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由良小三郎さん
平均点: 6.62点 書評数: 199件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.14 6点 支那そば館の謎- 北森鴻 2003/10/30 19:29
他の北森さんのシリーズにくらべると軽目のミステリ狙いのような連作短編集ですが、ちょっと主人公がしかめっつらという感じで、好きになりにくい感じでした。北森さんのシリーズではめずらしい「バカ・キャラ」のミステリ作家のでてくる「不如意の人」あたりが好みです。

No.13 7点 触身仏- 北森鴻 2003/01/21 19:36
しゃんさんのかかれているように、蓮丈那智と、助手の内藤三國の書かれ方が、かなり変わっていて、雰囲気が変わっています。前作の蓮丈先生は、超人探偵風でしたが、この短編集では、生意気で、わがままな困ったおばさん風になっていますが、こちらのほうが、好きです。事件よりも民俗学的蘊蓄の部分がメインみたいになっています。

No.12 7点 孔雀狂想曲- 北森鴻 2002/10/05 09:10
骨董屋の主人を主人公にする短編集で、骨董にまつわる駆け引きのテーマが多い。骨董屋、質屋、古本屋というジャンルはこれまでもいろんな人の作品があるのですが、抜きでてるというほどの感じはありませんでした。ぼくの重視するキャラクタ面では、主人公、店番の女の子ともまだありきたりという感じをうけました。

No.11 7点 狐闇- 北森鴻 2002/09/23 19:26
「狐罠」の主人公は魅力的だったので、同じ主人公が闘う、これもまあ楽しくよめました。連載小説だったと思うのですが、そのせいか章ごとにちょっとギクシャクしてる所を感じます。動機の部分や歴史の蘊蓄の部分はイマイチですが、主人公が好きなので、すべてOKです。

No.10 6点 親不孝通りディテクティブ- 北森鴻 2002/07/21 16:37
主人公たちの性格の書き込みももうすこしで、印象としては平凡です。いろいろなマンガや、テレビで先入観もっている博多の男の性格とちょっと違うような気がしました。

No.9 6点 凶笑面- 北森鴻 2002/07/08 20:58
怜悧でやや中性的な美人の民俗学助教授、蓮丈那智さんと、助手の内藤三國さんという組合せの探偵ものです。
この手の女性は書くのが難しいとおもいます。男性読者の偏見があって、魅力的になりがたいところを超える必要があるわけで、キャラ的にいまいちです。
一番よかったのは、「双死神」で「狐罠」の主人公がちょっと登場して、「花の下にて春死なむ」のお店だろうと思われる店で食事するというサービスの部分です。
新作「狐闇」にも蓮丈那智さん登場するそうです。

No.8 8点 狐罠- 北森鴻 2002/06/18 22:43
分野としては、高橋克彦さんの世界にかぶるし、新保さんの「奪取」と比較されそうな贋作の話なんですが、「奪取」がおもしろかった僕には楽しめました。刑事のキャラもいいですしバランスいいと思いました。

No.7 5点 共犯マジック- 北森鴻 2002/06/17 20:29
昭和史のなかで、さまざまな出来事が起る、「白夜行」みたいな構成の連作短編集ですが、後半のつじつまあわせといいますか、まとめに失敗して、いい作品にならなかったような気がします。

No.6 4点 メビウス・レター- 北森鴻 2002/06/15 17:58
平凡なできで、よくあるパターンの長編です。そう思うようになってきた自分が、すこし悪ずれしてきいるのが問題ですが、あまりほめるところを思い付きません。

No.5 5点 パンドラ’Sボックス- 北森鴻 2002/06/05 20:57
えらそうに批評するなら、いろいろな所に発表したいろいろなジャンルの短編をあつめて出版するのに、統一性のなさをゴマカスために、作家の内幕を告白するエッセイを間に挟むという姑息な手段をとったというところです。
告白本の部分は 森 雅裕 「推理小説常習犯」には毒の強さでまけていますし、その手を読んでるとまあ特別新しさは感じません。ただ現代の出版システムが、作家は食えなくて編集者がいい暮らしができるのはどんなもんでしょうかというところですが、別段作家志望ではありません。
個別の短編のできは、いうほどヤッツケ仕事でなくて楽しめました。

No.4 5点 屋上物語- 北森鴻 2002/06/03 22:01
宮部みゆきさんは犬の視点で小説を書いたのですが、この短編集はデパートの屋上の動けない物(観覧車だったり、地蔵だったり)の視点で書くという試みです。屋上から視点を動かしたくなかったのだろうと思いますが、やや擬人化に無理を感じます。キャラクタもいまいちだと思いました。

No.3 5点 顔のない男- 北森鴻 2002/05/29 18:41
得意の連作ものですが、あまりよくありませんでした。事件が多すぎて、それが解決したのかしないのか、最後のまとめもやや強引です。

No.2 7点 メイン・ディッシュ- 北森鴻 2002/05/27 19:01
過去を消した人物というのがこの作家の得意の設定のようです。連作の縦の糸にあたる、大学の同窓生たちの思い出はややぎくしゃくしているような気がします。劇団の女優など主人公たちのキャラクタは魅力的です。

No.1 8点 花の下にて春死なむ- 北森鴻 2002/05/27 18:53
安楽椅子探偵物です。酒場の主人が店に持ち込まれる日常の謎を解いてみせるという極めてオーソドックスな造りですが、最初と最後に1人の人のわざと埋もれた悲しい人生をおくなど格調の高い秀作だと思いました。

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由良小三郎さん
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