皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
由良小三郎さん |
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平均点: 6.62点 | 書評数: 199件 |
No.7 | 8点 | 99%の誘拐- 岡嶋二人 | 2002/09/12 21:34 |
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犯人の側から書いた小説は、「奪取」とか「大誘拐」とか、傑作があるわけですが、これもおもしろかったです。計画どおりにうまくいきすきるのと、もうすでに、ハイテクの部分が古くなり始めているので、たとえば5年後も傑作でいられるかが分からないので、読むなら今かもしれません。 |
No.6 | 6点 | 開けっぱなしの密室- 岡嶋二人 | 2002/08/10 16:56 |
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1984年の岡嶋二人の第1短編集です。
難しいミステリが多くて疲れた時に、岡嶋二人の作品は気分転換によくて、サクサク読めます。平凡といえば平凡です。多分、今この時点でふりかえると新人作家の謙虚なさービス精神が貴重に感じられるというところです。岡嶋ファンとしては、「罠の中の七面鳥」の、受賞第1作のぎこちなさが気にいってます。 |
No.5 | 7点 | タイトルマッチ- 岡嶋二人 | 2002/07/12 22:10 |
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岡嶋二人は誘拐ものが得意だということになっています。
誘拐ものというジャンルは、連続殺人や予告殺人もののように、進行中の犯罪のなかで捜査する側と犯人の対決をみせる分野なのだと思います。残念ながら1人殺されます。 各章のタイトルが「2日前」「前日」「当日」というもので、いかにも切迫した雰囲気を盛り上げます。 岡嶋二人の初期作品で、作者の一人の徳山さんのボクシング経験をいかして、リアル感があります。 |
No.4 | 8点 | 殺人!ザ・東京ドーム- 岡嶋二人 | 2002/06/26 20:02 |
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岡嶋二人の片割れの井上夢人さんの書かれた岡嶋二人盛衰記によれば、この小説は印刷屋をまたせておいて、12日間で書き上げて、出稿後10日で本になった記録的な作品だそうです。評価高いのも作者にとって複雑な気持ちになるかもしれません。勢いみたいなのと、伏線の少なさはそんなところからかとも思います。連続殺人物は苦手ですが、十分に楽しめました。 |
No.3 | 8点 | クリスマス・イヴ- 岡嶋二人 | 2002/05/25 15:00 |
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ジャンル的には守備範囲外ですが(『殺人鬼』も読み終えられなかった本のリストにはいっています。)、どんなものだかみてみました。なかなかスゴクテ、気分としては楽しめたとはいえませんが、低い点数つけるわけにはいかないかというところです。 |
No.2 | 7点 | 焦茶色のパステル- 岡嶋二人 | 2002/04/06 15:52 |
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乱歩賞とるために有効といわれている蘊蓄の部分は、サラブレッドの血統についてですが、全般にソツなくまとめて賞とりにいってるという感じです。 |
No.1 | 9点 | クラインの壷- 岡嶋二人 | 2002/03/29 21:30 |
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非常に好きな話です。自分を見失うという結末が、ややありがちな気もしますが、無意識な悪意みたいなものにつきあわされた主人公の気持ちがわかるような気がしました。途中のサスペンスの部分も非常にいいと思います。 |