皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ムラさん |
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平均点: 4.28点 | 書評数: 296件 |
No.16 | 2点 | SOSの猿- 伊坂幸太郎 | 2013/03/01 21:53 |
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駄作でもないし、いい話ではあるのだが、いかんせん楽しむことが出来なかった。
ストーリーがあまり進んでいるように感じないというか単調。なにより話の枠組みのタネあかしをされてもたいした感動が無かった。 ちょっとためになる話的なのを重視すすぎて肝心の内容が薄くなってると個人的には思った。 伊坂お得意の逆転劇も大して出てこないし。 |
No.15 | 3点 | グラスホッパー- 伊坂幸太郎 | 2013/01/29 14:58 |
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(軽いネタバレあり)
伊坂によくある逆転劇は面白かったのだがその他の物語が微妙な形で終わってしまった。 殺しやの物語というよりはちょい安っぽい裏社会の話に感じた。 伊坂節の岩のキャラはよかったけど他はちょっと薄い感じ。鈴木みたいな流されタイプもまた伊坂の小説にはけっこう出てくるけど。 一番不満だったのは三人が交差したとき大した事件が起きなかったと |
No.14 | 5点 | 夜の国のクーパー- 伊坂幸太郎 | 2012/12/18 22:17 |
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感覚としてはオーデュボンの祈りと同じ感じのSFファンタジー。船の出た主人公が普通の世界とちょっと変わった異世界にたどり着くといったもの。
内容は猫と鼠、鉄国と視点の国などを絡めさせて、敵の真の目的などを読者に悟らせる感じだが、個人的にはあまり謎解きや驚きのオチを出したかったわけではないように感じた。物語の趣旨としてはどちらかというと風刺重視に思えた。 主人公が猫視点なので、敵国に襲われる民衆の姿もちょっとほんわりした第三視点で見れたかな。個人的には猫が感じる鼠への感情とか、猫の仕草が細かくてよかった。 まだ、だれも書評してなかったのでネタバレは避けておきます。 |
No.13 | 6点 | 砂漠- 伊坂幸太郎 | 2012/10/29 18:49 |
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安心して読める良い作品だった。
やっぱりこの人はこういうキャラ物を描くの上手い。 特にプロットとして一番好きなのは夏の章だった。 正直なところそれまで西嶋は好きになれないキャラあったけど、(特に鳥を見てロン!とか強引なところ)あのオチを持ってこられたら好きにならざるをえない。 莞爾の幹事とか古賀とかわりと出てこないキャラもしっかりとしていていい。莞爾とか特に春のほうは嫌味なだけのキャラだったのに。 あと個人的に南みたいなキャラは可愛くて好きだ。 |
No.12 | 3点 | 終末のフール- 伊坂幸太郎 | 2012/08/02 03:34 |
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終末物となると大抵はパニック物を思い出すけど、今回の話はパニックになった後の緩和的時間の話。
群像劇的になってるのはいつもの伊坂っぽかった、が終末物なだけに所々重い箇所がある。 個人的に一番好きなのは天体のヨールの二ノ宮。落ち着いていて感性が明後日の方向に向いているのがいい。しかし、ヨールはさすがに無理やり感があって笑った。 セリフとして一番好きなのはやっぱ苗場かな |
No.11 | 5点 | ラッシュライフ- 伊坂幸太郎 | 2012/04/11 22:24 |
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それぞれ個別のストーリーだけでもキャラがいいから十分楽しめた。
ただ、それだけではなくて、全部変化球的に繋げてるのがさらにいい。 個人的に好きなのは、リストラされた男の話と、泥棒の話。 ただ、綺麗にまとまりすぎて逆にオチがわかりやすすぎるのがちと残念だった。話のオチとしては満足なのだが。 それと、ところどころ気になる所が書かれてないのも残念であった。特に高橋の話は続編があるなら見てみたい。 |
No.10 | 6点 | 魔王- 伊坂幸太郎 | 2012/02/10 11:30 |
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そして『モダンタイムス』へ続くと。
印象としてはモダンタイムスと対になってる感じで、個人の力と検索の曖昧さを訴えているような感じだった。モダンタイムスでは逆にシステムの力と検索の力を訴えているような感じだったので、どっちが正しいのか結局わからなかった。 でも『モダンタイムス』で作者の言いたいことなんてほとんど読者には伝わらないって言ってたから自分の考えでいいのかな 単品のしての評価というよりは『魔王』と『モダンタイムス』二つをあわせての評価って感じになってるかも。 |
