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手掛りはここにあり
捜査ファイル・ミステリー
デニス・ホイートリー 出版月: 1983年07月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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中央公論社
1983年07月

No.1 5点 nukkam 2016/05/29 15:27
(ネタバレなしです) ジョー・リンクス(創案)とデニス・ホイートリー(執筆)のコンビによる捜査ファイル・ミステリーシリーズの第4作(1939年出版)です。シュワッブ警部補は登場しませんがもともとキャラクターで読ませる作品でないので特に影響はないでしょう。主な証拠として容疑者の写真、現場遺留品、容疑者プロフィールなどから犯行不能な容疑者を消去法的に取り除いて最後に残った1人が犯人という謎解きです。捜査レポートも非常に少なく、読むというよりは見て判断するところが大部を占めており、その単純性のためか15人という多めの容疑者数もそれほど苦にはなりません。ただ写真は当然ながら白黒で不鮮明な部分があり、真相説明を読んでも納得しきれないかもしれません。単細胞な私にはこのシリーズの第3作や第4作が読みやすくて合っていますが、じっくり証拠を吟味して捜査に参加している気分を味わいたい読者は凝りに凝った第1作や第2作の方が楽しめると思います。


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