皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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クリスティ再読さん |
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平均点: 6.40点 | 書評数: 1333件 |
No.11 | 5点 | テニスコートの謎- ジョン・ディクスン・カー | 2019/04/11 07:29 |
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原題だと「The Problem of...」で揃えた同年の作品だから、「緑のカプセル」とペアにする意図があったんだろうか。怪奇味を抑えた「純パズラー」みたいな志向の共通性を感じるが、細かい趣向を凝らした名作「緑のカプセル」と比較するとこっちはヤッツケみたいに見えるのが難点だな。
とはいえ、中盤のヒュー&ブレンダが証拠偽装を図って、他人の介入で偶然うまくいったけど、ハドリー警視にお見通し、というあたりはちょっとしたサスペンスでうまく書けるような雰囲気がなくもない。キャラがありきたりでなくて、ブレンダとか「現代っ娘」に造形できてたらアリだったのかも...とは思うんだよ。ここらはカーの弱点だな。 で問題の「足跡のない殺人」トリックは、「これ長編でやるの?」というようなネタ。二番目の殺人の不可能興味なんて強いていえばくらいのものだし、ハウダニットとしてはがっかりするような腰砕け。犯人が意外、との声があるけども、本作の設定の特殊性からは十分読める範囲じゃないかな。そういえば本作のネタは横溝正史の例の作品と共通するね。正史が研究してても不思議じゃなくて、あっちは1/3のネタだから弱さを補う上等のアレンジ。 (けどさ、中盤で否定される「逆立ちして...」はある意味ナイス。絵を想像して笑える) |
No.10 | 3点 | 雷鳴の中でも- ジョン・ディクスン・カー | 2019/02/17 22:01 |
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初期の「絞首台の謎」とか「髑髏城」は、パズラーとしては駄作でも、ビザールなロマンとしては雰囲気があって中々いいものなのだが、一口に「駄作」と言っても、本作みたい後期の駄作はその「駄作さ」に大きな違いがあるように思うよ...本当にメリハリがなくて、読んでいてすぐ眠くなる。評者でも読むのにやたらと難渋した。
まあ何というかね、ヒロインのオードリーがやたらと自分勝手に動きたがって迷惑なくらいだし、ハサウェイは妙に傲慢な態度で他人をバカ扱いするし、デズモンドはええカッコシイだし...と、嫌なやつばっかりというのも困ったものだ。でしかもフェル博士の推理だって、こういう腹にイチモツな人々の行動の意味や狙いを、深読みして話を組み立てているものなので、「そうとも見えるけど、それが正しいかどうかは、実のところ疑問」というくらいの説得力しかないように感じるよ。まあトリックというかミスディレクションというか、そういうものはあるけど、全然魅力的じゃない。ふう、単に疲れた。 カバーに大っきくハーケンクロイツ出してるんだから、ヒトラーくらいちゃんと出してよ....と思うのだが、カーって社会や時事に全然関心がないんだな。クリスティですらテディボーイや若者風俗を出してる作品があるのに、人間観が戦前で固定しちゃってるのかね。 (作中に登場するナイトクラブのデザインソースになった悪魔派の画家ジャン・ジャンビエ(Jan Janvierか?)を検索してみたけど、それらしい画家は見つからないや。カーの創作かねえ) |
No.9 | 5点 | 髑髏城- ジョン・ディクスン・カー | 2019/01/23 20:51 |
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評者本作最初に読んだのはね、世界大ロマン全集だったよ...この創元のシリーズは、創元推理文庫の原型の一つなんだよね。本格は世界推理小説全集の寄与度が高いけども、「怪奇と冒険」はこっちメインである。とはいえ本格でも「月長石」と本作が世界大ロマン出身、ということになるわけでね。本作は改訳したけども、ここらへん1950年代後半の訳なんだから「怪奇と冒険」枠ももう少し改訳すれば...と思うあたりだが、ミステリ以上に名物な訳が多いから文句出そうだね。
