皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
バードさん |
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平均点: 6.14点 | 書評数: 315件 |
No.55 | 7点 | スウェーデン館の謎- 有栖川有栖 | 2013/09/21 09:29 |
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火村シリーズの中でも作風が好きな作品。登場人物のイメージが付きやすくどのような環境で事件が起きたかも想像しやすかった、自分も将来こういう家に静かに住みたいものだ。
トリックは中々簡単だと思うが読んだ当時まだ雪による密室に慣れてなくて推理がかすりもしなかった(笑) |
No.54 | 5点 | 千葉千波の事件日記 夏休み編 試験に敗けない密室- 高田崇史 | 2013/09/21 09:19 |
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試験に出るパズルが面白かったのでこれも読んだ、悪くはなかったと思うが小説というよりパズル本なこのシリーズは短編集形式の方があってた気がする。まぁ、もう少し論理パズルがほしかったかな。 |
No.53 | 8点 | 殺戮にいたる病- 我孫子武丸 | 2013/09/17 21:50 |
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随分異常な奴が主人公で詳しく描写してたが共感もできないのでそんなに記憶に残らなさそう、というのが読んでる途中の感想だった。
だが読み終わった後の衝撃度はもしかしたら初めて読んだミステリである十角館に匹敵するものだったかもしれない。叙述トリックものだとは聞いていたにも関わらず最後まで分からなかった。(個人的にはちょっと情けない・・・) 話は特に評価するほどのものではないがトリック一本でこの点数、読後の印象は殊能さんのハサミ男に似ているがあれよりも更にトリックに特化されている作品という印象。 |
No.52 | 6点 | アメリカ銃の秘密- エラリイ・クイーン | 2013/09/17 21:34 |
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話の展開としては分かりやすく難読な点は少なかったと思う。しかしマラ・ゲイやトミー・ブラックあたりの人物が持て余されてる感じもありやや不要な展開も多いように思える。
国名シリーズ最大の見どころであるクイーンの論理的な推理についてはキレキレで特に銃の角度による犯人の絞り込みと犯人が同時に二兆の拳銃を扱った事実が犯人=バック・ホーンの説を強めているというのが面白かった。 ただ今回の事件の肝である死体がホーンではないということは流石に警察が介入してることを考えれば無理があるトリックにしか思えない、このようにメインの仕掛けに不満があるので個人的に高得点は与えられない。 これは余談だがミラー=ホーンは分からなかったがミラー=犯人と銃の隠し方法は読者への挑戦の前で当てられたので引き分けくらいかな? |
No.51 | 7点 | 千葉千波の事件日記 試験に出るパズル- 高田崇史 | 2013/09/10 11:01 |
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ぴぃ君が言うところの生粋変態パズラーなのでこの本はまさに自分好み、大好物だった。この本に関しては内容はパズルのおまけでしかないのでパズル嫌いが読もうものならさぞつまらんだろうと思う、そういった意味では人を選ぶのは間違いない。
内容については浪人生はもっと危機感を持とう(笑) |
No.50 | 4点 | 我らが隣人の犯罪- 宮部みゆき | 2013/09/10 10:48 |
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なんというか肩透かしな作品だった。短編は一つ一つの話に何か光るものが欲しいものだが全体的にそれが足りなかった印象。
読み物としては丁寧に書かれていて読みやすかったのは宮部さんらしいプラスなポイントだが長編と比べると格落ち感が否めなくて残念。 |
No.49 | 6点 | 殺人方程式- 綾辻行人 | 2013/09/07 08:26 |
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アンフェア気味な館シリーズとは毛色が違いよくできたミステリでしっかりトリックと犯人を当てられる構成なのは見事。ちょうど高校生の時に読んで似たような物理の問題を解きまくっていたのを思い出し苦笑い。
ただ個人的な好みで館シリーズのような雰囲気のほうが好きなので評価はまずまず。 |
No.48 | 8点 | シャム双子の秘密- エラリイ・クイーン | 2013/09/07 07:58 |
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順番をがん無視して初の国名シリーズとして読んだ、個人的にはX,Y,Zに勝るとも劣らないロジックでクイーン凄いと思わせられた。特に死後硬直からダイイングメッセージの真偽を暴く理論は素晴らしく伏線とロジックは今の作家達が手本にしたがるのもうなずける。
火事のおかげで物語りに緊張感があったのも良かった。個人的に残念な点は中盤までは結構退屈な展開だったのと犯人の決め手となる指輪の盗難癖は唐突なうえに事件と独立してしまっていた2点、その2点分をマイナスさせてもらった。 |
No.47 | 5点 | ブラジル蝶の謎- 有栖川有栖 | 2013/09/02 10:28 |
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つまらなくはなかった、ただ有栖川さんの国名シリーズでは一作目の「ロシア紅茶の謎」が一つの基準となりそれに比べると印象的な話が少なかった気がする。 |
No.46 | 8点 | ハサミ男- 殊能将之 | 2013/09/02 10:12 |
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ハサミ男が名乗らないからそこに引っ掛けがあるのは確実と思って読み進めたのでハサミ男=日高とは考えなかった。が、ハサミ男の雰囲気については完全にさえない男だと思って読まされていたので見事に叙述トリックにかけられていた、正体がわかった後に前半の描写を振り返ると確かに納得のいく書き方をしていてすばらしい。
