皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格 ] ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件 アドルフォ・ビオイ=カサーレスとの共著 |
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ホルへ・ルイス・ボルヘス | 出版月: 2000年09月 | 平均: 6.67点 | 書評数: 3件 |
岩波書店 2000年09月 |
白水社 2024年09月 |
No.3 | 5点 | いいちこ | 2022/09/13 19:43 |
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kanamoriさんに同感。
翻訳の影響なのか、とにかく難読で、各話の解決は不条理とも思えるものであり、毀誉褒貶が分かれそうな作品 |
No.2 | 6点 | kanamori | 2010/08/29 15:27 |
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珍しいアルゼンチン産のミステリ連作短編集。
チェスタトン風の探偵小説だとか、独房の囚人による安楽椅子探偵ものという事前情報で手を出しましたが、難解で修辞の多い文章と不条理な解決は相当読む者を選ぶ作風です。ブラウン神父というよりポジオリ教授シリーズに似たテイストだと思います。最終話の「タイ・アンの長期にわたる探索」の鮮やかなラストが印象的でした。 殊能将之のシリーズ探偵・石動戯作のネーミングはイシドロ・パロディのもじりのようですね。 |
No.1 | 9点 | mini | 2010/06/29 10:05 |
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本日夜に決勝トーナメント第1戦のパラグアイ戦が行なわれる
パラグアイのミステリー作家は聞いた事が無いが、隣国アルゼンチンならボルヘスが居る 知の巨人ボルヘスはもちろん専門のミステリー作家では無いが、おそらく20世紀文学史を代表する南半球最重要な作家だろう だから出版の中心は一見ミステリーとは縁の無さそうな岩波書店だ 薀蓄の塊みたいな奴だから当然ミステリーにも興味を示し、欧米のミステリーをスペイン語圏に紹介した ミステリー著作としては一般的には「伝奇集」の方が有名だろうが、狭い意味で重要なのはこの「イシドロ・パロディ」で、短編集として”クイーンの定員”にも選ばれている カサーレスとの共著で原著はブストス・ドメック名義だった 「イシドロ・パロディ」の魅力を一言で言ってしまえば、ずばり”超論理”で、書かれた時代も近いがT・S・ストリブリングのポジオリ教授シリーズを思わせる 星座占いの12星座の順番が決め手となる「世界を支える十二宮」や謎解き興趣満載の「タイ・アンの長期にわたる探索」など逸品の短篇揃いだ まぁ、読者によってこの超論理にはまるか否かが全てだろうから万人向きでは無いが、私ははまったので高得点 |