本作はそういう出自に違わない内容、といえばその通り。カーでもバンコラン物は、ミステリ風味の怪奇ロマン、という風に割り切って楽しむべきなんだと思うよ。そうしてみれば、髑髏城での晩餐会とか雰囲気絶佳で、いいじゃないか。こういう豪奢でしかし神経質なパーティの雰囲気が、評者は好きだなぁ。映画館でふと居眠りして筋の分からなくなった洋画のパーティシーンを見ているかのような、悪夢的な佳さがある。それにしても雷鳴、鳴りすぎだよ(苦笑)。 パズラーとしてはどうこう言うものでもない。が、本作の狙ったあたりであるはずの 奇(くす)しき禍(まが)うた、歌うローレライ.... といったドイツ・ロマン派の教養主義テイストも、いささか遠くなって来たわけだから、本作のオモムキも今の読者にどれほど伝わるものなのかしら。 ちょっと追記:世界大ロマン全集には評者とてもお世話になったので、少しだけ考察してまとめとしよう。この全集(1956-59)は、創元文庫の原型を作っているのと同時に、ルヴェルなど一部のテキストは戦前の「新青年」に載った翻訳から来ているし、「血と砂」「とらんぷ譚」と戦前の有名映画の原作物が多数収録されるなど、戦前の翻訳小説の文化と、創元文庫のクラシックスとして定着した戦後とを結ぶ重要なシリーズだったと思うのだよ。「新青年」趣味の残照を手軽に味わえる貴重な機会なのである。古本屋だと比較的手に入りやすいものが多いので、古臭い、と敬遠せずに戦前~戦後をつなぐ重要な鎖の輪と思って読んで頂きたい。ミステリ、というのも戦前のモボの多岐にわたる趣味の分野から成長していったものなので、ミステリのクラシックの理解にも大きく役立つと評者は感じる。 |
No.8 | 6点 | 絞首台の謎- ジョン・ディクスン・カー | 2019/01/15 22:21 |
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評者本作結構好きなんだ。霧深いロンドンに浮かぶ絞首台の影、地図にない町「ルイネーション(破滅)街」で絞首刑になる男、深夜の街を蛇行する死人に運転されるリムジン...とポエジーに溢れた怪奇を提供してくれているんだもの。イメージの豊かさでは、なかなかのものだと思うんだよ。
だからね、本作は「密室パズラーの巨匠カー」という思い込み(というか読者の期待)を一旦外して、この時期に成立するパズラーを参照点にするんじゃなくて、それこそスティーブンソンの「自殺クラブ」とか、ああいったビザールでロマネスクな冒険譚を参照点にすべきなんだと思うんだよ。というかね、こういうロマンが当初のカーのやりたかったこと、だったわけで、それが日本の凝りに凝ったマニアの期待からズレていてもさ、それをあくまで押しつけるのはどうか?と評者は思うのだ。 まあミステリとしては、ほぼ「隠す気なし?」というくらいの明白な犯人(特定はまあファア)、ショボめの不可能興味の真相と、大したもんじゃないのはその通りなんだけども、ビザールなロマンの味を楽しむ余裕くらい、あってほしいと評者は願うのだよ。 |
No.7 | 7点 | 妖魔の森の家- ジョン・ディクスン・カー | 2019/01/06 12:00 |
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クリスティ、クイーン、ロスマクとやってきたわけだが、じゃあ今年の軸は...というと、困った、カーしかもうないのか。評者あまり得意じゃないんだよ。カーってつまらない作品はトコトンつまらないからねえ。
新春で古本屋めぐりをして、カー3冊仕入れたがどれも本サイトで平均5点以下のもの...まあそういうめぐり合わせかね。申し訳ないが愚痴言いながら書いていくことになりそうだ。 しかし本作は、カーでも一番評判のいい短編集である。定評通りに「妖魔の森の家」はタイトな秀作といった感じのもの。「妖魔」ってゴブリンなんだね。「お手本」と言われるのはその通りの出来。例のロンドン塔の話と似たブラックでシニカルな状況がナイス。要するに本作、ムダがなくて筋肉質なあたりがいい。 で「軽率だった野盗」「ある密室」「赤いカツラの手がかり」もちょっとした不思議状況を手がかりに真相を解明するもので、軽妙な感じがいい。まあカーでフィージビリティ云々するのは無粋だと思うよ。短編だからこその、不思議状況をひっくり返す逆転の切れみたいなもので楽しむべきだと思う。 そうしてみるとねえ「第三の銃弾」は凝りすぎのようにも思う。ただでさえややこしい状況の短い長編を、雑誌掲載のために真相にかかわらない細部を詰めて中編にしたものだから、何かと忙しい。そもそもの最初のプランにあまり説得力がないから、それが更に状況によって複雑化するとしても、危なっかしく土台が揺れてるような印象である。「三つの棺」がそうであるように、複雑なものを視点を変えたらシンプルに説明がつく、というのが本当はミステリで一番の醍醐味のような気がするんだよ。 |
No.6 | 9点 | 三つの棺- ジョン・ディクスン・カー | 2018/12/08 22:01 |
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評者も調子に乗って「密室講義」してみようか?
