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みりんさん
平均点: 6.66点 書評数: 516件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.8 7点 聖女の救済- 東野圭吾 2025/10/12 00:53
倒叙形式にして、犯人当ての趣向を除去し、ハウダニットの解明一本に絞ることで、この狂気のトリックを際立たせている。ついでに、何度も行ったSpring-8が登場してテンションが上がる。短編向き、物足りないという意見にも賛同できるが、聖女の救済というワンアイデアでよくぞここまで膨らませたなという気持ちも強い。犯人の造形、動機、タイトル、構成…いやこの物語のすべてがあの虚数解のために捧げられたと言っても過言ではないのか?
被害者は紛うことなきゴミなので聖女の救済しちゃっても良かったと思うよ?
ところで湯川は普段なんの研究してんだ?

No.7 7点 白夜行- 東野圭吾 2024/07/08 23:12
膨大な数の登場人物と多様な事件により、物語は複雑に展開していくが、芯となるプロットは一本道。まさに「白夜行」 物語は終始湿度が高く薄暗いノワールサスペンスであり、どちらかというと「極夜行」では?と疑問を抱く。とある人物から「白夜行」というタイトルの意味が語られたとき、突如東野圭吾に最近読んだ宮部みゆきが宿ったように感じた(笑)
あらゆるベクトルに無限散乱した物語は、十九年の時を経て、一つの物悲しい真実に収束する。
読了後の余韻が強烈であり、もう少し贅肉が削ぎ落とされていたらさらに高評価でした。やはり凄いな東野圭吾。

No.6 6点 ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 2023/06/10 19:43
東野圭吾の文章ってなぜこんなに読みやすいのでしょうか

追記:映画も見ましたが、"演技のうまさ"を文字で誤魔化せる小説の方が良いなあと思いました。

No.5 6点 秘密- 東野圭吾 2023/05/20 17:36
東野圭吾作品は毎度読み始めると読む手が止まらない 作者の素晴らしいストーリーテリングの力を認識させられます。しかしミステリーかと言われると・・・

No.4 5点 手紙- 東野圭吾 2023/04/10 01:57
テーマについては井上夢人さんの解説が素晴らしいので文庫版がおすすめです。

No.3 5点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2023/01/02 00:42
リーダビリティが非常に高く、2〜3時間で読めてしまうので嫌いなオチでも許せます。

No.2 7点 悪意- 東野圭吾 2022/12/20 09:25
東野圭吾は「たかがミステリ」では物足りないのか斜め上のテーマを提示してきます。

No.1 8点 容疑者Xの献身- 東野圭吾 2022/12/17 15:52
映画ではカットされたけど小説には「なぜ数学を学ぶのか」という不良生徒の問いに対する石神の解答が非常に納得のいくものでした。

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みりんさん
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