皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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蟷螂の斧さん |
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平均点: 6.09点 | 書評数: 1660件 |
No.2 | 7点 | 世界短編傑作集3- アンソロジー(国内編集者) | 2016/11/30 21:53 |
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「キプロスの蜂」アントニー・ウイン~(7点)車中で女性が死亡。猛毒のハチに刺されたあとが見つかる。発表は1925年で、当時ではかなりショックのあるトリックであったと思う。
「堕天使の冒険」パーシヴァル・ワイルド~(6点)あるクラブ。ブリッジで勝ちすぎるメンバーに疑惑を抱いた主人公。彼はいんちきを暴くが逆襲にあってしまう。実話に基づくものらしい。トリックよりストーリーが楽しめた。 「茶の葉」エドガー・ジェプスン& ロバート・ユーステス~(7点)トルコ風呂で男の刺殺体が発見された。直前、一人の男が風呂から上がり、他には誰もいなかった。そして兇器も発見されず。本作が有名なトリックの元ネタだったとは・・・。 「偶然の審判」アントニイ・バークリー~(9点)Aにチョコレートの試作品が届く。偶然居合わせたBは不要であれば欲しいという。Bは妻Cと賭けをして負けたのでチョコレートをプレゼントすることになっていた。「毒入りチョコレート」の元ネタ。登場人物が少ないのにどんでん返しがある。単純で素晴らしい。長編「毒入りチョコレート」は多重解決がメインとなり、本トリックがかすんでしまっている印象。長編は、多重解決(どうでもいい推論)アレルギーに陥った作品(苦笑)。 「密室の行者」ロナルド・ノックス~(8点)修行者が密室(体育館)の中のベッドの上で餓死。周りには食料があったのに。後発の小説で本作の名はよく目にしていたが、内容は知らなかった。ビックリ仰天。 「イギリス製濾過器」C・E・ベチョファー・ロバーツ~(4点)教授が密室(窓は開いている)で濾過器に入った毒で死亡。これがトリック?というレベル。 「ボーダー・ライン事件」マージェリー・アリンガム~(5点)チンピラが射殺される。死体の左右には夜警がいた。よって犯人は逃走できない。犯人は近くのカフェにいたが、そこからは射殺することはできない。どちらかというと脱力系。 「二壜のソース」ロード・ダンセイニ~(7点)男と一緒にいた少女が行方不明になった。男は家から外出することもなく、毎日薪をつくっているだけ。ダール氏(後発)の作品集を先に読んでいるため、「奇妙な味」に免疫ができてしまっている。よって驚きがなかったことが残念。 「夜鶯荘」アガサ・クリスティー~(6点)アクリスはディックに好意、しかしジェラルドと結婚。彼女は夢でディックがジェラルドを殺す夢を見る。著者らしいサスペンス。 「完全犯罪」ベン・レイ・レドマン~(6点)完全探偵(すべての犯罪を暴ける)と自称するが、実は最近の事件で犯人を誤って逮捕してしまったか?。屁理屈?論理的?なところが面白い。 |
No.1 | 4点 | フランス・ミステリ傑作選(2)心やさしい女- アンソロジー(国内編集者) | 2013/04/08 12:23 |
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(タイトル・女22)フランス・ミステリの短編集(10編)全体的にもう少し毒気があるといいな、といった感じです。「埋葬爆弾」(ジャン・フランソワ・コートムール)浮気妻とその相手大統領の暗殺(飛行機の爆破)を計画するが・・・「心やさしい女」(カトリーヌ・アルレー)家に押し入ったならず者が死亡してしまい、女はバラバラにして埋葬することを計画・実行するが・・・「金の斧」(ガストン・ルルー)殺人のあった夜、夫は斧と洋服を洗っていた。犯人と思われるが・・・以上3編は楽しめました。 |