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ROM大臣さん
平均点: 6.07点 書評数: 149件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.129 6点 ファイナルガール・サポート・グループ- グレイディ・ヘンドリクス 2023/11/30 13:44
八〇年代を中心に流行した殺人鬼映画群が、現実の事件を映画化しているというパラレルワールド的なメタ趣向。
「悪魔のいけにえ」や「13日の金曜日」など人気シリーズと、それに対するマニアの耽溺が人生を破壊された被害者の現実と重ね合わされることで、そこには暴力が蔓延し、連鎖していくアメリカ、ひいては現代社会の歪みが映し出されるのみならず、物語の中で無造作に消費される死へのアンチテーゼもまた一個の人間であるという問題意識も浮かび上がる。それは翻って現実の犯罪消費へと向けられるものである。

No.128 8点 星の牢獄- 谺健二 2023/11/30 13:38
流星の鑑賞のために天文台に集まった人々が、次々に殺されていく謎を追う特殊設定ミステリ。
この小説の特殊設定は、状況ではなく探偵にある。というのも、この小説の探偵役は地球を調査しにやってきた宇宙人なのだ。宇宙人なのでサイコメトリーで過去のことがわかるし、瞬間移動で密室を破れるという、探偵としてかなり理想的な能力を持っている。
だが所々で宇宙人であるが故の感性の違いや、アクシデントによってその能力は生かされない。探偵に超常的な能力を持たせた上で、ミステリを成立させる理想的な塩梅がこの小説にはある。この物語特有の大胆なトリックも魅力的で忘れられない。

No.127 5点 昏い部屋- ミネット・ウォルターズ 2023/11/30 13:32
ヒロインのジンクスは、車が激突する寸前に車外に投げ出され、奇跡的に一命を取り留める。過去数日間の記憶を失い、彼女が病室で目を覚ましたところから物語は始まる。
ジンクスは誇り高く聡明で自分自身を頼みにし、人生に強い愛着を持っているが孤独だ。義理の母親たちと弟たちに対するもつれた感情、友人たちの間に横たわる溝、父親たちとの緊張感をはらんだ関係。裏切られ、傷つけられ、再び痛手を受けることを恐れている。それでもジンクスは彼女の独特のやり方で、周囲の人々に愛を注ぎ続けているのがよく分かる。
閉ざされた記憶、疑惑の渦、窺い知れない人間の心、つまりは「昏い部屋」の中に一筋輝くものが見える。

No.126 5点 月の裏側- 恩田陸 2023/11/30 13:24
九州のとある水郷都市へやってきた塚本多門が、遭遇する異常体験。一旦行方不明になった人々は、その記憶のないまま戻ってきて普通の生活に戻っている。
ある日、猫が人間の耳の形をした異物を咥えて多門の前に現れる。弟夫妻が同様の失踪と復帰を経験した元大学教授の三隅協一郎は、ここでは「人間もどき」が作られていると言って多門を驚かせる。
ジャック・フィニィの「盗まれた街」に触発されて書かれたという作品で、水郷の街という日本的な陰影に富んだサスペンスとモダンホラーを絡ませ、ファンタジーの世界へ導いていくれる。ただ、胸のすくような解決はない。それを良しとするかしないかで、評価は分かれるだろう。

No.125 5点 煙で描いた肖像画- ビル・S・バリンジャー 2023/11/30 13:17
主人公はシカゴに住む取り立て代行業者の青年。彼は祖父の遺産を元にある取り立て代理店を買収するが、引き継いだ未収金のファイルの中に気になる女を見つける。ファイルには女が美人コンテストに優勝した時の新聞の記事の切り抜きがあって、その写真を見た時、彼は驚いた。それは彼がハイティーンの頃、一目惚れした美少女だったのだ。
舞台は第二次大戦後のシカゴ。一つはその後の彼女を時間ごとに追っていく青年のストーリー、もう一つは男を利用して上流階級へと階段をのぼっていく女のストーリー。交互に語られる二つのストーリーが最後に合流した時、思いもよらぬ結末が待っていた。時代設定ほど古臭く感じないし、ほどほどにレトロな雰囲気が好ましい。

No.124 5点 モダンタイムス- 伊坂幸太郎 2023/10/18 15:55
時は二十一世紀半ば。システムエンジニアである主人公は、特定のキーワードで検索をかけた者たちが、何者かに監視され襲撃されている事実を知り、解明に乗り出した結果、追いつ追われつの大活劇に巻き込まれる。
ついに黒幕と思しきカリスマ的人物に迫ったところで謎は明かされる。それは国家がらみの陰謀なのだが、そこで展開される国家論が本作の読みどころの一つだ。
本作は「魔王」の続編である。カリスマを熱狂的に求める社会の空気を描いた「魔王」では、支配されたがる一般の人々と、強権で支配するカリスマとの、共犯関係に焦点が当てられた。ところが本作では、カリスマもそれを支配する民も、国家というシステムの部品にすぎない。この変化が個人の持つ特権を自ら国家に委ねてしまった結果、現れたものと映った。
だが、クライマックスでは一度は無力感に打ちのめされそうになった主人公たちが、無駄に終わることを覚悟で陰謀に反撃を加える。足掻くという意思こそが、個人を守る鍵なのだと伝わってくる。

