皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
Q-1さん |
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平均点: 6.82点 | 書評数: 95件 |
No.95 | 6点 | マリアビートル- 伊坂幸太郎 | 2014/05/02 23:54 |
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伊坂氏得意の?複数のキャラクターがそれぞれの目線で描かれ、
終盤に向かって収束していくストーリー構成。 走る新幹線の中で物語が繰り広げられるということで、 オリエント急行殺人事件のようなものを想像していましたが、 ミステリーの要素はほぼありませんでした。 個人的には蜜柑がもう少し活躍してくれるとよかったです。 |
No.94 | 7点 | ビブリア古書堂の事件手帖- 三上延 | 2013/12/19 19:20 |
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全体的に雰囲気がよく柔らかい世界観を感じました。
それは単に栞子さんのキャラのせいだと思います。 本巻の大部分は入院中の栞子さんのほのぼの安楽椅子もので、 後半の一章だけがシリアス展開ですが 各章に伏線というか繋がりがあるので無理やりにクライマックスを作った印象はなく自然と話が盛り上がります。 ラストも今後の二人が気になる終わり方で 次作も読んでみようという気になりました。 |
No.93 | 6点 | ガール- 奥田英朗 | 2013/12/19 19:04 |
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表題作としてガールというタイトルの話が別個にありますが、
本作短編全てが主人公である30代女性達が内包する「ガール」の部分を題材にした内容です。 個人的には歳相応の振る舞いやファッションをしなくてはと悩む 表題作のガールが男性でも共感できるし面白く感じました。 読みやすく全ての作品が良作なのですが、 全作ともインパクトに欠ける印象です。 |
No.92 | 5点 | 身代わり- 西澤保彦 | 2013/12/19 18:51 |
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今作はあまり気の病む展開ではなく
本格推理な展開でした。 いつもの4人が揃う場面も少なく読みやすい代わりに シリーズの特色を失っているようにも感じました。 こうもノーマルだと、 このシリーズのキャラを使って書かなくてもいいのではと個人的には思います。 |
No.91 | 7点 | 万能鑑定士Qの事件簿3- 松岡圭祐 | 2013/09/07 20:19 |
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飯田橋ヒルズに軒を構えるコンサバ系人気ブティックの客脚が急に途絶えるところから始まる謎の連鎖。
その謎の答えがどれも実用性のある薀蓄といった感じで読んでいて勉強になるし楽しいです。 事件の大筋だけを一冊かけて追うのではなく小謎をちょこちょこと解きながら進んでいくので退屈することなく楽に読み進められます。 |
No.90 | 5点 | セカンド・ラブ- 乾くるみ | 2013/08/12 01:39 |
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これは叙述トリックなのでしょうか?
とてもミスリードを狙ってるようには感じなかったです。 春香が一人二役やっていた理由は恐らく本当に死んだのは春香のほうで日頃春香を演じている美奈子の憂さ晴らしだろうと想像できるのですが、 春香の霊感ネタは正明の死を最後のあの表現で書きたかったためのものなのか真意を計りかねます。 倉持さんの夜逃げも何だったのでしょうか。よくわかりません。 |
No.89 | 7点 | 空中ブランコ- 奥田英朗 | 2013/07/27 00:07 |
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この作品もインザプールと同じく
精神科医伊良部が知ってか知らずか突飛な行動で 精神疾患者を治療していく痛快ストーリーです。 すべての話がお約束のような展開なのですが 何故か飽きません。 今作では義父のヅラ、ホットコーナー、女流作家が面白かったです。 特に女流作家は伊良部が人間的な側面を垣間見せたのが印象的でした。 マユミさんも相変わらず謎が多いですがインザプールと同じく 最後に人間臭さを見せてくれてホッコリしました。 |
No.88 | 7点 | 万能鑑定士Qの事件簿2- 松岡圭祐 | 2013/07/14 01:36 |
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一巻で明かされなかった謎はこの巻ですべて解決しました。
1~12となっていますが、一巻と二巻で上下巻という構成といってよいでしょう。 ハイパーインフレを引き起こす原因となった20兆円もの偽札の製造元を追っていく過程で いくつもの謎にぶつかりますがそのどれもがロジカルに解決されて納得させられます。 基本的には灯台下暗しという結果が多いですが、面白いです。 |
No.87 | 6点 | Another- 綾辻行人 | 2013/07/02 21:43 |
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単純にストーリーは面白かったです。
文庫版で上下巻二冊ですが私個人的には速いペースで読了しました。 登場人物をメインキャラですらあまり掘り下げて書かれていないので 惨事が起きても、解決した時も自分の感情に起伏を感じず物足りなさも感じました。 「いないもの」が判明した時の解説もロジカルでなくどこかこじつけっぽく見えます。 |
No.86 | 6点 | 隻眼の少女- 麻耶雄嵩 | 2013/06/15 21:24 |
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田舎の集落が舞台になっている作品は苦手なのですが
みかげのキャラクターとテンポの良い展開で苦になりませんでした。 しかし不倫を隠すことを理由に殺人の罪を被るのは納得できないし、 腹話術は思わず吹き出すくらいくだらなかったです。 |
