が、そういうものとして読める分、 すんなり入ってくる感じがします。 日常ミステリ・・・気分転換にいい1冊かも。 |