皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
測量ボ-イさん |
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平均点: 6.26点 | 書評数: 626件 |
No.626 | 7点 | 日本扇の謎- 有栖川有栖 | 2025/01/13 18:58 |
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トリックや謎解きは特筆するものはないですが、
総合力で評価できる作品。 読後感もなんとなく良いですね。 ただ犯人特定は難しく、動機の推理は… これはわかりません。 採点は6点(基礎点)に+1点 ※クィーンの「the door between」が何故 「ニツポン樫鳥の謎」の日本訳になったかの 経緯が勉強になりました。 結構なトリビアです。 |
No.625 | 7点 | 王とサーカス- 米澤穂信 | 2024/12/21 12:35 |
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氏の作品を読むのは、「黒牢城」以来でしょうか。
ただの紀行文?のような出だしから、王族の殺人、 そして軍人の死へと展開されます。 犯人の意外性…まずまず 犯人特定のロジック…単純なようで、見抜きにくい 動機…ちょっとウ-ンかな 狭義のミステリとは言い難いですが、ネパール(行っ たことない国です)の異国情緒をうまく書けているの で採点は甘めで。 |
No.624 | 6点 | 十四年目の復讐- 中町信 | 2024/11/23 09:07 |
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いくつかの殺人があり、それぞれに謎が提示。
最後の解決で種明かしがあります。 一発驚愕トリックまではなく、どれも小粒、 あとだいぶ強引? けどまあこれで及第点かと。 犯人の意外性もそこまでではなかったです。 たしかに長い作品ですか、一度で全てを理解 しない(できない?)下名にとっては二度説明 してもらえて却って良かったかも。 採点6.7点というところでしょうが、中町作品 だと期待のハ-ドルが上がってしまうので今 回は辛めで。 |
No.623 | 6点 | 毒を食らわば- ドロシー・L・セイヤーズ | 2024/10/12 12:45 |
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この作者の作品を読むのは、「ナインテイラーズ」
以来の2作め。 前作よりかはだいぶ読みやすかったです。 毒殺を扱う作品ですが、真相がシンプルなだけに、 人にやってはモノ足りなさを感じるかも。 国内某作品に極似したトリツクですが、年代はこ ちらの方がだいぶ先ですね。 そこに敬意を評してプラス1点。 |
No.622 | 5点 | 見えない人影 各務原氏の逆説- 氷川透 | 2024/09/23 21:28 |
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まあ悪くはないんですけどね。
登場人物表もあって読みやすいですし。 とはいえ、デビュー作「真っ暗な夜明け」 よりかは劣る印象。 |
No.621 | 4点 | ドミノ倒し- 貫井徳郎 | 2024/08/31 07:48 |
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他の方の感想と被りますが、風呂敷を広げるだけ広げて、
最後に無理やりたたんだ感じ。 中途半端なラストにややモヤモヤ感。 文章は読みやすかったですけどね。 |
No.620 | 7点 | 三幕の殺意- 中町信 | 2024/08/11 08:21 |
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アリバイトリックは平凡ながらも、構成の妙
で読ませる作品。 最初このプロットを見たとき、某海外有名作品 の結末を連想しましたが、さすがにそれは考え 過ぎだったようです。 それと最後3行のインパクトもなかなか。 採点は 6点(基礎点)+1点(読書への挑戦と最後3行 を好感) |
No.619 | 4点 | 化石少女- 麻耶雄嵩 | 2024/07/20 09:50 |
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う-ん、これは高評価はできないかな。
主な不満点 1)現場の見取り図的なものが一切なく、状況がつかめない。 2)登場人物が多い割に人物表がない。誰が誰だかわからな くなる。 3)最後のオチのために長編を引っ張った?だとすれば何と も貧弱。 最後の結末もあまり必然性がなく、書き手が変わればいく らでも変わりそうですよね。 これを本格と言うのかは、正直微妙。 ライトノベルのような軽いタッチの筈なのに、読んでいて 正直苦痛でした 笑 |
No.618 | 5点 | バック・ステージ- 芦沢央 | 2024/06/15 09:45 |
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連作短編集を、書籍化にあたってうまく序幕と
終幕を書き足していますね。 一番印象に残るのは「始まるまであと5分」 話しのオチは多くの人が気づくでしょうが、い かにもミステリらしいです。 |
No.617 | 4点 | ペルソナ探偵- 黒田研二 | 2024/05/26 09:00 |
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最後真相を転がし過ぎ。
こういうのはあまり好みじゃないです。 |
No.616 | 5点 | 罪の余白- 芦沢央 | 2024/05/14 23:21 |
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この作品のミステリとしてのオチは何だろう?
