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[ 警察小説 ] ハンマーを持つ人狼 |
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ホイット・マスタスン | 出版月: 1964年01月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 2件 |
東京創元新社 1964年01月 |
東京創元社 1964年01月 |
No.2 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2016/07/24 14:06 |
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裏表紙より~『ハンマーを手に女性を襲う兇悪な通り魔を追及する警察は、ついにおとりとして婦人警官を起用することになった。しかし、その警官は警戒の裏をかいた犯人に襲われ、夫とともに殺害されてしまう。同僚の死にふるい立つ婦人警官たちの必死の捜査もむなしく、事件は暗礁にのりあげたかに見えたが・・・。警察小説の名手が婦人警官を主人公に新風を吹きこんだ、緊迫感あふれるサスペンス!』~
逢坂剛氏推薦の一冊。題名からするとサイコ系を想像しますが、丁寧な語り口の警察小説です。犯人の策略に翻弄される警察官コンビのロマンスも邪魔にならず心地よい。 |
No.1 | 7点 | kanamori | 2011/10/30 13:06 |
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婦人警官ものの先駆と言える米国'60年代の警察小説。タイトルで損をしているように思うが、本書はかなり密度の濃い正統派の警察小説でした。
”ハンマーを手に女性を襲う凶悪な通り魔を捕まえるための婦人警官のおとり捜査”という粗筋紹介は間違いではないものの、ほんの前振りでしかなく、婦人警官クロヴァーと部長刑事モンティーのコンビの捜査は次々と事件の様相が変化していき、先の展開が読めない面白さがある。動機をミスリードさせるテクニックと伏線も巧みで、たぶん本格ミステリ読みの読者も唸る仕掛けじゃないかな。 作者ホイット・マスタスンは二人の作家の合作ペンネームで、警察小説を書く前は、ウェイド・ミラー名義で「罪ある傍観者」などの私立探偵ものを発表していた。ハードボイルド小説好きには、そちらの名前の方が馴染みがあるかも知れない。 |