皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 青春ミステリ ] イニシエーションラブ タロット・シリーズ |
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乾くるみ | 出版月: 2004年03月 | 平均: 7.05点 | 書評数: 87件 |
原書房 2004年03月 |
文藝春秋 2007年04月 |
No.27 | 7点 | nishis2rp | 2009/09/03 19:07 |
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特に、SIDE Aを読むのが苦痛だけど、単純にだまされた。
でも最大のミスリードは、作者の名前だと思う。 |
No.26 | 9点 | 江守森江 | 2009/09/03 12:21 |
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※ネタバレ注意。
売る為の工夫に乏しい単行本の不発は納得。 単行本で読み、察しが悪ければ'富島健夫'(エロ青春恋愛小説の大家)擬きと思えるだろう。 一転、文庫では裏表紙の作品紹介で叙述ミステリを謳い、再読に値すると賛辞し、更に再読の為の用語解説を付してブレイクした。 下手すると、これだけ親切な文庫本で読んでも作者の仕掛けを一部しか汲み取れず誤解した儘な読者もいる筈。 A面でマユの処女性に違和感を持ち、B面突入で、その他伏線での違和感拡大から人物違いは察せたので(謳い文句の最後の二行目での)驚きは薄かった。 しかし、A・B面の同時進行性には解説を読むまで気付かず、A・B面の時系列逆転と誤解していた。 解説を見ながら再読し、更に「解析サイト」(満足度に+1点)の詳細解説と首っ引きでもう一度読んだ。 それにより、散りばめられた伏線と作者の隠蔽技術を堪能したので「叙述仕掛けな恋愛小説」として客観的評価の最高点を献上する。 恋愛部分は更に捻り、小説外でのマユを妊娠させた第三の'たっくん'の存在を想像させたり、“結末の先”で暗にマユの状況がオートリバースで繰り返すと察せて切ない。 同世代が描かれ自分の恋愛経験がダブりほろ苦くもある。 ※追記 この作品の本質は(単なる叙述ミステリではなく)卑近な恋愛物語で巧妙に隠蔽したホワットダニット(何が起きているのか?)本格であると最近になり思い至った。 ※余談 作者についての知識が無い時に読んだので、乾くるみ(←女性だと思っていた)が髭モジャ中年男だった事が最大の叙述トリックだった。 |
No.25 | 6点 | isurrender | 2009/07/21 13:24 |
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ちょっと期待しすぎて読んだことで評価は低めかもしれません
途中でわかってしまうので・・・ あそこまで宣伝で叙述アピールしなくてもいいと思うのですが |
No.24 | 8点 | 鷹 | 2009/07/06 23:50 |
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あんなに伏線があったなんて。一度読んだだけでは気づきません。 |
No.23 | 7点 | あるびれお | 2009/06/13 06:20 |
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微妙だなあ。不自然な会話とか記述から、結末のどんでん返しは気づいていたので驚きはそんなになかったけど、読み返して、伏線の多さにニヤニヤさせられました。 |
No.22 | 8点 | daiki | 2009/06/02 00:42 |
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凄いや、と思いました。 |
No.21 | 7点 | itokin | 2009/05/26 09:43 |
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こりゃ、恋愛小説だと思いながら、しかし、恋愛小説って読んだ事ないんでなかなかいけると思いながら読んだ。しかし、こいつは幸せな男だ、こんな男に絶対同情しない。 |
No.20 | 10点 | locofrank | 2009/05/25 01:09 |
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A面B面で別人と判るように書いてあるのが憎たらしい。それでも、真相はなかなか掴めない。 |
No.19 | 5点 | 結奈 | 2009/05/19 15:11 |
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序盤の方で気づいてしまった。という事を差し引いても、ラストまでが退屈で退屈で、ほぼ作業的に読了した。
自分自身が女であるせいか、「女の怖さはこんなもんじゃねぇぇぇぇぇぇえええ!!!」という変なこだわりも重なって、 少し低めの評価です。 |
No.18 | 8点 | 月火水木金 | 2009/05/13 23:19 |
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最後の2行で今までのストーリーがちゃぶ台返しされるのは爽快でした。
前半は普通の恋愛小説で、少し苦痛で何度も投げ出したくなりましたが、 読み続けてよかったです。 最後にマユのことを考えると・・・背筋がぞくっとなりました。 女は怖い・・・。 |
No.17 | 9点 | G | 2009/03/12 16:24 |
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よくできているの一言。
丁寧に作られているし、最後のページのあのセリフで 今まで読んできた物語が世界観ごとひっくり返るというか。 ただ、自分には再読が必要だったため9点。 |
No.16 | 6点 | ちぃ | 2009/03/02 22:52 |
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トリックにやられました・・・。
葉桜の~を同時期に読んだので、同じような読後感でした。 ネタばれを読んで、時系列のトリックは理解できたんですが・・・。 文章中に出てくるヒントは自分の年ではわからなかったですね・・・。 読みやすい作品ではあるので、普通に楽しめました。 |
