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寿司芸者さん
平均点: 5.88点 書評数: 16件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.16 5点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2026/05/14 15:32
叙述とまでは言えない描写。読み易くて、まぁ楽しめた。
総出で大掛かりに仕掛けているのは悪くないが、ただ起点となる犯罪性が薄いだけに、隠された真実なども乏しく、また意外性にも欠けており、ミステリーとしての満足度はイマイチ。謎解きらしき部分も少なかったかな。

No.15 9点 かがみの孤城- 辻村深月 2026/05/13 00:37
繊細に、それでいて周到に描かれた傑作。
ミステリーではないかもしれないが、それはどうでもいい程の傑作。
安易な展開に逃げ込まず、7人、いや8人全員を闘士として描いた力作。
今も昔も、未来も、若者は傷付きながらも闘い抜くのだという青春賛歌にして応援歌。

No.14 7点 ロートレック荘事件- 筒井康隆 2026/05/06 17:49
雰囲気のある文章。技巧に富んだ作品。
本トリックのオリジナルともいえる一作であり、今呼んでも読みごたえはある。
しかし、章ごとの「おれ」が異なる表記は・・・いまひとつ納得できず。
アンフェアとまでは言えないが。。

No.13 8点 『アリス・ミラー城』殺人事件- 北山猛邦 2026/05/02 17:00
重厚、芳醇、面白い!

探偵同士の対決感もあり、古城の雰囲気もあり!
まぁまぁ納得のトリック満載。少々、物理トリック多すぎるか?

・・・しかし、まぁ、最後は叙述、ということ?

No.12 9点 殺戮にいたる病- 我孫子武丸 2026/04/27 18:00
圧巻!
ほんとうに、たったの1行で世界をひっくり返してみせてくれた。
全く予想だにしていなかった構造に震えます。

文章や語り口も、作者若かりし頃の作品でありながら、
落ち着いていて読み易く、雰囲気を感じさせてくれた。

一点、「二十八日午後十時四十五分」の表記だけわからない。なぜだ……?

No.11 6点 盾と矛- 方丈貴恵 2026/04/24 11:44
良作だとは思う。

探偵側と隠蔽側が競う設定は独創的であり、推理で明らかになる事実は意外性に富んでおり、テンポよく読めて、楽しめた一作。ラスト、もうひと捻りの展開があれば、更に満足でした。

文体や描写には、幼さを感じる個所も多々。”ミステリーはトリックが醍醐味”は否定しないが、軽く浅く見えてしまう描写は雰囲気を壊してしまうのも事実。


No.10 7点 紅蓮館の殺人- 阿津川辰海 2026/04/21 17:32
構造的に仕掛けられた大技は秀逸!
こういうのを期待していた、という興奮とともに読み進められた。

対照的に、決定的場面で突き付ける推理は小技でセコい。。
折り目が無いはまだしも、ずっと鞄の紐を握ってたからとか言われても…

大技が書けるんだ、小技ぐらい磨け!
将来期待は大なり。

No.9 5点 星くずの殺人- 桃野雑派 2026/04/11 14:41
舞台設定とか環境描写とかはまぁまぁ面白く読めた。
ミステリーとしてはなんだかなぁ。
EMPを便利概念として使い過ぎ。
例え原理として成立するとしても、カタルシス感じる解ではない。
電磁石による真空の出現とかは、こじつけであり、伏線回収とはならなかったし。
読み易く、前半は楽しかっただけに残念。

No.8 9点 地雷グリコ- 青崎有吾 2026/04/08 13:55
唸らされる作品っ!
ゲームとミステリーの高度なハイブリッドがお見事。ひとつひとつはおふざけ日常イベントなのに、毎回ハイテンションな描写で、紛うことなき圧巻の伏線回収っ! きもちよっ。そして、エンディングが淡くて純粋な青春展開なのも良い!
流石は「1週間で3冠」作品っ!

No.7 5点 死と砂時計- 鳥飼否宇 2026/04/08 13:39
小品が連続する感じ。
世界観設定が特殊で脳内イメージが難しかったが、それも悪くないスパイス。
さすがに最終展開は、途中でネタバレ感が強かった。
が、それよりなにより、ラストが悪ふざけし過ぎで、少し気持ち悪い読後感。

No.6 8点 インシテミル- 米澤穂信 2026/04/08 13:07
面白い!
本格感を感じるクローズドサークルもの。
賞金ボーナスの概念を組み込んだことで、最後の二人になる前で展開へと進んだ点に唸らされる。
最後、これだけ匂わせたのだから、続編出てくれないかなぁ~。

No.5 4点 楽園の蝶- 柳広司 2026/04/08 12:53
※改題された文庫版『幻影城市』を読了
まぁラノベ。読み易いが面白みは薄い。
満州風味を浅く広くまぶしてある感じ、あの時代が好きな人には物足りない。
なにより、なんか謎はあったっけ?
後、幼年時代の薄い縁の友達の仇って・・・わかるけどもうちょい書き込まんと伝わらんよ。

No.4 7点 そして二人だけになった- 森博嗣 2026/04/03 12:07
惜しい、の一言。
壮大な奇想作品になれた筈なのに、評価の分かれるサイコ作品に。
それでも読後感は悪くなく、解釈争議が交わされるのもまた佳し。

盲目の天才物理学者、入れ替わり、双子、複数のアンカレイジ、海橋崩壊と、舞台装置のラインアップは一品。展開も軽快で500頁の半分時点でもう二人だけ(?)になっています。

そこからは冗長。加えて、観測者の数だけ解釈がある感じに。
個人的には、読み返した時に「あぁ、だからここで、この台詞、展開かぁ」をもっと盛り込んで欲しかった。。

No.3 2点 ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 2026/03/27 10:33
クソつまらない……。

叙述トリック等という魅力的なものではなく、
こじつけのようなせせこましい話のオンパレード。。

もう少し、面白かった記憶があるがなぁ。
初期の技量だし、短編は苦手ということかなぁ。

クイーンの国名シリーズと並べて、フェアを開く書店にも問題あり。
並べちゃイカンやろぉ。

No.2 2点 黄昏の館- 笠井潔 2026/03/27 08:01
物語が動かない、200頁ぐらいまで苦痛。

では動いたら魅力的な展開になるかというと、そうでもない。
伝奇ホラーかトンデモ論か、いずれにしてもミステリーではなく、
謎解きのカタルシスも無い。

悪戯に「洋館の存在」があるだけに、雰囲気を漂わせてはいるが、
最後まで”雰囲気だけ”で終わった。

No.1 1点 聖女の毒杯- 井上真偽 2026/03/27 06:56
ひどいな、これは……さすがに。

”考えられる犯行仮説をすべて挙げていき、それらを逐一しらみつぶしに排除していけば――その終点に、否定しきれない可能性(真実)が残る”

というのがコンセプトであろうし、このように書けばカッコよい印象を持たれるだろう(という思惑が透けて見える)。しかし、その印象を作品に昇華させる力量に欠けていた。

400頁弱を費やして、魅力的でもなんでもない幼稚な仮説と、その重箱の隅をつつくようなどうでもいい反証が羅列されていく。勿論、ドキドキもワクワクもしない。時間泥棒と呼ぶべき犯罪行為……。

まだお若い方だと思いますので、研鑽を積まれて、いつか傑作が書けるように頑張ってください。

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