皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
toukoさん |
|
---|---|
平均点: 6.16点 | 書評数: 241件 |
No.13 | 6点 | 新参者- 東野圭吾 | 2012/08/03 21:24 |
---|---|---|---|
東京下町を舞台にした連作短編集。
下町に赴任してきた加賀刑事が、下町情緒溢れる店を訪れ、老若男女に聞き込みを続けるサイドストーリーを通して、メインの事件の犯人が浮き上がってくるという趣向。 ミステリとしては弱いんですが、現代の風俗描写をきっちり押さえながらも、リアリティのある下町の人情話として成立させているところに、うまさを感じました。 ドラマ化慣れしているせいかもしれませんが、現実にはほとんど使われない、書き言葉特有の女言葉(~わ)や老人言葉(地方人でもないのに、わし~じゃ)を使わないでも、ちゃんと女性や老人が喋っているとはっきりわかるところに、何より作者の筆力を感じたりして(笑)。 |
No.12 | 4点 | 幻夜- 東野圭吾 | 2011/04/17 23:47 |
---|---|---|---|
百夜行の続編(かもしれない)という微妙な位置づけの作品。
なんかよく出来た携帯小説とか韓流ドラマみたいな印象。 さらさら読めて、つまらなくはないし、適度にドラマチックではあるんだけど、特に面白いところもないというか……。 |
No.11 | 7点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2011/04/01 23:11 |
---|---|---|---|
ミステリとしての出来はともかく、無辜の犠牲者が出る、男性の究極の片恋ものの容疑者Xより、すんなり読めて、後味もよかったです。 |
No.10 | 6点 | 超・殺人事件―推理作家の苦悩- 東野圭吾 | 2010/02/14 15:40 |
---|---|---|---|
なんとなく昔の筒井康隆とか清水義範を思い起こさせる作風のコミカルかつちょっと辛辣な切り口の短編集。
内容はミステリ作家の楽屋ネタオンリーなんですが、ちゃんと一般の読者が楽しめる作品になっているので、安心して読めます。 |
No.9 | 4点 | 変身- 東野圭吾 | 2010/02/04 23:32 |
---|---|---|---|
似たようなSF作品は、これ以前にも山ほど描かれているので、手垢のついている印象の上に、全体的にイージーで、センス・オブ・ワンダーがまったくなく、読後感も悪い。登場人物にも、作品自体にも情熱やこだわりが感じられない。
とりあえず何か書かなきゃいけなかったので、商売で適当に書き飛ばしたんじゃないかと疑ってしまった……。 |
No.8 | 5点 | ある閉ざされた雪の山荘で- 東野圭吾 | 2009/12/26 00:11 |
---|---|---|---|
先に複数の後発作品で、類似トリックを読んだことがあるのですが、もしかしてこれが元祖なのでしょうか?
でも、今さらクローズド・サークルという含羞からか、あえてそうしているのかもしれませんが、キャラや設定があまりにも作為的……というかヘボなので、読み物としてあんまり面白くないんですよねえ……その点が残念。 東野氏にとっては青臭い恥の部分なんでしょうが、作者に恥ずかしがられると、読んでる方も気恥ずかくなるう。 そんな照れ具合が味なのかもしれませんが、なんだかんだ言っても、どうせ書くんなら、もっと臆面なくてもいいのに~。 |
No.7 | 5点 | 十字屋敷のピエロ- 東野圭吾 | 2009/11/26 21:06 |
---|---|---|---|
うーん、ピエロ視点かあ……某後発作品のカカシ視点みたいに視点自体にオチがあるわけでもないし、全体的に平板で盛り上がらない感じがして、個人的にイマイチでした。 |
No.6 | 7点 | 悪意- 東野圭吾 | 2009/08/27 22:29 |
---|---|---|---|
よく出来ていると思うし、面白かったです。 |
No.5 | 6点 | 白夜行- 東野圭吾 | 2009/08/19 21:15 |
---|---|---|---|
火車とマークスの山とよくあるピカレスクロマンとACものと社会派ものとはやりの昭和史ものを混ぜたって感じで、超売れ線なのはわかるし、文章・展開は非常にあっさりとしていてテンポがよく、長いのに1晩で読めるし、読んでいる間はつまらなくはなかったんですが、設定、各人物造形とも類型的すぎて、新鮮味がまったくなくて……。
うまい作家だとは思うんですが、これはちょっとあざとすぎて、げんなりした部分も。。 |
No.4 | 7点 | 探偵ガリレオ- 東野圭吾 | 2009/08/07 01:18 |
---|---|---|---|
文系女ですが、なぜかハードSFもブルーバックスも好きなので、こういうの大好きです。
ちなみに、「トリック」も「カダラの豚」の前半も「特命リサーチ2000」も好きでした♪ |
No.3 | 7点 | 手紙- 東野圭吾 | 2009/08/07 01:10 |
---|---|---|---|
このサイトで取り上げている人数が多かったし点数もよかったので、てっきりミステリだと思って読んでしまいました。この設定だと、追い詰められた犯人の弟も犯罪者になるのだろうか……うわあ、やりきれない話だなあ……などとずっとハラハラしてたのですが、杞憂に終わってよかった……のかな!?
内容は普通によかったので、いずれにしても、読んで損はなかったのですが。 |
No.2 | 6点 | どちらかが彼女を殺した- 東野圭吾 | 2009/07/28 23:14 |
---|---|---|---|
こんなしょぼいトリックで、短編ならいざ知らず、この枚数を読ませてしまうのは、さすが人気作家。2時間サスペンス+古畑任三郎みたいでした。 |
No.1 | 7点 | 容疑者Xの献身- 東野圭吾 | 2009/03/04 19:54 |
---|---|---|---|
天才同士の対決ってことでワクワクしたんですが、途中でトリックなんとなくわかっちゃいました。
もっともミステリファンには、あえて作者が見抜かれてもいいとわかりやすい描写をしているせいかもしれないので(もっとわかりづらく書くことはいくらでも出来るはず)、作者の読ませどころはそこではないのでしょうね。 で、純愛ドラマの方なんですが、石神の方はそもそも変人だし、これはこれで納得できたもの、普通の人であるはずのヒロインのドライさやちゃっかりぶり、加えてラストでの豹変ぶりに、ついていけなかったです。真相を知る前の方が罪悪感は強いんじゃないのかなあ? もうちょっと登場人物の心理描写を掘り下げていたら、もっと感動できたかも。 それでも切なかったですけどねー。。。 |