No.123 5点 がん消滅の罠 暗殺腫瘍- 岩木一麻 2023/10/18 15:41
デビュー作「がん消滅の罠 完全寛解の謎」の続編。ある日夏目は、高校時代からの友人である森川雄一から奇妙な話を聞かされた。森川の勤める生命保険会社で契約を締結してからまだ日が浅い複数の顧客が、相次いで同じ種類の皮膚癌だと診断されたというのである。
人工的に癌を発症させることが果たして出来るのか、という謎がまず提示される。それを追求していく過程で浮き彫りにされるのが、癌患者など救いを求める人を喰い物にする代替医療の実態である。弱みに付け込んで金をむしり取るだけではなく、適切な医療処置を受けることを怠らせて、救える命を失わせているのだとしたら、それは殺人行為と呼ぶ者もいるだろう。
ある殺人事件を軸にしながら、作者は代替医療をめぐる人間模様を描き出していく。スリラー的展開は読みごたえがあり、不正に対する強い怒りも感じられる作品である。

No.122 7点 死まで139歩- ポール・アルテ 2023/10/18 15:31
一九四〇年代末、法学士のネヴィルは、謎の女と嗄れ声の人物が暗号めいた会話を交わしているのを耳にした。また、ロンドン警視庁のハースト警部と犯罪学者ツイスト博士のもとに現れたパクストンという男は、嗄れ声の人物によって毎日封筒を運ぶ仕事のために雇われたが、その中身は白紙だったと語る。やがてパクストンが殺害され、現場には六足の靴が並べられていた。一方、ロンドンは無数の靴だらけの屋敷で、五年前に死んだ男の遺体が発見されたが、現場は完全な密室であるのみならず、床には埃が積もっていて、遺体を運び込むことは不可能だった。
現場に犯人が近づいた痕跡がない「足跡のない死体」というシチュエーションを、作者は異様な執着すら感じさせるほど好んでいるが、本書ほど奇抜なシチュエーションが提示された例はないだろう。本当に解けるのか不安になるくらい不可解な謎は、ツイスト博士の推理によって確かに解き明かされる。だが、そこに説得力を覚えるかどうかは意見が割れるだろう。

No.121 5点 アフター・サイレンス- 本多孝好 2023/10/18 15:22
刑事事件の被害者やその家族と面談するカウンセラー・高階唯子が主人公。彼女の仕事はクライエントが胸に秘めた思いの「傾聴者」となり、「語るべき言葉」を引き出すことで回復の礎を作ること。
全五編中の白眉は、「迷い子の足跡」。未成年誘拐の被害者である高校生の少女が警察に語った犯人像は、信憑性に欠けるものだった。存在の尻尾すら掴めない、いわば「幻の男」だったのだ。唯子は、実母も含めた他の大人たちがみな疑う証言を信じ、少女の人間性を深く理解することで事件の真相に近づいていく。
記憶とは、唯一絶対のものではない。自他の心理の介入によって、たやすく書き換えられてしまう。だから傷つきもするが、だからこそ救われることもある。ミステリとしては座り心地の悪い結末となっているが、そこにメッセージは宿る。

No.120 6点 満鉄探偵 欧亜急行の殺人- 山本巧次 2023/10/18 15:11
舞台は日中戦争前夜、昭和十一年の満州。南満州鉄道株式会社の資料課に勤める詫間は、総裁・松岡洋右の密命を受けて、社内で相次ぐ機密書類の紛失事件を調査することに。
謎の美女にソ連のスパイ、さらには陸軍特務機関に憲兵隊の思惑が絡み合う中、真相を追う詫間は、大連からハルビンへと向かう欧亜急行に乗り込む。
題名通りに欧亜急行の中で殺人事件が起きる物語だが、殺人の謎解きよりも、国家や組織に関する利害関係が生み出す謀略の渦に重点を置いた作品である。これまでも鉄道を多く描いてきた作者だけに、豪華列車の旅の描写はいたって緻密だ。鉄道に限らず、時代の描写の物語の雰囲気も、予想を裏切ることのない作品である。