No.15 | 9点 | yoshi | 2009/02/17 22:48 |
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面白かったです。殺人とか起きなくてもミステリーになるんですね。 |
No.14 | 9点 | KeHa | 2008/12/27 06:07 |
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伏線の多さにびびる。
話が陳腐なぶん、こっちも油断しちゃう。 作者はそこまで想定して書いたんだろうけど。 |
No.13 | 5点 | あびびび | 2008/12/05 12:58 |
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ネタばらしの感あり注…葉桜の季節に~と同様の読後感。共通点はどちらも映○にはできない。
しかし自分はえらそうなことは言えない。読み終わった後も???だったから。後で読み返してああ、そういうことだったんだと思ったが、瞬間に理解できなかったせいか、驚愕というより、頭をポリポリ掻いただけ。 自分的には十角館の方が戦慄の一言だった。 |
No.12 | 10点 | こう | 2008/09/30 22:56 |
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このサイトの評判で購入し読んだ初めての本でした。たまたま自分の「高評価の近い人」に入っていたdeiさんとぷねうまさんのお二方の10点にこの作品が入っていて「乾くるみ」という作家も「イニシエーションラブ」という作品も全く知らなかったのですが購入してみました。
読み始めるといわゆる恋愛小説のような内容で正直読むのが苦痛でしたが予備知識が全くないため乾くるみは恋愛小説作家なのかと思いどこにミステリ要素があるのか最後にはわかるだろうくらいに考えあまり期待せず読んだのですが、最後までほとんど何も考えずにミステリ読みにあるまじく途中の大事な伏線の部分をかなり読み飛ばしながら最後の数ページでやっと違和感を感じる始末でした。その時点で一度冒頭まで戻ったのですが結局真相を見破れずあの一言まで到達してしまいました。何も考えずに読んだおかげで久し振りの衝撃をうけ大満足です。 読み返すと典型的〇〇トリックのバリエーションで伏線の山であることには気づきます。正直事前情報なしでは全く疑うことすらなかった自分が情けなく思いましたが事前情報があってもあのストーリー内容ではミステリ的疑いを持ちながら読むのはたぶん無理だったかな、と思います。 やはりこの作品はミステリ以外の何者でもないと思います。恋愛小説は読んだことがないのですが恋愛小説としてはおそらく陳腐なのではないかと思います。 このサイトのおかげで読むことができたことも感謝です。これからも参考にさせて頂こうと思います。 自分の馬鹿さかげんには腹が立ちましたが作品は大満足でした。これだけ衝撃を受けたのは個人的には昨年読んだ中西智明のカルト作品の「消失!」以来でした。 事前情報なしで読むことを強くお勧めしたい作品です。deiさんとぷねうまさんのお二方は内容に触れず簡単に書いて下さったので楽しめたのはそのおかげです。 |
No.11 | 10点 | touko | 2008/09/10 17:58 |
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現実にどこにでも転がっていそうな話でも、書きようによっては驚愕のミステリーになるのだなあと感心。だからこそ、真相がわかると、やられた感が増します。
約2時間足らずで読み終えることが出来るので、騙されたとしても見破れたとしても、他の人にも読ませて反応を見たくなる良質のコミニュケーションツールでもありますね。 友人同士なら、あそこがおかしいと思ったんだよねー、ここもそういうことだったのかーなどと盛り上がること間違いなし? ロマンス小説(しかも卑近な)として書かれているからこそ、ニヤニヤしながら盛り上がれる。他にない唯一無二の作品ということで、この点数。 |
No.10 | 4点 | ElderMizuho | 2008/09/07 18:06 |
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残念ながら・・今まで読んだ中で一番の期待はずれの作品かも
というかどの辺りがミステリなのか? 結局一捻りされてる恋愛小説にすぎないと思われるが・・ トリックが仕掛けられてはいるがそれも含めて恋愛小説の範疇としか思えない。それも飛びっきりありきたりで陳腐な恋愛小説 伏線の張り方もイマイチ。特にトリックがあると知っていればサイドB序盤でネタがわかるのではないだろうか。 普通の恋愛小説を読んでる人が全く事前情報なしで読んだら面白いかも ミステリ大好きな人にはお勧めできない |
No.9 | 9点 | さとりん | 2008/07/30 16:46 |
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ラスト以外は退屈な恋愛ストーリー。
だけど読み終わったあと、もう一度ページを開きたくなった。 すごぃ!同じストーリーなのに180度違って見えてくるなんて! 新感覚なミステリー(?)でした♪ |
No.8 | 8点 | こもと | 2008/05/10 22:48 |
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恋愛小説が苦手分野な私ですから、読めども読めども激甘な展開に、何度本を放り投げようとしたことか(笑) それでもまぁ、読み進められたのは、文庫本梗概の「必ず二度読みたくなる」の意味が知りたかったから。 と言っても、ミステリ好きなら、仕掛けに大方の予測はつくんですけどね。
そんな状況ですから、問題のラストも、「やっぱりね」とスルーしてしまったわけです。 しかーし! 実はじわじわと、後から効き目が。 そして、本当の意味を理解した瞬間には、薄ら寒い気すらしました。 こうなるともう、「勘弁してよ」だったはずの甘々な部分を丹念に丹念に読み返してしまう自分がいます・・・まさに、解説者の思うツボ(笑) するとまた、練りこまれた作品であることに感心しきり。 激甘の仮面に騙されてはなりませんね。 熟読した今、私は人間の怖さを描いたホラーだと思っていますから。 |