終盤まで8点か9点か悩む面白さだったが、ハサミ男が自身をデブと表現するのは少しミスリード狙いにしてもアンフェア気味なのと真犯人は他に怪しい人物がいなかったので予想どおりだったのが残念だったのでマイナス1点。 |
No.45 | 4点 | 8の殺人- 我孫子武丸 | 2013/08/27 11:40 |
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今まで触れてきた作品の中で最も早くメイントリックがわかってしまったもの。一応犯人はこのトリックは警察に見破られるのを前提としてやってるとはいえその理由もどうにも納得しかねるもので・・・。木下刑事との掛け合いがおもしろかった以外は特に評価すべきところは無かったかな。 |
No.44 | 8点 | 犬神家の一族- 横溝正史 | 2013/08/27 11:24 |
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獄門島に続き自分にとって二作目の金田一シリーズ、顔を隠しての入れ替わりは現代のミステリを読みなれている人にはばればれだが指紋や手形でなんとかミスリードできるとは思うので、大昔の作品としては十分。入れ替わりが見破れても話の全貌が見えるわけでもないので最後まで面白く読めた。
特に途中で金田一が提示する謎に対する解決部分での説明がきれいで丁寧な伏線とロジックで獄門島よりも好みだった。 |
No.43 | 10点 | 孤島パズル- 有栖川有栖 | 2013/08/24 17:32 |
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ちょっと甘いかもしれないがこの点数を。前作の「月光ゲーム」と比べると格段に読みやすくなっていてそこがまずプラス、今回先輩コンビはメインで出てこなかったがかわりにヒロインキャラが登場したのでシリーズ物的にも不満はない。内容に関してはやや地味だったかもしれない。
個人的に最も評価した点は犯人特定のロジックがこれまで読んできたミステリの中でも一番鮮やかであったことである。読者への挑戦が付いている作品はいくつも見てきたがここまで正々堂々とした挑戦状は見たことが無かった。当てさせる気のないミステリもある中犯人当てをさせる難易度としてはすばらしい調整と思えたので満点。 |
No.42 | 6点 | 魔球- 東野圭吾 | 2013/08/24 17:14 |
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細かいトリックや犯人当てを意識せずに一気に読んだ、続きが気になるようなストーリー展開は流石といったところ。長編のような満足感はないが真相については意外性もあり小粒ながら良かった。 |
No.41 | 5点 | 月光ゲーム- 有栖川有栖 | 2013/08/22 12:56 |
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作家アリスシリーズに比べると比較的に評価の高い学生アリスシリーズだがこの作品は少し読みにくかったな・・・。
読まれた方の多くが漏らすことだが登場人物が多すぎる、それに一人一人の情報差がありすぎてあきらかに重要でない人物が多いという印象。プラス犯人の動機も好きになれない。 ただデビュー作ということを考えると十分な出来で特に火山の噴火によるパニックの中での殺人と緊張感のあるんだかないんだかの「閉ざされた山荘」という舞台設定は好みだった。 |
No.40 | 7点 | 一の悲劇- 法月綸太郎 | 2013/08/22 12:41 |
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特別すごいトリックがあるわけでもなく犯人も意外性は無かったので自分の価値基準としては高評価になりにくい作品なのだが次の展開がどんどん気になり一気に読めた。
犯人に関しては半分正解半分はずれといった感じで少しはずされた、あとタイトルで主張するほど一という漢字は重要かな? |
No.39 | 4点 | モルグ街の殺人- エドガー・アラン・ポー | 2013/08/14 14:06 |
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内容に関しては意外な展開ではあったものの別に面白みも無くふーんといったもの、言い方は悪くなるがまあ都合のいい解釈や展開だった。
だから現代の作品との相対評価では低評価とせざるをえないが、ミステリの原点の作品、やはり抑えておかなくてはならないとは思う。古典ミステリの教科書と思って読破しました。 |
No.38 | 7点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2013/08/14 13:56 |
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かなり長い話だったが後半は一気に読めてしまえた、それだけ読み物として面白かったということ。この長さで面白く読みきらせるのは流石東野さんといったところ。
ミステリとしてはどんでん返しがあるわけでもないしそもそもミステリという括りではないかな。結末はある意味無難な気がする、ここでもう一波乱あればそれこそ文句のつけようはなかったのだが・・・。 |
No.37 | 9点 | そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー | 2013/08/05 17:18 |
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個人的にはこれがクリスティの代表作だと思っている、多数の登場人物が全員死んだあと明かされる衝撃の真実。古典ミステリをオマージュしてある新本格ミステリが読まれるようになった現在において古典物は若干物足りなさを感じる場合もあるのだがそれでもこの作品は十分衝撃的だった。
これを基盤としてる綾辻さんの十角館の後に読んだがすっかりしてやられた思い出深い作品。 |
No.36 | 4点 | ガラス張りの誘拐- 歌野晶午 | 2013/08/05 16:31 |
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事件の順番が時系列どおりになっていないのに何か仕掛けがあるのかと思いきや特になかった、事件の解決もたいした面白みもなく凡作以下だと思った。ただ登場キャラクターは好みだった。 |