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kanamoriさん
平均点: 5.89点 書評数: 2460件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.1060 5点 月に吠えろ! 萩原朔太郎の名推理- 鯨統一郎 2010/08/22 17:45
詩人の萩原朔太郎を探偵役に据えた連作ミステリ。
ワトソン役の室生犀星とともに、大正・昭和初期の文壇・芸術史にかかわるプチ情報を交えながら、7つの事件を解決します。この辺の作者のトリビア・ネタは結構はまる人がいるかもしれません。
編中では、「謎の英国人」は歴史もののお約束ながら、楽しい趣向でまずまずではないかと思います。

No.1059 5点 すべての美人は名探偵である- 鯨統一郎 2010/08/22 17:30
作者の創作した2大美人探偵、「邪馬台国は..」の歴史学者・早乙女静香と、「九つの殺人メルヘン」の女子大生・桜川東子の共演する長編ミステリ。
歴史の謎は静香、アリバイ崩しは東子という一応の役割分担ができていて、ファンにとってはたまらない設定ではないでしょうか?
ファン以外にとっては、ヌル過ぎる内容で、逆の意味でたまらないでしょうけど。

No.1058 4点 浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話 連作推理小説- 鯨統一郎 2010/08/22 17:16
バー・ミステリ連作短編集、桜川東子シリーズ第2弾。
前作の構成をそのまま継承しています。つまり、ヤクドシトリオによる懐かしい昭和の話題から、お伽話の新解釈、安楽椅子で解くアリバイ崩しというワンパターンの繰り返し。
肝心のミステリ部分がかなり萎える出来ですね。

No.1057 6点 九つの殺人メルヘン- 鯨統一郎 2010/08/22 17:04
バー・ミステリ連作短編集、桜川東子シリーズの第1弾。
マスターら厄年トリオが、昔懐かしい昭和の歌謡曲・TV番組などの話題で盛り上がり、童話の新解釈とそれに見たてたアリバイ崩しに挑むという、大いなるワンパターンが逆に心地いい。
某書評サイトによると、編中の9つのアリバイは有栖川有栖の「マジック・ミラー」で類別された9つのアリバイトリック・パターンを忠実になぞっているとのこと。鯨統一郎、侮りがたし(笑)。

No.1056 5点 いろは歌に暗号- 鯨統一郎 2010/08/22 16:13
平安朝を時代背景に”薬子の乱”に”いろは歌”の謎を絡ませた歴史ミステリ。
氏の歴史ものの中では、比較的史実を掘り下げた内容になっており、この辺の歴史ネタに興味があれば結構楽しめると思います。
空海と最澄の推理合戦という煽りは、若干大袈裟だとおもいますが、まともな歴史謀略ミステリとしてまずまずの出来です。

No.1055 3点 蒼い月 なみだ事件簿にさようなら!- 鯨統一郎 2010/08/22 15:48
サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズ最終の第4弾で、今作は長編になっています。
連続暴行犯”蒼い月”を追うというストーリーで、過去に登場したキャラクターが何人も登場し最終話らしい展開をみせますが、あまりにも定番のプロットで真相がミエミエな上、煌子の個性的な天然ボケもいまひとつ冴えませんでした。

No.1054 4点 なみだ学習塾をよろしく!- 鯨統一郎 2010/08/22 15:48
サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズの第3短編集。
今回は、なぜか学習塾の事務員になっています。したがって扱う謎は中学生が絡む”日常の謎”で、「清少納言の涙」とか読ませるものもありますが、全体的に益々薄味になってミステリ的にはあまり楽しめませんでした。
主人公・煌子のハジケぶりもおとなしめでした。

No.1053 5点 なみだ特捜班におまかせ!- 鯨統一郎 2010/08/22 15:48
サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズの第2短編集。
今回は、警視庁の迷宮事件特捜部の心理分析官になっています。よって扱う事件は前作とは違い猟奇的殺人ばかりですが、解決へのロジックの牽強付会さは相変わらずで萎えます。
しかし、天然ボケの煌子を始め特捜部の面々のキャラは面白く、シチュエーション・コメデイとしては楽しめました。

No.1052 5点 なみだ研究所へようこそ!- 鯨統一郎 2010/08/22 14:51
サイコセラピスト探偵・波田煌子シリーズの第1短編集。
メンタル・クリニックを舞台に、奇妙な症状を持つ患者たちの隠された原因を突飛な論理で解き明かす。いわば”日常の謎”に近いテイストですが、ロジックは強引すぎてとてもほめられません。
ただ、無免許で常識知らずの探偵役・煌子の天然ボケが楽しい。作者にすれば珍しくキャラが立っているように思います。

