皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
|
---|---|
平均点: 6.27点 | 書評数: 615件 |
No.535 | 8点 | 魔眼の匣の殺人- 今村昌弘 | 2019/12/28 10:04 |
---|---|---|---|
氏の第二作ですが、なかなかの出来栄えです。
個人的な好みはこちらの方が上かな? 有栖川氏が作りそうなロジカルな構成に好感。 (以下ネタバレ) 死んでしまう4名(男女各2名)を予想して臨みましたが、 1名だけ外しました。 最初に死ぬ人は・・・いかにもですよねえ。 犯人は生存者が絞られてくるので、この僕でも的中しました が、その推理過程に好感持てます。 動機に不満な方もおられるようですが、僕にとっては許容 範囲でした。 |
No.534 | 6点 | 松山着18時15分の死者- 津村秀介 | 2019/12/14 11:56 |
---|---|---|---|
氏の作品は、期待以上のものはなかなかないけど、
ハズレも少ない。 抜群の安定感ですね。 |
No.533 | 7点 | 招かれざる客- 笹沢左保 | 2019/12/01 13:40 |
---|---|---|---|
氏の作品を初めてよみましたが、暗号・密室・アリバイ
と盛りだくさんですね。 丹念な作りには好感が持てます。 暗号・・・これは特殊知識がないと解けない 密室(凶器)・・・外国の古典に類似あり アリバイ・・・これも鮎哲氏の某作品に似てますね(パクリはさすがに 失礼ですけど) 作品もほぼ同年代だけに、どっちが先なんでしょう? ネガティブなことも書いていますが、総合的には本格志向の人間を 満足させることのできる作品です。 |
No.532 | 4点 | 安芸いにしえ殺人事件- 木谷恭介 | 2019/11/02 09:04 |
---|---|---|---|
全体的にもう一つ話しに入っていけない印象。
ラストもこれで終わり?って感じです。 |
No.531 | 4点 | バカミスじゃない!?- アンソロジー(国内編集者) | 2019/10/19 10:55 |
---|---|---|---|
バカミスの定義っていったい何なんでしょうね。
人の主観により、解釈はだいぶ異なりそう。 そんなことを考えさせられる一冊。 |
No.530 | 7点 | 時鐘館の殺人- 今邑彩 | 2019/10/05 11:43 |
---|---|---|---|
ホラ-色の強い作品もありますが、どれも粒より。
個人的なベストは「黒白の反転」かな?表題作も良いですが。 本格色の強い、よい作品を書く作者だけに、既に故人である事が 惜しいです。 |
No.529 | 5点 | 十和田奥入瀬殺人回流- 梓林太郎 | 2019/09/07 08:21 |
---|---|---|---|
(ネタばれあり)
中盤過ぎに現れた怪しい人物がそのまま犯人でした。 ちょっとひねりが少ないのがやや不満。 (多すぎても困るけど) ただ前に読んだ麻耶雄嵩氏の作品に比べれば読みやすい、 読みやすい!サクサク進みます。 |
No.528 | 5点 | メルカトルかく語りき- 麻耶雄嵩 | 2019/08/31 14:52 |
---|---|---|---|
う-ん、これは何とも。
氏に対する予備知識ない人が読むときっと驚くでしょうね。 まあ麻耶氏ならではではあります。 |
No.527 | 6点 | 青春迷路殺人事件- 梶龍雄 | 2019/08/03 17:48 |
---|---|---|---|
この作者をはじめて拝読。
本格色の強い作風と聞いていましたが、その点については 噂通りです。 この作品に関してはアリバイものだけに、犯人の意外性は あまりないですが、完成度は高いと思います。 ただ文章のよみづらさがあったので、満足度はあっても 採点は辛め。 <余談> 内容もさることながら、当時の方たちの野球に対する熱さ (一高VS三高)が面白かったです。 小生が子供のとき読んだあの湯川博士の伝記でも一高と三 高の野球が書かれ、氏の野球に対する熱さが伺えました。 |
No.526 | 7点 | 囁く唇- 鮎川哲也 | 2019/08/02 18:40 |
---|---|---|---|
この短編集の書評が未だだったんですね。
本が自宅にあり、何度も繰り返し読んでいます。 作品では「蟻」の時間トリックと、「墓穴」の皮肉な結末が印象的。 |
No.525 | 7点 | 蒲生邸事件- 宮部みゆき | 2019/07/06 13:55 |
