• 新着書評
• 作　品
• 作　家
• 年間ﾍﾞｽﾄ

[ サスペンス ] 代償 白石真琴弁護士
伊岡瞬	出版月: 2014年03月	平均: 6.00点	書評数: 1件

書評を見る ｜ 採点する ｜ ジャンル投票

KADOKAWA/角川書店 2014年03月

KADOKAWA/角川書店 2016年05月

新着順 高評価 低評価

No.1	6点	猫サーカス	2017/11/29 19:44
主人公の弁護士圭輔のもとに、小学生時代苦手だった達也から弁護の依頼が舞い込む。2部構成の本作。ふたりの子供時代が語られる前半では、まだ少年にもかかわらず卑劣な達也という男の本性がたっぷりと描かれている。巧みに他人をそそのかし、いつも自分は安全地帯にいる狡猾さ。そして後半の法廷場面では、悪魔のような手口で罠を仕掛けてくる達也に、圭輔は追い詰められていく。誰も過去の罪からは逃れられず、いずれは代償を払わなくてはならないという苦い主題の物語。だが、最後には救いが待ち受けている。