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[ ハードボイルド ]
狂った殺し
棺桶エド&墓掘りジョーンズ
チェスター・ハイムズ 出版月: 1971年02月 平均: 6.50点 書評数: 2件

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早川書房
1971年02月

No.2 6点 クリスティ再読 2026/06/15 17:23
棺桶&墓掘りだねえ。うん、このシリーズ、ファンキーなのが何と言っても魅力だ。ハーレムの有力者ビッグ・ジョーが亡くなり、その通夜の席で牧師が三階のテラスから落ちたら、そこにパンを満載した籠があって怪我もせずに...でも牧師が通夜の席に戻ってみると、そのパン籠には刺殺死体が!

という始まり。イカレてるでしょう?で、このビッグ・ジョーの葬式になるんだけど、例の牧師が主催するホーリー・ローラー教会で。いやこの教会、クエーカーの一種みたいに神がかりになって床を転げまわるというイカしたキリスト教教会!さらに埋葬のための葬列も「聖者が街にやってくる」風のジャズバンド大行進!

こんなハーレムの風俗のファンキーさにやられるよ。こういう環境なら「フランケンシュタインとキングコング」と呼ばれる棺桶&墓掘りコンビもしっかり、馴染む。

まあ真相に多少トリッキーなあたりもあるけど、既読のハイムズ作品の中ではおとなしい方かな。こんなくらいの評価で勘弁して。

No.1 7点 2016/07/27 22:50
チェスター・ハイムズ初読です。特に暴力的なイメージをなんとなく持っていた作家だったのですが、実際に読んでみると、そんな先入観とはかなり違った印象を受けました。最初の方の捜査部分は、ブロディ部長刑事の尋問に墓掘りと棺桶も立ち会い、普通に警察小説っぽい感じです。だいたいその主役コンビが刑事で、しかも警察組織の中で特に一匹いや二匹狼的存在というわけでもないのですから、ハードボイルドの基本パターンからは外れています。
少なくとも本作では墓掘りと棺桶の側からよりも、他の登場人物の視点から描かれた部分の方が多く、今一方の主役とも言えるジョニーの視点からの部分の方が、ハードボイルドな雰囲気です。20世紀半ばのニューヨーク市ハーレム地区に住む人々の生活感がたっぷり味わえるのが魅力的です。いや、謎解き的にもすぐその疑念を持ったとは言え、クリスティーあたりをも思わせる意外性がありました。


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