No.119 6点 青に候- 志水辰夫 2023/09/07 14:07
物語は、一人の若い侍が江戸に戻ったところから幕を開ける。彼の名は神山佐平。播州の小藩に召し抱えられていたが、家中の騒動に巻き込まれ家臣の一人を斬って追われる身に。秘密を握ったまま姿を消した同僚の行方を追う佐平を、何者かがつけ狙う。
大きな企みに巻き込まれた主人公がその企みに立ち向かい、危険に遭遇しながらも自分自身の道を開く。本書では、過去への視線と未来への行動とがバランスをとって物語を支えている。佐平の冒険は、「きのう」の事件に決着をつけるだけのものではない。自分自身の「あした」をつかみ取る旅でもある。
若い佐平の青さも、武家の生まれではなく、豪農の次男坊で絵師を志していたというその生い立ちも、そして幕末という激動を予感させる時代も、すべて未来を切り開く行動に重要な意味を与えている。それだけに、「あした」へと向かう最後のページが胸を打つ。

No.118 6点 スリープウォーカー- ジョセフ・ノックス 2023/09/07 13:58
十二年前のムーア一族惨殺事件の容疑者として逮捕され、終身刑を言い渡されていた「夢遊病犯」ことマーティン・ウィックが、癌のため入院することになった。マンチェスター市警の刑事エイダン・ウェイツは、相棒のサティとともに警護にあたる。彼らは、ムーア一家のうち唯一発見されていない長女の死体の在処をウィックから聞き出すことを期待されていたのだ。ところが、病院に現れた不審な女をエイダンが追おうとした直後にウィックの病室から火の手が上がり、ウィックは死亡する。駆け付けたエイダンに「俺じゃない」と言い残して。
死期が迫ったウィックが殺されなければならなかった理由、彼が冤罪だったのか否かという謎、病院に現れた女の正体など、数多くの魅力的な謎を配置して興味を惹きつける。またクライマックスでは、古典的な本格ミステリさながら、エイダンが関係者一同を集めて謎解きをする場面もあり、そこで明かされる真実は十分な意外性を具えている。

No.117 6点 雪の階- 奥泉光 2023/09/07 13:48
昭和十年、女子学習院に通うう学生が親友の死の真相を追求する物語は、推理小説的興趣に事欠かないし、武田泰淳「貴族の階段」の本歌取りともいうべき設定で、兄と妹、女同士の関係、セクシャリティの主題、重要な場面での睡眠薬の使用など、武田作品を踏まえている。
文学的には心霊音楽協会、霊視能力などオカルト的な要素も満載して、現実と虚構の境界を著しく浸食していく点と、自由自在に視点が移動する精緻かつ濃密な語りは至高の技巧だろう。

No.116 7点 不死人(アンデッド)の検屍人ロザリア・バーネットの検屍録 骸骨城連続殺人事件- 手代木正太郎 2023/09/07 13:39
主人公のひとりクライヴと美少女のロザリアが訪れたエインズワース伯爵家の城には、祖先が吸血鬼になったという呪われた伝説が存在している。
作中の世界は、不死人などの超自然的な怪異が存在しており、作中人物たちもそのことを前提として行動している。にもかかわらず、連続殺人の謎解きは意外なほど堅実で合理的。ロザリアによる真相究明は、京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」における「憑物落とし」を連想させる。
一旦すべてが明らかになったかに見えた後に浮上してくる真相の構図も戦慄的で、ホラーと本格ミステリの融合としてよくできている。

No.115 7点 運命の証人- D・M・ディヴァイン 2023/09/07 13:33
全四部からなる物語の主人公は、事務弁護士のジョン・プレスコット。今、弁護士でありながら法廷の被告席に立っている彼は、自分が告発されている二件の殺人事件について回想していた。六年前、ジョンは友人の会計士ピーター・リースからノラ・ブラウンという美しい女性を紹介された。ジョンは一目で彼女の虜になったが、ノラはピーターと結婚してしまう。ところが、ある事件によってジョンを取り巻く事態は急転する。そして、忌まわしい第二の事件が。
裁判シーンから始まるので、作者には珍しい法廷ミステリかと思って読み進めると、物語の大半はジョンが殺人罪で逮捕されるまでの経緯の描写で占められている。主人公と恋人や友人や同僚、あるいはその家族たちを中心とする限定された人間関係の中で繰り広げられる濃密な心理劇はまさに作者の真骨頂。また、冒頭の法廷シーンで二件の殺人事件の被害者の名前が明記されていないため、誰が殺されたのかという興味を牽引し、サスペンスが盛り上がる。
しかし、法廷シーンも決して付け足しではなく、謎を解く上で重要な役割を担っている。すっかり投げやりな気分になっていて、自分の裁判さえもどこか他人事のように眺めていたジョンが、自身の無実を証明すべく奮起するきっかけとなる出来事の描写も印象に残る。

