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[ 本格/新本格 ] なないろ金平糖 いろりの事件帖 |
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伽古屋圭市 | 出版月: 2015年05月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 2件 |
宝島社 2015年05月 |
No.2 | 5点 | kanamori | 2015/06/30 18:27 |
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日本橋にある金平糖屋「七ツ堂」の看板娘・いろりは、過去や未来を視ることができる千里眼の持ち主。飼い猫のジロを相棒にして、様々な事件に立ち向かう-------。
大正時代の帝都・東京市を舞台にしたライトミステリの第3弾。 小説全体に漂う雰囲気や、手慣れた語り口は好みで相変わらず巧いと思うのですが、前2作と同じタイプのものを期待していたので、ミステリ的な興趣が弱いのが物足りなく感じてしまう。各話で提示される謎にそれほど魅力がありませんし、連作を貫く仕掛けも小粒です。 主人公の少女の特殊能力がかえって足かせになって、謎解き本来の面白さを減じてしまっているような感じを受けました。冒険スリラー寄りのエンタメとしてはまずまずの出来だとは思いますが........。 また、これまでのようなレギュラー・キャラクター間のユーモラスな掛け合いの面白さが希薄な点も残念です。 |
No.1 | 5点 | メルカトル | 2015/06/17 21:56 |
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大正ロマンミステリ第三弾。
主人公のいろりは家業の金平糖屋の店番などをして暮らしている18歳の少女。彼女は金平糖を口に含むことによって千里眼を発揮できる能力を持っている。他にも、飼い猫のジロと会話も出来たりする。そんな彼女が遭遇する事件に、妹分の絹と猫のジロと共に立ち向かって行くというストーリー。 語り口、ストーリー展開共にどことなく平板で、変化に乏しい。どちらかと言うと、彼女らの個性で読ませるミステリとなっているが、ミステリ度はあまり高くなく、エンターテインメント小説の意味合いが強い。 最終話などは本格推理というより、いろり、絹、ジロの冒険譚といった趣だ。 この大正シリーズ、段々レベルが下がっているのがやや気になる。 |