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[ クライム/倒叙 ]
神は銃弾
ボストン・テラン 出版月: 2001年09月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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文藝春秋
2001年09月

No.2 6点 YMY 2022/07/22 22:18
「右手の小径」というカルト教団が、ある一家を急襲する。両親は、残忍極まる手口で殺害され、娘は誘拐されてしまう。
この一家の妻には別れた元夫がいて、連れ去られた娘とは彼との間の子だった。離婚してからというもの、彼は意気消沈して、すっかりダメ男になってしまっている。しかし、最愛の娘が誘拐されたことで、ブチ切れる。警官の仕事を放り出した男は、ヤク中で、元カルト教徒の女をパートナーに砂漠地帯を、そして荒涼たる原野を、娘の行方を求めて駆け巡る。
一言で言うなら、クレイジーなローノベル。きな臭いパルプ・フィクションの臭いと、ドラッグカルチャーのサイケで怪しい雰囲気も立ち込めている。一見つかみどころのない印象もあるが、骨太の緊張感と禁断の領域に踏み込むスリルは満点。

No.1 6点 八二一 2020/03/30 20:33
神無きアメリカの現状に対する作者の憤りが主人公ペアの言動を通じて読む者の心に突き刺さる。殺伐とした物語ながら、爽快感漂うラストが印象的。


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ボストン・テラン
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