No.1051 4点 とんち探偵一休さん 謎解き道中- 鯨統一郎 2010/08/22 14:51
とんち探偵一休さんシリーズの第2弾、今回は連作短編集。
前作のメンバーである検使官・新右衛門や茜とともに、茜の両親を探す旅に出る。
途中出会う事件や謎は、密室殺人、家屋の消失、首なし死体など本格コード充分ですが、そこはそれ、鯨統一郎らしいとんちと解決でゆるめです。

No.1050 6点 新・世界の七不思議- 鯨統一郎 2010/08/21 16:04
バー・ミステリ&歴史ミステリの連作短編集、早乙女静香シリーズ第2弾。
「邪馬台国は..」の世界版ですが、前作ほど論理のアクロバット的推論が見られないのがちょっと残念。「そういう解釈もできる」という程度のものが多く、大きなカタルシスは得られなかった。

No.1049 5点 金閣寺に密室 とんち探偵一休さん- 鯨統一郎 2010/08/21 15:49
とんち探偵一休さんシリーズの第1弾。
室町時代を時代背景にした長編の歴史ミステリで、足利義満が密室状況の金閣寺で殺された事件の謎を扱っています。
トリックの真相には脱力ですが、作中いくつか挿入された一休の有名なとんち問答のエピソードが全て伏線にもなっている点は面白かった。それと、最後の付記で、宮内庁が一休皇胤説を認めているとの記述は結構インパクトがありました。

No.1048 2点 隕石誘拐 宮沢賢治の迷宮- 鯨統一郎 2010/08/21 15:37
作者の長編ミステリ第1作ですが、「邪馬台国は..」を読んだ後だけに、出来の酷さに大いに失望しました。
持ち味の軽妙さがなく、安っぽいサスペンス&グロい描写に、興味のわかない宮沢賢治ネタのウンチクと、あまり読みどころのない駄作だと思います。

No.1047 7点 邪馬台国はどこですか?- 鯨統一郎 2010/08/21 15:25
バー・ミステリ&歴史ミステリの連作短編集。
このデビュー作のころは、バカバカしさより奇抜な発想というほうが勝っていて、かなり楽しんで読めました。
作者の都合のいい情報だけを連ねた”意外な真相”という気がしないでもないですが、それを言うのはヤボでしょう。

No.1046 5点 鬼子母像- 泡坂妻夫 2010/08/21 14:52
ミステリ短編集。
なにげない日常の中に妖美な非日常を紛れ込ませた、奇妙な味の短編12編が収録されています。
怪異と官能、人情ものなど、話のネタ自体は目新しいものはありませんが、短編小説の職人芸を味わうことができました。

No.1045 5点 からくり東海道- 泡坂妻夫 2010/08/21 14:52
大久保長安の埋蔵金を巡る伝奇時代小説。
このジャンルの先達の名作群と比べると、派手な趣向やスリリングな展開に欠けるように思います。後半になって物語が別方向に向かうのも、掴みどころがない感じをうけました。
終始「ですます」調で通す文章は、始めは異和感がありましたが、馴染んでくると心地よく読めるようになりましたが。

No.1044 5点 揚羽蝶- 泡坂妻夫 2010/08/20 21:28
作者の本来の仕事(?)紋章上絵師とマジシャンを題材にそれぞれ4編収録された短編集。
職人ものといっても、従来の抒情的な恋愛を絡ませた物語と比べると残念な内容。奇術ものもトリックを中心とした派手なものではないので、ちょっと拍子抜けした短編集でした。

No.1043 5点 比翼- 泡坂妻夫 2010/08/20 21:12
職人もの、奇術ネタ、怪異譚、恋愛ものと4つのタイプに分けられた短編集。
全盛期の短編作品と比べると、正直出来は落ちる感じがします。ただ、奇術ネタ3編のうち、「スペードの弾丸」に出て来た女性マジシャンにはニヤリ。老境にはいっても遊び心は忘れてませんね。

No.1042 6点 恋路吟行- 泡坂妻夫 2010/08/20 20:46
大人の恋愛、親子の絆、夫婦愛などを主題にして、ふとしたことから意外な事象が浮かび上がるというような作品が10編収録されています。
ミステリ的な興味でみると派手さはあまりないものの、「恋路吟行」や「藤棚」が秀でていると思いますが、「忘勿草」「子持菱」は文芸的に印象に残る名品。

No.1041 6点 砂のアラベスク- 泡坂妻夫 2010/08/20 20:21
恋愛ミステリ短編集。
著者の恋愛ものの短編は、どちらかというと古風でストイックな登場人物がイメージされますが、本書収録4編のうち「裸の真波」以外は、現代的な男女が織りなす恋愛ものでした。
モロッコを舞台にミステリアスな禁断の愛を描いた「砂のアラベスク」が印象に残りました。

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