No.114 5点 殺人者の手記- ホーカン・ネッセル 2023/07/07 13:06
バルバロッティ警部補が活躍する警察小説。バルバロッティが休暇の旅行へ出かける直前、手紙が届いていた。「エリック・べリマンの命を奪うつもりだ。お前に止められるかな?」。やがて文面のとおり、その名前の男が遺体で発見された。その後も彼のもとに、新たな予告殺人の手紙が届く。
主人公は、別れた妻との間に三人の子供がいる四十七歳で、捜査よりもバカンスを優先させ、事件解決も神頼みというダメな中年男。それだけに彼の家族や恋人らにまつわるサブストーリーがなかなか面白い。もちろん本筋となる事件の展開も奇妙で、主人公同様、翻弄された。

No.113 8点 自由研究には向かない殺人- ホリー・ジャクソン 2023/07/07 12:59
主人公は、女子高生のピップ。彼女が自由研究のテーマとして選んだのは、五年前に町で起こった十七歳の少女アンディの失踪事件だった。
交際相手の少年サルが、アンディを殺して自殺したとされていたが、サルを知るピップは彼の無実を証明するため、サルの弟を相棒に再調査を進めた。しかも現代女子高生らしく、メール、フェイスブック、携帯電話など最新マルチメディアを駆使しての独自の事件捜査を行ってみせるのだ。何より、ピップが次々と事件の関係者にインタビューしていくことで隠された事実をあぶり出し、疑問点の見直しから真相へと迫る展開は、まぎれもなく探偵小説の王道を行くもの。邁進するヒロインの魅力とともに、彼女へ迫る危機などの展開も含め、ミステリとして申し分ない。

No.112 8点 網内人- 陳浩基 2023/07/07 12:53
ネット上で誹謗中傷にさらされた女子中学生が自殺した。姉のアイは、悪意の主を突き止めて復讐すべく、ネット専門の探偵、アニエに調査を依頼する。
作中にはインターネットに関する専門知識が大量に披露されている。視点人物のアイは、その方面には素人であり、彼女がアニエから専門用語などを教わることで、読者に対する案内の役目も果たすことになる。
凄腕のハッカーであるアニエは、時には非合法的手段で情報を集めるなど、善悪を超越した立場にいるキャラクターであり、その倫理観も独特だ。そういう人物でなければ、匿名性の大海に紛れ込んだ悪意の持ち主には迫れないという透徹した達観が本書の底流にはある。
途中でアイの復讐相手の正体が明かされる。つまり犯人の意外性は放棄されているわけで、本格ミステリとしての興味は期待できないだろうと思っていたが、思いがけないところに仕掛けが用意されていて満足。
情報化時代のミステリとして、香港の特異性に収まりきらない普遍的な面白さにあふれた作品といえる。

No.111 4点 ドクター・スリープ- スティーヴン・キング 2023/07/07 12:45
雪に閉ざされたホテルを舞台に、怪異や幽霊が波状的に襲ってくる恐怖、正気を失っていく父の恐怖を描いた前作から30年後。「かがやき」といいう一種の超能力を持つ少年だったダニーは、父と同じくアルコール依存症に苦しむ中年男になっていた。
幽霊が次々に現れる前作は正調ホラーといった趣だったが、続編はホラーであると同時に中盤から真結族との駆け引きや死闘が中心となり、冒険小説的な要素も強い。この作品の中で、キングは特に新しいことをしていない。語られるのは真新しいストーリーながら、「呪われた町」「グリーン・マイル」など先行作品に出てきたイメージ、モチーフの変奏が多く、これは「ミザリー」で使った手だなという箇所もある。子供の日に見た悪夢や怖い映画、空想に出てきたモンスターを呼び戻す彼の小説は童心を感じさせ、死が物語の中核にあっても常にパワフルで若々しかった。それがここにきて、老いや死の描き方に微妙な変化が生じているように思える。

No.110 6点 わたしたちが火の中で失くしたもの- マリアーナ・エンリケス 2023/07/07 12:35
路上の汚い子、異形のものの気配を漂わす隣家の庭、川底からよみがえる死者の噂、自らの肉体に火を放つ女性たち。古典的、土俗的なモチーフと現代都市の闇を交差させ、これでもかと恐怖のバリエーションを作り出す手腕に舌を巻く。
作品には母国アルゼンチンの歴史が濃い影を落とす。著者が十歳になるまで軍事政権の支配下にあった。人が突如行方不明になり、拷問され、骨となって発見される。幼児期に見聞きした悪夢のかけらが時折顔をのぞかせる。あるいは数々の失政が生み出したブエノスアイレスの極貧エリア、ビジャを舞台とする物語に潜んでいる。
心に恐怖を呼び覚まされるとき、人は意識の奥底に押し込めた不安やおぞましい記憶と向き合う。だからこそ、豊かな文学の源泉なのだと再認識する。

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