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[ SF/ファンタジー ] 1000の小説とバックベアード |
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佐藤友哉 | 出版月: 2007年03月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 2件 |
新潮社 2007年03月 |
新潮社 2009年12月 |
No.2 | 6点 | メルカトル | 2020/06/27 22:20 |
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二十七歳の誕生日に仕事をクビになるのは悲劇だ。僕は四年間勤めた片説家集団を離れ、途方に暮れていた。(片説は特定の依頼人を恢復させるための文章で小説とは異なる。)おまけに解雇された途端、読み書きの能力を失う始末だ。謎めく配川姉妹、地下に広がる異界、全身黒ずくめの男・バックベアード。古今東西の物語をめぐるアドヴェンチャーが、ここに始まる。三島由紀夫賞受賞作。
『BOOK』データベースより。 何だかよく分からないという意見もありますが、片説という個人の為に書かれた小説を通して、小説とは何か、小説を書くとは一体どういう事なのかというテーマが根底にあるので、そこを理解すれば読み解くことは難しくないと思います。破天荒な物語ではあるものの、文学として心に染み入るものがあります。作者の小説に対するどうしようもない衝動のようなものが迸り、情熱を感じます。 バックベアード、『日本文学』といった得体の知れない人物や、地下の図書館に閉じ込められた人々、探偵の一ノ瀬、謎多き配川姉妹、片説家たちが複雑に絡み合い、人間模様が凄いことになっています。 日本の文豪たちへの鎮魂歌の意味合いもあり、また全ての小説家に対する憧憬やその存在の意味など、様々な作者の想いが詰まった作品となっています。ファンにとっては裏切られた感はないと思いますが、佐藤友哉を初めて読む人にはどうなのかなと微妙な感じがしますね。 |
No.1 | 7点 | dei | 2009/07/16 15:10 |
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クリスマス・テロルと似たものを感じるが、こちらのほうが楽しめると思う。
作者の「小説観」が垣間見れる作品。 |