No.9 | 2点 | あるキング- 伊坂幸太郎 | 2012/01/26 20:07 |
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全体的に歪な感じで暗い。
文体もいつもの面白い感じではなく普通だったのでちょっと残念だった。 ただ王求の同級生はいいキャラしてた。刺されたオーナーはけっこうこの人の小説だと見るタイプかも。 |
No.8 | 4点 | 重力ピエロ- 伊坂幸太郎 | 2012/01/20 02:30 |
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ミステリしては薄めだが家族物のストーリーとしては濃い内容で面白かった。
癌で亡くなりそうな父親のキャラ性のおかげで、ネガティブな内容だが暗さが消えているのが好印象。 しかしこれ地味にオーデュボンと同一世界なのか。 |
No.7 | 5点 | モダンタイムス- 伊坂幸太郎 | 2011/12/24 17:36 |
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格キャラのセリフがどれも素晴らしいし、展開も好みで読んでいて飽きないのがいい。
ただ、失速ってほどではないが下巻で謎を解いてしまった後の展開がちょっと落ち着いてしまったような気がする。 秘密を守るためにそこまでするのか?という疑問が浮かんでしまった。 作者の言いたい事なんて三割しかわからない、とあるので「この作者が言いたい事はこれだ!」なんて口が裂けても言えないが、とにかくこの本を読んで「ネット社会は容量用法を守って使わないと」という平凡的な感想を抱いた。 魔王の続編らしいのでそっちも見てみようと思う。 |
No.6 | 5点 | オーデュボンの祈り- 伊坂幸太郎 | 2011/12/07 20:42 |
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ミステリというよりはSFっぽかった。
カカシが自分の死んだ未来をいわない理由はけっこうあっさりだったけど、不思議な島自体の話やそれに関わる人々の話しがなかなか面白かった。 特にそれぞれの登場人物の役割がハッキリしてるからゴチャゴチャにならないのがいい。 個人的にはカカシが死んだ理由よりも、もうちょっと島の世界観を見たかったのが心残り。 |
No.5 | 3点 | 死神の精度- 伊坂幸太郎 | 2011/10/22 16:08 |
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全体的にレベルの高い短編集
死神の冷静なキャラもいいが、個々の人物の物語も同様によかった。 きちんと落ちているのもいい。 (ここからネタバレ) 個人的には全部が繋がってたらさらにうれしかった。 |
No.4 | 2点 | アヒルと鴨のコインロッカー- 伊坂幸太郎 | 2011/01/27 00:33 |
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トリック自体はやはり早々にしてわかってしまった。こういう書き方だとトリックは(それしかない)のでもう一回捻ってくれないと消化不良。
ユーモアのある文体は面白かった。けれど全体的に急に幕を閉じてしまった感があった。 ペット殺しという不快な加害者を書こうとする作品の割には全体的に軽い。 |
No.3 | 6点 | 陽気なギャングの日常と襲撃- 伊坂幸太郎 | 2011/01/03 02:19 |
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ギャングシリーズの第二段
前作に続いてキャラの掛け合いがよくてすらすらと読む事が出来ました。 伏線を無駄なく回収する進め方も面白かったです。 続編出て欲しいくらいですね。 |
No.2 | 7点 | 陽気なギャングが地球を回す- 伊坂幸太郎 | 2011/01/02 13:14 |
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エンターテイメント性もよく、どのキャラもそれぞれ好きになれる魅力がありました。序盤の伏線を後半で回収するプロットもよかったですし、文章も読みやすかったです。
ところどころ笑える所が散りばめられているのも面白かったですね。 |
No.1 | 5点 | ゴールデンスランバー- 伊坂幸太郎 | 2010/12/24 08:10 |
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一人一人のキャラクターがとてもよく描かれていました。癖などや仕草などをフンダンに使い個性的に動いていたのがよかったです。森の声が聞ける森田のキャラ性がとくによかったです。
ただ、無駄に長い。一部と二部あんまり入らなかった気がする上に、展開が進んでいくのが300ページくらいからになっていた気がしました。 一人一人の個性を書くために仕方ないとはいえ、削れる場所もあったような気がします。 あと結局謎は謎のままというのが、投げっぱなしな気も。あとさすがにマスコミや市民、あそこまで騒がれているのに気がつかないほど馬鹿じゃないよね、という疑問。 |