「密室には2通りある。真相に密接に関わりあって、そのストーリーでしか実現できない密室と、どんなストーリーにでも付加できる密室である」なんちゃってね。もちろん本作、「このストーリーでしか実現できない密室」の典型例で大掛かりなものである。大きな真相の逆転が、副次的に不可能現象を作り出した、ということなんだ。これをね、偶然頼りとかいうのは違うと思うよ。マトモな犯人だったら、密室なんて意図して作るもんか。 なので本作、カーも「これしかないストーリーにこれしかない密室」に自信を持ってたのか、本当に余計なことをしていない。事件の記述と、奇術でいえば「改め」(密室講義も「改め」のウチ)だけだ。このストイックさを評者は好感する。おっさんさんが「長い短編」と指摘されているのはまさにその通り。だから本作、できれば一気に読むことをオススメする。 評者は「密室嫌い」を自認するんだけど、それやっぱり、全体と結びつかないような「思いつきの密室」に食傷したせいでもあってね、だからこういう「ストーリー一体型密室」は例外。リアリティがなんだっていうの。「小説自体が仕掛けモノ」の感覚で読んで傑作じゃない? |
No.5 | 9点 | ビロードの悪魔- ジョン・ディクスン・カー | 2018/10/07 21:26 |
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評者はマニア道純粋主義みたいなものに懐疑的なのは、皆さんご承知ではと思うのだが、カーの歴史ロマンの本作は、評者はカーの代表作にしてもいい..なんていうと嫌がる方も多いかもしれない。でもそうなんだもん、仕方ないや。
SFタイムトラベル設定+考証重視の歴史小説+剣戟ロマンだけじゃなくて、タイムリミットサスペンスや意外な犯人まである、本当に欲張りな小説だ。しかも各要素が渾然一体になって持ち味を損なわない、というジャンルミックスのお手本みたいな小説だと思う。 でとくに、歴史小説としての考証の充実感が半端なく、タイムトラベルする主人公が歴史学者、という設定が効いている。「別な時代」の固有な感性と風俗のリアリティ、強いて言えば「(時代の違う人々の感性が)わからない」のが、「わかりやすく」伝わる。これはかなり歴史小説として凄いことだ。評者なんて歴史小説が現代人のコスプレにしか見えなくてシラケることが多いけど、本作の考証のリアリティは素晴らしい。というか、今の時代小説だと何着てるかさえちゃんと書かない(書けない)作品が多すぎるしね。 まあ弱点は王政復古期のイギリス、という時代設定が日本人にはかなり馴染み薄な時代なこと。イギリス史は宗教が絡むから難しいや...まああまり気にせずに楽しんで読むのを優先したほうがいいだろう。 (あと本作が面白かった方には「ゼンタ城の虜」をオススメする。かなり本作は「ゼンタ」を下敷きにしているから読み比べるのが一興) |
No.4 | 6点 | 曲った蝶番- ジョン・ディクスン・カー | 2016/10/10 20:39 |
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本作好き嫌いがはっきりするようだね。物語的な流れはスムーズでいろいろ盛り上がって面白く読める。カーのストーリーテラーとしてのイイ面が出てるね。ただミステリとしては、真相が分かっていて黙ってる人が多すぎ。こういうのフェアじゃないと思う。
でまあ、本作の特色...というか、オカルトの絡めかたなんだけど、最終的に「隣の黒魔術師さん」って感じの妙にカジュアルでおどろおどろしくない結果に終わるのが、評者なんか凄い好きだ。本作カーの中でもオカルトをこれでもか!と投入した小説になるんだろうけど(トリックもちょいグロだし)陰惨にならずに、妙に能天気な軽さが出るあたり面白い。犯人の告白がナイスだね。 要するに、淀川長治老師が「私の宝」と呼んで愛した某映画を評者も大好きなんだよ....まあだから小説としては7点だけどミステリとしては5点くらいで間をとって6点。 |
No.3 | 5点 | 夜歩く- ジョン・ディクスン・カー | 2016/09/25 19:00 |
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創元の新訳で読んだ。和爾桃子って人の訳だ。この人Wikipedia の経歴で見ると21世紀になってから活躍しだした人だから、若い人なんだろうけど...
