皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
メルカトルさん |
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平均点: 6.02点 | 書評数: 1776件 |
No.3 | 5点 | 競作 五十円玉二十枚の謎- アンソロジー(出版社編) | 2013/01/02 19:39 |
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再読です。
若竹七海女史が学生時代、書店でアルバイトしていた時に実際遭遇したある不思議な出来事が本書の発端となっている。 その出来事とは、毎週土曜日の午後、ある男が50円玉二十枚を千円に両替してくれと頼んで、両替が終わるとそそくさと去っていく、というもの。 男はなぜ土曜日ごとに同じ書店で両替するのか、なぜ毎週50円玉が二十枚も貯まるのか。 その謎に、プロのミステリ作家たちと、一般公募の読者が挑戦する。 正直なるほど、と納得できる解答が提示されている作品はほとんどないが、中には面白いものもあるにはある。 個人的には一般公募の自動販売機ネタが最も良かった。解答としてだけでなく、一篇のミステリとしてよく出来ていると思う。 倉知淳のデビュー作?も公募の中に含まれており、猫丸先輩最初の事件も楽しめる。 |
No.2 | 5点 | Mystery Seller - アンソロジー(出版社編) | 2012/02/16 22:40 |
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島田荘司他8人の豪華執筆陣によるミステリ短編集。
竹本健治、麻耶雄嵩、有栖川有栖など、超有名な作家名が並ぶだけに、かなり期待していたのだが、見事に期待は外された。 どれもこれも凡作ばかりで、これといって特筆すべき作品が見当たらない。 唯一、我孫子武丸が面白かったかなという印象。 名前に惹かれて思わず買ってしまったが、あまり読むに値しないと思われるので、作家名で購入するのはお勧めできない。 |
No.1 | 5点 | 探偵Xからの挑戦状!Season2- アンソロジー(出版社編) | 2011/02/27 23:44 |
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4人によるアンソロジーだが、それぞれ一長一短あってどの作品が秀でている訳でもなく、押しなべて平均点をクリアしている感じである。
自分の好みから言うと、近藤史恵女史の『メゾン・カサブランカ』がややお気に入りかな。 問題編と解決編が完全に分離されているわけだが、面倒なので全く推理しないで解決編を読んでしまった。 これはある意味正解かもしれない。 というのは、真相を看破するのには多分に想像力を要する作品が多かったため。 そんな中井上夢人氏の『殺人トーナメント』だけは、純粋なパズル問題であり、理系が得意な人には意外に簡単に解けるかもしれない。 あなたも挑戦してみては? |