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toukoさん
平均点: 6.16点 書評数: 241件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.8 5点 ダークゾーン- 貴志祐介 2012/07/29 12:28
作中に出てくる将棋を擬人化したゲームが、ちっとも面白くないんですよね……センスも古臭くて、ファミコン時代のダメなシミュレーションゲーム(いわゆるク○ゲー)みたい。

現実にあるヘボなゲームですら、小説ではうまく描写して楽しげに見せるということは可能なのに、これはオチも見え見えだし、小説としても面白くありませんでした。

No.7 6点 悪の教典- 貴志祐介 2012/01/12 22:45
(ネタバレ部分あり)






おバカスプラッタホラー?

上巻は同作者の「青の炎」を思い出しましたが、下巻はまるで「13日の金曜日」。

一方的すぎるゲーム感覚の殺戮なので、何の罪もない学生たちが殺されていくという残酷さはなく、爽快感すらあるかも?

まあ楽しめないことはなかったのですが、天才設定のわりに、要所要所で都合よくおバカになる犯人がなんだかカッコ悪くて。。

連載作品だからか、書き飛ばしている感ありあり。
この作者には、やはりじっくり書き下ろし作品を出して欲しいです。

No.6 7点 硝子のハンマー- 貴志祐介 2010/01/04 22:36
前半はミステリとして普通に楽しめ、後半も似たような感じの「青の炎」が個人的には楽しめなかった私でも、今回は構成に工夫があるのと犯罪をおかす少年の描写に距離感があるためか、面白く読むことができました。
防犯知識の薀蓄とところどころで見せる探偵のヒロインへの劣等感や探偵と犯人の相似性も面白かったです。

しかし、他の方々も指摘しておられますが、この作家は、純粋ミステリより他ジャンルのものの方が面白いと私も感じてしまいました……でも、他作家のミステリ作品に比べて決してつまらなくはなかったので、それなりな点数にしておこうかと。

No.5 7点 新世界より- 貴志祐介 2009/11/30 21:26
SFではよくあるテーマを扱っているのですが、冒頭はまるで和風ハリポタ。児童文学風の文体、刺激的でゲームちっくなイベント・戦闘てんこもりで、リーダビリティはすごく高い。かなりの枚数の長編ですが、あの手この手で楽しませてくれるので、飽きません。
ラストはたいていの読者は予測出来るであろう、某古典映画を思い起こさせるお約束の展開……とはいえ、未来人である主人公たちは過去と断絶しているので、真相を知ったらどう反応するのかにワクワクすることはできます。
謎より、倫理的な命題について考えさせられる作品でした。

No.4 7点 クリムゾンの迷宮- 貴志祐介 2009/11/30 21:03
すごく面白いとは思うんですが、ミステリー要素は皆無に等しいし、ラストは肩透かしなので、このサイトではこのくらいの点数にしておこうかな?

大風呂敷広げて、思わせぶりな伏線は回収しないんだけど、読んでいる時はメチャ面白いって、なんか浦沢直樹の漫画みたいかも!?

No.3 6点 青の炎- 貴志祐介 2009/08/23 16:00
つまらなくはなかったのですが、主人公に感情移入も同情も出来なくて……。
映画の方が、各キャラに好感が持てて、よかったかも。

No.2 9点 黒い家- 貴志祐介 2008/09/10 23:31
よく類似を指摘される和歌山カレー砒素事件よりなんと前に書かれたサイコサスペンスの傑作。
真犯人が誰かわかる経緯がゾクゾクします。

終盤はややドタバタですが、文句なく面白かったです。

No.1 10点 天使の囀り- 貴志祐介 2008/09/10 18:04
かっ飛んだホラーなのに、小道具が実在の生物、習性を使っているところがミソですね。
バイオミステリーとしても、トマス・クックなんかより100倍出来がよく、マイケル・クライトンにも負けないレベルの良質のエンターティメント!

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toukoさん
ひとこと
ミステリマニアではないんですが、読書は大好きで、特にジャンル問わずなんでも読みます。ミステリもそれなりに読んできているとは思うんですが、内容をすぐ忘れてしまうのが難点……。
好きな作家
ウンベルト・エーコ
採点傾向
平均点: 6.16点   採点数: 241件
採点の多い作家(TOP10)
三津田信三(15)
島田荘司(14)
東野圭吾(13)
貴志祐介(8)
綾辻行人(7)
宮部みゆき(6)
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