ときに、あの英国令嬢とのきわめて耳目をひくご高話なら勝手に拝聴したよ。言わせてもらえば、君の態度は慎重でじつに見上げたものだった。さてさて― で、この英国令嬢は「遊ばせ」なんて言い方をしちゃうのである!すごいな。まあ、こういう擬古的な訳文が似合う作品であることは言うまでもない。今回読み直して本作って、何かキラキラ感があって少女ホラー漫画にうってつけの原作のように思うよ。JETあたり漫画にしないかしら? 古き佳きベルエポックのパリに跳梁する人狼...というゴシックな世界観が本作のウリなので、この訳はそういう用途をちゃんと満たしたイイ訳だと思うね(ググるとイマの優秀翻訳家で結構名が出る人のようだ...要注目)。 まあ作品としてはクラシックなネタなので、イマドキのスレた読者が真相にびっくりするのはちょっとムリと思う。それよりも、カーの処女作ということで、カーがそれまで好きだったいろいろなもの(ポーとかマクベスとかアリスとか)を「とにかく詰め込みました!」というノリで繰り出して見せる小ネタが楽しい。そういう意味ではアマチュアとプロの境界線にあるような作品かもしれないが、それゆえの勢いはあるよ。 あと本作のトリックって本作だとうまくいくのが不思議なくらいの危ない橋だ....犯人像ももう少し突っ込むといいんじゃないかしら。このネタだと心理サスペンスくらいの方がいいような思う。 というわけで、本作はミステリで読むよりも、ホラー系キャラ小説くらいで読んだほうが楽しいと思う。期待せずにノンキに読んでくれ。 |
No.2 | 6点 | 喉切り隊長- ジョン・ディクスン・カー | 2016/08/15 23:21 |
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まあ本作、探偵役がジョセフ・フーシェだ、ということ。本当にそれに尽きる。
評者高校生の頃に、ツヴァイクの伝記小説「ジョセフ・フーシェ」を読んで、フーシェにはマジ憧れたぜ。高二病、だなぁ。まあフーシェの出る創作だとツヴァイクのそれがもう唯一無二の典拠になりかねないんだが、今だとツヴァイクのが「創作おおいじゃん」と指摘されてるみたいだ。それでも伝記小説にクセに下手な伝奇小説より波乱万丈なアレは一度読むといいよ(あとイマドキなら長谷川ナポレオンも面白い。これだと「喉切り隊長」で名前だけ出る元帥たちのキャラが理解できる)。まあ本作フーシェの愛妻家ぶりがキーになるとか、フーシェ・ファン的なポイントが実に高い。 でカーの小説「喉切り隊長」だが、読んだ印象は歴史ミステリと云うよりも、冒険小説と云うよりも、とにかく昭和初期の時代伝奇小説(丹下左膳とか砂絵呪縛とか)に近いテイストを感じる。まあそうだ、ニヒルな怪剣士とか、主人公を巡って争う二人の女性(貞淑vs妖婦)とか、洋の東西を問わず、エンタメの定石ってこうなんだよね、と思わせる。ひょっとしてだれか時代作家が本作をネタにしてない?と思うくらいだね(「センダ城の虜」が「桃太郎侍」に化けた伝でいえば...どうだろう、フーシェは鳥居耀蔵くらいか? あとわざと挑発して剣を抜かせて...は助六だよ)。 でまあ意外な犯人というか、ミステリとしてのネタで考えると、本作は皆さんがいうのとは別な視点で面白いと思う。それは最後まで具体的なキャラとして直接登場しない人物が犯人だ、ということね。まあ犯人像自体は明白というか、真相解明で否定される表面のロジックにちょいと違和感があって、説得力が薄いように思うよ...これだとフーシェじゃなくても気がつきそうな気がするな。まあフーシェ自身の立場からする腹芸が面白みなんだけどね。 けど本作ひらがな比率の高い翻訳(島田三蔵訳)が妙に読みづらい。ところどころ何言ってるかわかりづらいところもある... |
No.1 | 8点 | 皇帝のかぎ煙草入れ- ジョン・ディクスン・カー | 2015/08/16 21:15 |
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これはやはりクリスティの「死との約束」のオマージュとして書かれた作品なのではなかろうか。
ネタ以外にもいろいろとトリビアルな共通点が多すぎるので、おそらく間違っていないと思う(精神科医が関係者と結婚END。刑務所とか、情けない夫/婚約者が失敗するとか)。まあ、これだけあれば「わざと」だよね。表現者って「他人の作品に関心のない人」と「他人の作品が大好きな人」と二通りあると思うが、カーって明白に「他人の作品が大好きな」マニアタイプの作家だと思う。だからこそ、気に入ったクリスティの「死との約束」をベースにいろいろオリジナリティを追加して、より純化したかたちでこれを書いたのではなかろうか。でお遊び&クリスティに対する通信としてトリビアルな共通点を盛り込んだわけで、それに対するクリスティの反応はというと、どうも「脱帽」の件は資料的な確認ができないらしいんだが、まあこれ伝説でも「ありえた伝説」だからいいじゃないかと思う。 後発の強みもあってその試みは成功していると思う。みんな触れないけど、この作品のストーリー的に一番うまくできているのは、探偵役とヒロインとの恋愛感情が嫌みなく書けている点(ここらへんクリスティのロマンス志向をうまく取り入れているかもね。どうも他のカーの恋愛描写は取ってつけたみたいで嫌いだ)で、カーの個性(笑)ともいうべき中盤の弱さがカバーできている。 読みやすく、良くできており、シンプル...と良い点ばかりが目につく佳作なのでケナす気は毛頭ないのだが、本作がカーの一番人気とは、ちょっとファン気質も変ったのかな。 |