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[ 警察小説 ] 桃色東京塔 |
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柴田よしき | 出版月: 2010年05月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 2010年05月 |
文藝春秋 2012年11月 |
No.1 | 5点 | ROM大臣 | 2024/03/25 13:24 |
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各編が独立した物語だが、全体として警察庁の刑事・黒田岳彦と、ある過疎村の女性刑事・小倉日菜子の微妙な交情が通奏低音を奏でる。この二人が、ある事件をきっかけに知り合い、互いに惹かれていく過程が、ゆったりとしたペースで描かれる。
活劇シーンやラブシーンひとつない淡々とした筆運びなのに、二人が登場する場面は情感豊かで胸にしみてくる。これは警察小説の形を借りた、二人の男女の自己再生の物語ともいえる。 |