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蟷螂の斧さん
平均点: 6.09点 書評数: 1630件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.18 6点 暗黒館の殺人- 綾辻行人 2016/06/13 13:52
ジャンルは、新本格というより幻想・伝奇小説に分類されるのではないでしょうか。”視点”の存在(登場)もありますし、偶然が重なりあうことなどもありますし・・・(苦笑)。
『ダリアの時計』から、画家サルバドール・ダリ氏の代表作「柔らかい時計(記憶の固執)」を連想しました。この絵は氏の経験した夢に基づいて描かれ、時計は時空のひずみを象徴しており、現在と過去が入り乱れている夢の時間をあらわしているとのことです。本作のモチーフに通じるものがありますね。偶然か?。

No.17 5点 眼球綺譚- 綾辻行人 2016/04/15 09:37
反転では「再生」と「眼球綺譚」に軍配。「特別料理」は同名(1956)のスタンリイ・エリン氏へのオマージュ作品ですね。最後に”二ひねり”あり楽しめました。食の奇譚ものとしては10作品程度となりましたので、「親愛なるエス君へ」(『瓦斯灯』)連城三紀彦氏で打ち止めとしようと思っています。

No.16 5点 四〇九号室の患者- 綾辻行人 2014/11/15 17:48
「シンデレラの罠」(1962・セバスチアン・ジャプリゾ著)のオマージュ作品。ただし、その点に関し「あとがき」(角川版)で触れていないことが気になりますが・・・。やはり原作を上回ることはできなかったか(苦笑)。本作は著者の一面ではあると思いますが、折原一氏の作品を読んでいるような錯覚を起こしました。結末には無理があるような気がします。本人が、記憶喪失で、精神的におかしくなっているとしても、○や○に気が付かないのは不自然でしたね。○や○が不明な設定にすれば納得がいくと思います。

No.15 5点 フリークス- 綾辻行人 2014/11/15 17:46
①夢魔の手~三一三号室の患者~②四〇九号室の患者③フリークス~五六四号室の患者~②がオマージュ作品とのことで拝読。(単独で別途書評) 3本とも精神科の患者を題材にしているので、おおよその結末は予想できてしまいます。著者の作品の中で、オチは好みでない方の部類でした。

No.14 3点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2014/07/22 16:42
館シリーズを読み終えたころに、手にした一冊。イメージの落差にガックリし、そのまま評価を留保していたものです(苦笑)。お遊びの一冊として捉えています。

No.13 5点 緋色の囁き- 綾辻行人 2013/12/20 19:34
フーダニットを絡めたホラー系サスペンスですね。どっちつかずの中途半端な感じがしました。まあ読みやすいですが・・・。

No.12 5点 奇面館の殺人- 綾辻行人 2013/06/06 11:10
舞台設定(全員仮面での登場、クローズド・サークル、首なし・指なし死体)の割には、緊迫感が感じられなかったですね。理由は、登場人物間に、次ぎに事件が起こるのでは?という疑心暗鬼がなかったこととや、著者の狙いがホワイダニットに重点が置かれていた?ということでしょうか。人物隠匿方法としての、仮面・首なしに新しいトリックを期待してしまったので、辛めの評価となってしまいました。館ものは8冊目、暗黒館は長いので途中でお休み中です(笑)。ラストの館ものに期待したいです。

No.11 7点 黒猫館の殺人- 綾辻行人 2013/05/27 08:49
このような大胆なトリックは好みですね。人物の謎、密室の謎はおまけのようなものと思います。同じようなテーマ、似ているトリックの作品があれば、読みたいと常々思っています。どちらが元祖?や、どちらの方がうまく料理しているか?などに非常に興味があります。本サイトを参考にしていますが、某巨匠、某有名作品では、なかなかヒントになってくれません。本作品も同年発表の某巨匠の作品があるみたいですが・・・。エラリー・クイーン、折原一氏の館ものとは違うし・・・。

No.10 6点 鳴風荘事件- 綾辻行人 2012/07/10 10:59
(ネタばれあり)二つの事件のトリックを解明してゆくと、犯人には結びつかないというところがミソなのでしょう。読者への挑戦もあります。伏線はかなりちりばめられていたのですが、解りませんでした。今までも犯人が解ったことはありませんが・・・(笑)。

No.9 5点 殺人方程式- 綾辻行人 2012/01/05 08:53
解説にあるとおり、同年発表の「誰彼」(法月綸太郎氏)との比較が面白いと思います。題材が「新興宗教」「教祖の殺害」「首なし死体」「エレベータ」「双子」など共通事項が多いことです。本作の物理トリックは、それほどの驚きはありませんでしたし、犯人の意外性も同様でした。

No.8 3点 びっくり館の殺人- 綾辻行人 2011/12/30 11:45
子供向けだから致し方ない評価となります。

No.7 8点 時計館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:25
評価基準は「衝撃度」「どんでん返し度」に重点をおいているので、「十角館」が10で本作品は8となります。トリックは秀逸と思いますが、実行する犯人(必然的に絞られてしまう)が平凡になってしまっていたので・・・残念。ラストシーンは印象的で映画を見ているように美しい。

No.6 4点 人形館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:23
もし、綾辻作品でこれを最初に読んでいたら、後の作品は読まなかったと思います。「オチ」が好みではありません。この手の作品が多いですね。途中までは非常に面白いのですが最後の「オチ」でがっかりするというパターンです。

No.5 7点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:22
「作中作中作」という面白い構成でした。犯人が判明し、これで終わりと思いきや、また逆転・・・楽しめました。女性の特有さの表現に?でしたが、京極作品「姑獲鳥・・」にも同様なシーンがあったので良しとするしかないのでしょうか。

No.4 7点 水車館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:21
古典的なロマンを感じさせる雰囲気の作品で気に入っています。主人の「仮面」自体が怪しいのですが、単純なトリックだけではなく一捻りあったので結構楽しめました。

No.3 9点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2011/09/28 20:24
読み応えがあり、綾辻作品では「十角館」に次ぎ好きな作品です。霧越邸の住人が怪しげで、劇団員との対比もおもしろい。霧越邸の雰囲気も幻想的でいいです。解決編も丁寧で解りやすいし大変満足です。

No.2 8点 殺人鬼- 綾辻行人 2011/09/02 17:03
ミステリー=不可思議と定義すれば、十分楽しめた。ヒントはかなりちりばめられていたが、最後まで判らず。解説で「殺戮にいたる病」にも触れられていたが、私的には「殺人鬼」のオチのほうが好きです。ただし、2作品ともエログロな表現が多いですね。

No.1 10点 十角館の殺人- 綾辻行人 2011/08/25 11:42
ミステリー小説の内容、トリックを10年、20年後に覚えているか?と問われれば、無理と答えざるを得ない。しかし、本作品は記憶に残ることは間違いない。

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蟷螂の斧さん
ひとこと
ミステリーは、作家中心では読んでおらず、話題作や、ネットでのお勧め作品を読んでいます。(2013.6追加~本サイトを非常に参考とさせてもらっています。現在は、読後、類似なトリック・モチーフの作品を探した...
好きな作家
ミステリー以外で「石川達三」、短編で「阿刀田高」、思想家で「荘子」
採点傾向
平均点: 6.09点   採点数: 1630件
採点の多い作家(TOP10)
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