皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
zusoさん |
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平均点: 6.29点 | 書評数: 228件 |
No.5 | 10点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2024/04/15 22:20 |
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十九年前の事件が発端で、その頃小学生だった人物に、ずっと付きまとう事件の影が、ある周到さをもって次第に実態を現してくる。そして多様な登場人物が、それぞれに鎖状に絡まり、ほつれ合い最後には犯人へと繋がる。
そこまでの過程が、映画のカットバックのように経過していく。その時の流れが、タイトルの「白夜行」と調和しており素晴らしい。 |
No.4 | 6点 | 嘘をもうひとつだけ- 東野圭吾 | 2022/02/13 22:46 |
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加賀恭一郎シリーズ。バレエ団をめぐる殺人事件の顛末を描いた表題作・他五編は、謎解きよりも人間洞察に長けた加賀のキャラクター造形や、嘘をモチーフにしたドラマ演出が味わい深い。 |
No.3 | 7点 | 祈りの幕が下りる時- 東野圭吾 | 2020/06/12 19:35 |
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先の読めないプロットに加え、運命に翻弄されていく人間の悲しさも浮き彫りにされていく。作者の充実ぶりを証明している。 |
No.2 | 6点 | 名探偵の掟- 東野圭吾 | 2020/03/10 20:54 |
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古来、平安古典や忠臣蔵の、本歌取りや揚げ足を取った作品は数多い。これもそういう流れにあるものと考えてもらった方がいい。そしてまた、ここに収められた作品は、正面から本格に向かい合う作品と同じく、考え抜かれた趣向がこらされている本格推理のパロディ。 |
No.1 | 7点 | むかし僕が死んだ家- 東野圭吾 | 2020/02/23 10:21 |
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幼い頃の記憶がないという幼馴染の女のために主人公が訪れた、「封印された幻の家」。そこで蘇った恐るべき記憶とは。
あまりに見事に回収されていく伏線と、立ち現れた重たい真相。「私はやはり、私以外の誰でもないのだと信じて、これからも生きていこうと思います」ラストシーン、主人公に届いた幼馴染からの短い手紙。一つの青春の終りであるこのエピローグに辿り着いたとき一読者である自分の心についた血の滲む傷は今も鮮やかなまま。 |