---|---|---|---|
宿泊したホテルで火事にあい、生命の危機にある主人公が、
時空を超え、二・二六事件に遭遇する・・・ まあ本格ではなく、SF小説ですね。でも内容は良かった ですよ。 採点は6点+1点(二・二六事件の勉強になったので) |
No.524 | 8点 | 悪魔はここに- 鮎川哲也 | 2019/06/01 16:55 |
---|---|---|---|
粒よりの短編集。
特に「薔薇荘」が秀逸ですが、他もなかなか。 「薔薇荘」については、有栖川氏がある作品で、「ミステリ創作学校と いうものがあるとすれば、その教科書になりそう」とうまい表現をさ れています。 採点は他の作品だけなら7点になるかもですが、「薔薇荘」のあるの でプラス1点。 |
No.523 | 7点 | 消えた奇術師- 鮎川哲也 | 2019/05/15 20:20 |
---|---|---|---|
密室3部作以外は未読でした。
いろんな意見があるとは思いますが、密室に関してはやはり 赤>白=青 かな? 個人的評価ですが。 密室シリ-ズだけなら採点8点ですが、それ以外の作品が意外に 平凡だったので1点減点。 特に「黄色い悪魔」のメイントリックは某海外古典にそっくり。 |
No.522 | 5点 | 本日は大安なり- 辻村深月 | 2019/04/13 18:09 |
---|---|---|---|
職場の人からもらった本シリ-ズ第3弾!
同じ日に結婚式を挙げる4組のカップルのスト-リ-。 内容そのものより、ブライダル系の仕事の人のご苦労がよく わかりました。 知ったかぶりすると、双子入れ替わりカップルの顛末はまあ 予測できましたけど。 |
No.521 | 4点 | どきどきフェノメノン- 森博嗣 | 2019/03/22 19:41 |
---|---|---|---|
職場の人にもらった本シリ-ズ、第2弾!
まあこれはミステリではなく、いわゆる一つの(?)ラブコメディ ですね。そう割り切って読めば特に問題なし。 採点はちょっと辛いかな? 内容としては武蔵坊の存在意義がよくわかりませんでした。 |
No.520 | 6点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2019/02/20 19:11 |
---|---|---|---|
職場の人からもらった本を読みました(笑)
さて肝心の書評ですが、トリックはしっかり本格仕立てであるものの、 これはどうか・・ 他の方の書評にもあるように、理屈では可能でもそんなことするか、 というツッコミですね。 ○○○を一定期間一切使わない、という縛りもありますし。 また○○○に毒を仕込むトリックも文章だけの説明なので、よくわから ない(本当にこういうのが苦手)。 でも、文章に変なクセがなく読みやすさは相変わらずです。 |
No.519 | 6点 | ゴルフ場殺人事件- アガサ・クリスティー | 2019/02/02 09:41 |
---|---|---|---|
ゴルフ好きの僕としては、題名に魅せられて(?)拝読。
けれども肝心の内容にゴルフ場がほとんど絡んで来ないのがやや 拍子抜け。 若きヘイスティングスがいろいろやらかしてくれますが、でも 憎めないキャラですよね。 この巨匠の作品にしては、サイトの評判あまり良くないですが、 個人的にはまずまず。 |
No.518 | 5点 | わたしを離さないで- カズオ・イシグロ | 2019/01/07 19:45 |
---|---|---|---|
今年の初書評は海外作品で。
氏のノ-ベル文学賞受賞の対象になった(おそらく)作品で、これが何と 東西ミステリにランキングされていたことを後で知りました。 肝心の中身ですが、う-ん・・これは重い。 まあ人の命の尊さとかを考えさせられるものではあります。 でも僕の考えるミステリではないので、すみませんがこの点数で。 |
No.517 | 4点 | 白光- 連城三紀彦 | 2018/12/22 13:43 |
---|---|---|---|
身内のドロドロ感が強く、好きな感じの作品ではないです。
本格色も薄いですしね。 (余談) 今年の書評はおそらくこれで最後。 今年の書評数は20冊か・・また来年頑張ります! |
No.516 | 7点 | 山伏地蔵坊の放浪- 有栖川有栖 | 2018/11/25 12:54 |
---|---|---|---|
山伏が探偵という必然性は?ですが、アイデアは買います。
粒ぞろいの短編集ですが、ベストはやはり「毒の晩餐会」でしょうか。 氏らしいロジカルな作品です。 |