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mediocrityさん
平均点: 6.23点 書評数: 286件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.9 7点 魔王城殺人事件- 歌野晶午 2021/05/18 03:51
小学5年生の探偵団ということで、読者もその辺りを想定しているんでしょう。奇をてらった趣向もなく、正攻法の本格推理で、ジュブナイルとしては上出来だと思いました。ただ、この本ですら平均的な小学5年生にはまだ少し難しい気がします。

No.8 6点 舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵- 歌野晶午 2020/07/18 02:09
なぜかスマホのブックストアで無料だったので、数か月前にとりあえずダウンロードしていたもの。短編集の1作目のみ無料とかはよくあるが、これは1冊まるごと無料だった。今でも無料なのかはわからない。

小学生の女の子が探偵として大活躍するのかと思ったが、主人公は警察官の叔父さんだった。叔父さんが、姪との何気ない会話の中から事件解決の糸口を見つける。
短編だが、前の話の登場人物が、少し違った形で後の作品に登場するのが面白い。3作目までは可もなく不可もなくという感じだったが、4作目、なんだこれは・・・。たまげたなぁ。ジュブナイル風味かと思ってたら、えげつないものぶち込んできましたね。
5作目、6作目はまたごくノーマルなお話。

No.7 6点 密室殺人ゲーム・マニアックス- 歌野晶午 2020/07/16 03:52
シリーズ3作目。平均点4点ということで全く期待せずに読んだのですが、それほど悪くないと感じました。
確かに1作目から1点ずつ点数下がってきてますが、こんな特殊設定で3冊目を書けるだけでもすごいと思う。特にQ1のトリックは想像して笑ってしまった。
4作目は9年経ってもまだ出ていないようですね。よほどいいアイデアが浮かばない限り書きたくないんだろうなあ。

No.6 7点 密室殺人ゲーム2.0- 歌野晶午 2020/03/16 01:24
①『次は誰が殺しますか?』
たまにはこういう、パズルみたいなのもいいですね。一軒家ではダメな理由が良かったです。
②『密室などない』
間奏にしても物足りない。
③『切り裂きジャック30分の孤独』
えげつない。よくこんなこと考え付くなあ。
④『相当な悪魔』
自分も殺人現場は京都駅近くだと思いました。真相は、前作に似たようなのがあったからあまり驚けなかったけど、これ単体ならレベルは高いのではないでしょうか。
⑤『三つの閂』
推理クイズとしてならいい問題だと思います。
⑥『密室よ、さらば』
オチは好みでないが、推理合戦自体は楽しかった。

中盤まで、前作との関連性がどうなっているのかを楽しみにしていましたが、意外と普通でちょっとガッカリ。しかし短編集としては前作に及ばないものの、まだ標準以上だと感じたので7点で。

No.5 8点 密室殺人ゲーム王手飛車取り- 歌野晶午 2020/03/08 14:17
全8章。奇数章が本格、偶数章が息抜き&ボツネタ披露という感じでしょうか。前者は1章がいまいちな以外は文句なしです。後者もバラエティー豊かで良かったです。
後半の人物関係も想像以上に凝ってて驚きました。次回作も期待なんだけど、2作目3作目と平均点が下がっていっているのが気になる。

No.4 8点 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 2019/12/31 04:15
<ネタバレあり>



冒頭、主人公は50代かな、と考えながら読んでいました。P20で7歳年下の高校3年の後輩がいると判明しましたが、どう考えても25歳だとは思えないので、後輩は定年退職後高校に通っていて60代後半、主人公は75歳くらいと想定して読み進めました。
通常こういう仕掛けが分かってしまうと、それ以後はひたすらつまらないんですが、この作品は他にも仕掛けがたくさんあり最後まで問題なく楽しめました。いや、むしろわかっていたからこそ楽しめたことも多かったような気もします。
過去の事件の謎解きは本当に良かった。あの部分だけでも1作分の価値があると感じました。

No.3 7点 ガラス張りの誘拐- 歌野晶午 2019/10/26 04:47
2時間程度で読める作品だが、短い割にはミステリとして押さえるべき所はしっかり押さえている良作だと感じました。動機よりは、起こっていることが現実的でなさすぎる(特に浅草のシーン)というのが欠点でしょうか。

No.2 8点 白い家の殺人- 歌野晶午 2019/09/24 05:54
なんだか雰囲気が『斜め屋敷の犯罪』に似ているので、島田荘司氏ばりの、とんでもないトリックが炸裂してくれるのではないかと期待しながら読み進めた。

結果、1作目の『長い家の殺人』より格段に良かった。
順番が逆になるが、まず3つ目の殺人のトリック。大まかには予測できたが、細かい所が思った以上に凝っていて感心した。
2つ目の殺人のトリック(まあトリックではないのだが)は単純すぎるがゆえに自分はわからなかったが、つまらないと言う人も多いだろう。
この作品の一番の売りは、1つ目の殺人のトリックと、それにまつわるエトセトラだろう。今までに読んだ密室トリックの中では(そんなに読んでませんが)かなり上位に入る面白さだった。
動機は、それ自体はあまり目新しさはないのでしょうが、この作品とはなんだか合わない感じでそれゆえ盲点でした。
あとは、ちょっと変わった終盤の構成も良かったです。

意外と平均点が低くて驚き。なんというか楷書風の作品なので、古典を読み込んでいる方には面白くないのかな。

No.1 4点 長い家の殺人- 歌野晶午 2019/08/04 03:33
1つ目の殺人のトリックがわかりやすすぎるのはともかく、2つ目の殺人はさすがにもう少し何かあるのかと思っていた。あの部屋数であれはちょっと無理があるでしょう。
この方のデビュー作ということで、推理小説に対する愛情とか熱意は伝わって来ます。ゆえにあまり低い点数は付けたくないのですがそれでもこの点数が限界。

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mediocrityさん
ひとこと
まだミステリ初心者。点数は広めに付けてるので、9点以上も多いですが、2、3点を付ける割合も他の方より高くなっています。
好きな作家
特になし
採点傾向
平均点: 6.23点   採点数: 286件
採点の多い作家(TOP10)
東川篤哉(21)
有栖川有栖(21)
西村京太郎(18)
東野圭吾(14)
横溝正史(11)
アガサ・クリスティー(10)
鯨統一郎(9)
歌野晶午(9)
麻耶雄嵩(8)
江戸川乱歩(7)