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[ 本格 ]
水の葬送
ジミー・ペレスシリーズ
アン・クリーヴス 出版月: 2015年07月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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東京創元社
2015年07月

No.1 5点 nukkam 2015/10/23 15:56
(ネタバレましです) ジミー・ペレス警部の活躍するシリーズは「大鴉の啼く冬」(2006年)から「青雷の光る秋」(2010年」に至るシェトランド四重奏で終わりませんでした。2013年にシリーズ第5作となる本書が発表されています。舞台も引き続きシェトランドです。「青雷の光る秋」の後日談的要素があり、できればそちらを先に読んでおくことを勧めます。やる気をなくしたペレスがやる気を取り戻していく、謎解きよりも物語性を重視したプロットですがその変化は劇的なものではありません(もともと感情の起伏の激しい性格ではありませんし)。第46章でどうして犯人の正体がわかったかについてペレスが説明していることろは本格派推理小説ならではですがその推理は物的証拠に乏しく、犯人の心理分析が中心となっていますので謎解きとしては説得力が弱いように感じます。


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