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たかだいさん
平均点: 5.04点 書評数: 204件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.4 8点 華麗なる誘拐- 西村京太郎 2024/11/09 05:24
比較的規模の大きな事件を扱う探偵・左文字進シリーズの2作目で、昔とあるTVドラマの劇場版の原作に使われた事を知り、その当時に読んだ作品です
まず、日本国民を全員誘拐するというぶっ飛んだ発想が好きな好きな作品で、その大掛かりな発想を軸に読み易い文章でグイグイ読み進められる為、誘拐ミステリーの名作と評されるのも頷ける内容となっています
もっとも、これが書かれた年代が年代な為、(私が最初に本書を手に取った十数年前ですら)最後のオチがチャチに感じるのは致し方なし…。当時は今のようなネットバンクもなければ、そもそもネットも普及してない時代でしょうし、そこは現代の感覚で読むと「なんだかなぁ」となるのはやむを得ないかなと改めて思った
そこを抜きにしても、飛び抜けた発想に面白さが詰まった名作だとは思うし、個人的にはトラベルミステリーで名高い西村京太郎作品の中でもトップクラスに好きな作品という事に変わりはないので問題はないわけですけどね

No.3 8点 ソウル・コレクター- ジェフリー・ディーヴァー 2024/11/09 05:04
毎回魅力的な敵(犯罪者)が出現し、科学捜査のスペシャリスト「リンカーン・ライム」率いる捜査チームと激しい火花を散らすシリーズの8作目
今回の敵は、気ままに己の欲望を満たし、その罪を他人に着せる「見えざる悪意」。ライムの従兄弟がその毒牙に掛かった事をきっかけに、ようやくその朧げな存在が確認される
情報化社会となった現在だからこそ、情報一つでなんとでも出来てしまうという点にリアリティがあって恐く感じられた作品。もし作中のようにありとあらゆる情報を集約するシステムが存在するなら、もしそれを個人が自由に出来たなら、相手の行動を高精度で予測する事も、データを書き換えて一般人を犯罪者に仕立てる事も容易だろう。現代ならではの恐ろしさを秘めた大作だったように思います

No.2 2点 ペンギンを愛した容疑者- 大倉崇裕 2024/11/07 22:35
まず、この作品がシリーズ物だと知らずに偶々手に取った者の感想だという前提で述べさせて頂きます
動物の生態に着目したミステリーという点で、発想含めそこは面白いと思います
しかしながら、登場人物がすこぶる合わなかった為、個人的にはマイナスが打ち勝ってつまらないという評価になってしまいます
特に、いわゆる探偵役のキャラの惚け具合がくどく感じて、それを踏まえて主人公2人のやり取りが所々寒い。動物の知識は豊富な反面、慣用句などの一般知識には疎いというキャラ付けはいいのですが、話の流れが無駄に止まる上に緊張感も壊すやりとりはどうかと思いながら読んでました
シリーズ1作目から読んでいれば何らかのフォローがあったのか定かではありませんが、少なくともこのお話だけでお腹いっぱい、むしろ消化不良な私が他シリーズを読む事は正直ないかもしれません

No.1 4点 なんで死体がスタジオに!?- 森バジル 2024/11/07 22:06
攻めた過激な内容を旨とする生放送の開始直前に出演者の死体が見つかった事から始まるミステリー小説。
舞台設定は非常に面白く、自ずと期待値は高かった…のですが、読了した感想としては肩透かし感がありました。
メインが生放送のトークバラエティ番組なんですが、読んでいて終始違和感が…。正直、登場人物のやりとりがTVっぽくないのがとても気になって、それが違和感として感じられ、しかもコレが本筋とはまったく関係ないのでどうにもならない。
素材を生かしきれてない感じで、非常に勿体ないと思ったのが本音です。
作品としては読み易いので、気軽に楽しむという点では良い作品だとは思います

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たかだいさん
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採点傾向
平均点: 5.04点   採点数: 204件
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