という目線で読み進め、最後になるほどそう来 たか…という感じです。 とはいえ、女社会は大変だなあとあらためて 思った次第。 |
No.615 | 6点 | 永遠の館の殺人- 黒田研二 | 2024/04/20 10:31 |
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読了してみると、タイトルは秀逸でした。
内容はまあ…評価が難しい。 トリックは既視感あって、やや期待外れな ところもありました。 |
No.614 | 6点 | 旅人たちの迷路- 夏樹静子 | 2024/03/24 21:23 |
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中編が2作品です。
「焼きつくす」 顔のない死体のバリエーション。 まずまずの内容ですが、犯人が最後の方に 出てくるのがやや不満か? 「現場存在証明」 これは謎の設定と解決方法がユニークな佳作。 法医学的にリアリティあるのかは、僕にはわ かりませんが。 採点は前者5点と後者7点の平均で。 |
No.613 | 5点 | 信州・善光寺殺人事件- 梓林太郎 | 2024/03/09 14:43 |
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うーん、最後がやや尻すぼみ?
犯人も最後の方にようやく出てくるので、犯人探しの 妙もあまり楽しめない。 登場人物が意外に多く、伏線回収も一部中途半端感が ありました。 |
No.612 | 6点 | 11文字の檻- 青崎有吾 | 2024/02/18 10:44 |
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氏の短編を初めて読みましたが、あまりにも短くて
内容が?の作品もありました。 ベストはなんだかんだで表題作の⑦ですが、他だと ②あたりが良かったです。 ②はいわゆる密室もので、どうしても解決が「ああ、 なんだ!」になりがちですが、こういうネタ、嫌い じゃないです。 |
No.611 | 4点 | 殺人ピエロの孤島同窓会- 水田美意子 | 2024/01/29 19:47 |
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シビアな目線で見れば、人があまりにも殺されすぎで
散漫な印象。 けれども結末の意外性は及第点だし、この作品を齢12 才の人が書いたという驚きもあります。 (良い意味と、そうでないのと両方の意味です) このサイトの評判は良くないですが、個人的にはこれ 以上悪い評価にはできない感じ。 |
No.610 | 7点 | カナダ金貨の謎- 有栖川有栖 | 2024/01/05 20:06 |
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どれも粒よりの短編集。
個人的には「船長…」がベストかなあと思いつつ、 有栖川氏には珍しい倒叙ものの表題作も捨てがたい ところです。 余談) 4編めの短編集に、アリスと火村が知り合うきっかけ が書かれています。作中で「英都大学」と紹介される 京都の某大学。実は下名もここの出身で、有栖川氏と もほぼ同年代なので、作中に書かれている教室や食堂 、建屋の位置関係など手に取るようにわかり、楽しい 読書でした。 |
No.609 | 6点 | ローズマリーのあまき香り- 島田荘司 | 2023/12/02 15:36 |
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久々の御手洗ものですね。
長らく氏の作品を読んでる人間からすれば、 また格別の感慨があります。 密室殺人で謎の設定は魅力的ですが、解決は… まあいいでしょう 笑 ミステリとしてはともかく、読み物として評価 したい作品。 採点は7点(基礎点)-1点(さすがにこのトリック は減点せざるを得ない) |
No.608 | 5点 | 殺しも鯖もMで始まる- 浅暮三文 | 2023/11/26 14:48 |
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なかなか趣向を凝らした密室。
類似作はなかなかなく、オリジナリティはある と思います。 ダイイングメッセージは、まあこんなものかと。 (あまり期待していない) |
No.607 | 5点 | 綾辻行人殺人事件 主たちの館- 天祢涼 | 2023/11/11 09:08 |
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「ミステリーナイト」
どこかのホテルを会場として参加者が集い、 劇中で起こる殺人の真相を推理する… いや、面白いイベントですねえ。 僕も機会があれば行ってみたいものです。 この本を読んで推理するのはなかなか困難 ですが、実際に参加するといろんな伏線を 発見でき、更に会場内にヒントもあって楽 しそう。 とはいえ、満点に近い回答をした参加者が おられるそうで、感心させられます。 |