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[ 本格/新本格 ]
東京ー盛岡双影殺人
山村正夫 出版月: 1988年05月 平均: 5.00点 書評数: 2件

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徳間書店
1988年05月

徳間書店
1991年08月

No.2 5点 nukkam 2016/02/01 00:05
(ネタバレなしです) シリーズ探偵の登場しない1988年発表の本格派推理小説です。アリバイ崩しをメインにしたプロットですがこのアリバイが大変ユニークです。2つの殺人と1人の有力容疑者、しかしどちらか片方で殺人犯だった場合、もう片方の殺人に関してはアリバイが成立してしまうというものです。とりあえず片方の事件で逮捕すればという単純な話にはならず、東京と盛岡の警察が面子を争って自分側の事件だけ解決しようとしてうまくいかないという奇妙な展開を見せます。ユーモア本格派として書かれた作品ではありませんが、一方が証拠を集めれば集めるほどライバル(?)にとっては自分の捜査の足を引っ張られるという皮肉が何とも言えません。トリックは感心するほどのものではありませんが、設定の妙で退屈させません。

No.1 5点 kanamori 2011/02/03 17:36
幽体離脱を説く新興宗教の教祖を巡るアリバイ崩しがメインの本格ミステリ。
盛岡で発生した殺人事件では、同日同時刻に東京での強姦事件の容疑者であり、続く東京の殺人事件時には盛岡にいたアリバイがあるという、不可能興味が強い謎の設定が魅力的です。まあ、真相は想定の範囲内ではありますが、いくつかの小技のトリックもあり、作者の作品の中では楽しめた。
しかし、新興宗教の名前が「双生教」というのはちょっと芸がなさすぎる。


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山村正夫
2020年07月
断頭台/疫病
平均:6.00 / 書評数:1
1997年03月
魔女の呪い島殺人
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1991年07月
丹後半島鬼駒殺人
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1989年11月
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異端の神話
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奥能登呪い絵馬
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1988年05月
東京ー盛岡双影殺人
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鬼ガ島地獄絵殺人
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1987年07月
十和田殺人湖畔
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1985年09月
大道将棋殺人事件
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1985年07月
死人島の呪い雛
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断頭台(角川文庫版)
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1983年07月
赤い呪いの鎮魂花
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1982年11月
陸奥こけし殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1980年09月
湯殿山麓呪い村
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1977年07月
断頭台(カイガイ出版部版)
1977年02月
振飛車殺人事件
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1975年09月
球型の殺意
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