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[ 警察小説 ] あでやかな標的 ウェイド・パリス警視 |
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ベン・ベンスン | 出版月: 1962年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元新社 1962年01月 |
No.1 | 6点 | mini | 2015/05/20 09:55 |
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* 私的読書テーマ”生誕100周年作家を漁る”、第5弾ベン・ベンスンの2冊目
例の森事典にもあったがベン・ベンスンの得意技の1つとして、タイムリミット的サスペンスが挙げられていた 代表作と言われる「脱獄九時間目」や「燃える導火線」などと並んでタイムリミットものの1冊が「あでやかな標的」だ この作は町を牛耳るギャングに依頼された殺し屋の仕事の現場を目撃した証人を出廷期限までに守るという内容で、一応期限はあるにはあるのだが、1分1秒を争うような期限ではなくて何日間というレベルである どちらかといえばタイムリミット的な緊迫感を狙ったというよりは、題名にもある美人のまさにあでやかな証人とパリス警部とのやりとりに重点が置かれている しかしだからつまらないかというとそうではない 代表作と言われる「脱獄九時間目」では特殊な状況下という設定が上手く機能しているとは思えず不満を感じたのだが、この「あでやかな標的」は状況設定に無理がなく、地味と言えば地味だがむしろそれが心地良い そもそも森事典でも言及されていたがベンスンという作家自体が地味な作風なので、こういう方向性の方が合っているように思えた |