No.85 | 7点 | マドンナ- 奥田英朗 | 2013/04/19 20:29 |
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個人的に短篇集は表題作以外は合わなかったり
少なくともひとつは面白く無いなと感じるものがあるのですが 今作品は全ての作品が楽しく読めました。 特にボスは完璧超人の世俗的な一面を垣間見るラストが印象的でした。 |
No.84 | 7点 | 万能鑑定士Qの事件簿- 松岡圭祐 | 2013/03/27 06:48 |
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第一巻は今作品の序章といった感じで、
力士シールの謎も、リサイクルショップのその後も、謎のインフレも次巻に持ち越しです。 それでも才色兼備凜田莉子の意外な過去や事務所の抽選会から発展する事件など読み応えはありました。 所々、薀蓄になりそうな話も面白かったです。 そしていい意味で文章が軽くスラスラと読み進められます。 12巻まで一気に読んじゃいそうです。 |
No.83 | 6点 | イン・ザ・プール- 奥田英朗 | 2013/03/05 06:52 |
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一見ヤブ医師っぽい伊良部が知ってか知らずか反面教師として、
精神疾患者を治療してゆく様は痛快で面白いです。 個人的に一番好きだったのはフレンズの最後のマユミさんが少しだけ優しさを垣間見せた場面でした。 マユミさんが何者なのかもう少し掘り下げて欲しかったです。 シリーズの様なのでこれからそのあたりが楽しみです。 |
No.82 | 6点 | 硝子のハンマー- 貴志祐介 | 2013/01/20 20:22 |
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榎本、純子(探偵役)目線で犯行の真相を追い可能性を潰していき、
犯人目線の物語仕立てでトリックを明かすという構成は意外と珍しい?気がしました。 私は介護ロボットの動きが全くイメージできず自分で推理することは諦めたので 後半の犯人目線の章からが面白く感じました。 もっと犯人に闇金業者が絡んでくると更にドキドキハラハラ読めたのではないかと思います。 |
No.81 | 8点 | 邪魔- 奥田英朗 | 2012/12/26 06:29 |
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大まかな展開は最悪に準ずるところがあります。
しかし最悪同様に読みを進めるのを止めることができませんでした。 最初の掴みが上手いので、すんなりと物語に入っていけるのが一因だと感じます。 ラストもいい塩梅で読者の想像に任せてる印象を受けました。 謎解き要素は殆ど無いですが、いい作品でした。 想像に任せられましたが恭子を絡ませた続編が見たいです。 |
No.80 | 7点 | 螢- 麻耶雄嵩 | 2012/11/24 14:31 |
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盗聴器のトリックは物凄い違和感を覚えつつも分かりませんでした。
目線的なものは叙述トリックを読み慣れていれば容易い感じです。 共犯者が共犯者になった理由は、 元々そういう人間で恋人を愛してなどいなかったということを 真犯人の人物像の中にメタ的に表しているのではないでしょうか? かなりレベルの高い作品だと感じましたが、 一番驚いたのは平戸さんが驚いたことでしたw |
No.79 | 7点 | 有限と微小のパン- 森博嗣 | 2012/09/11 17:50 |
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シリーズ最終作に相応しくとても作り込まれた作品だと感じました。
序盤から真賀田博士が登場することで緊張感を保ちつつ、 数人が怪しいままクライマックスに突入するので、終始気を抜かずに読めました。 多数の人間が殺人事件を演じているというのは現実感に欠けますが ユーロパーク全体がVRの世界なので実際に演じられるのかという疑問は置いといてトリックとしては秀逸だと思いました。 個人的にはハウステンボスのホテルアムステルダムに泊まったことがあるので 場面を想像しやすくハウステンボスを訪れたことがない方よりは楽しめたのではないかと思います。 犀川先生の国枝さんに対する態度も毎度の如く人が変わったみたいで面白かったです。 これも天才は人格を限定していないということなのかな? |
No.78 | 9点 | 最悪- 奥田英朗 | 2012/08/31 22:26 |
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ミステリー要素は皆無に近いですが、とにかく面白かったです。
久しぶりに寝る間を惜しんで貪り読みました。 序盤の100ページくらいはいったい何が起こるのか全く予想もできませんでしたが、 まるで接点のない3人が徐々に偶然ではなく必然的に交錯してゆく様は作り込まれてるなと感じました。 いい意味で予想の斜め上を行く話の展開も最高に面白かったです。 |
No.77 | 7点 | 悪の教典- 貴志祐介 | 2012/08/27 13:48 |
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上巻は蓮実の緻密で狡猾な犯行手口が読みどころで、
下巻は殺戮マシーンと化した蓮実の魔の手から生徒たちがいかにして逃れるかが読みどころだと思います。 個人的には何でも禁止したがる潔癖な人たちに これはフィクションだからな? それが理解できない奴らは読むなよという皮肉めいた作品に感じました。 これが現代の空気の中で映画化されるのも少しそういった挑発的なものを感じます。 人に依ってはただただ胸糞悪い作品かもしれません。 |
No.76 | 5点 | 天使の囀り- 貴志祐介 | 2012/08/19 14:52 |
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貴志作品はどの作品も読み易くサクサクとページを進められるのですが、
この作品も例に漏れず読み易い作品でした。 しかし私が読んだ他の作品に比べるとクライマックスといえるところがなく 終始盛り上がりに欠ける感じがしました。 ホラーというにはグロさや怖さもなく普通のバイオサスペンスという印象でした。 ラストシーンは良かったと思います。 |