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[ サスペンス ]
白椿はなぜ散った
岸田るり子 出版月: 2011年08月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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文藝春秋
2011年08月

徳間書店
2020年07月

No.1 5点 2013/07/07 20:28
7章に分かれた作品ですが、全体の1/3ぐらいもある第1章は一人称形式による少々偏執的な片思い小説とも言えそうな感じで、全然ミステリではありません。まあこんな状態ではまともな結果になるはずがないとは想像できるのですが、第三者的な視点から見れば当然と思えることにも全く気づかない本人の偏った心理は、この作者らしくよく描けています。
ところが第2章からはその約10年後に飛び、小説の盗作問題から殺人へと話は発展していきます。奇数章は第1章と同一人物の一人称形式で、「私」はiPS細胞研究者になっているのですが、学生時代の妄執を抱えたままでマッド・サイエンティストぶりを見せてくれます。
殺人犯はよくあるパターンの手がかり(気づきませんでしたが)から論理的に指摘されます。ただ最終章におけるいい意味で後味の悪い結末と殺人事件との関連についてだけは、ちょっとがっかりしました。


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岸田るり子
2015年12月
月のない夜に
平均:6.00 / 書評数:1
2014年06月
パリ症候群
平均:6.00 / 書評数:1
2013年06月
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2011年10月
味なしクッキー
平均:6.00 / 書評数:3
2011年08月
白椿はなぜ散った
平均:5.00 / 書評数:1
2010年01月
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2008年05月
めぐり会い
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2008年02月
過去からの手紙
2007年12月
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2006年12月
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2006年04月
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2004年10月
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