皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ ホラー ] パラサイト・イヴ |
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瀬名秀明 | 出版月: 1995年04月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 8件 |
角川書店 1995年04月 |
角川書店 1996年12月 |
新潮社 2007年01月 |
No.8 | 7点 | いいちこ | 2022/05/06 20:34 |
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現在となっては既視感も感じるが、執筆当時の世相を考えれば、非常に斬新な発想・アイデアではなかろうか。
最終盤・クライマックスに向かって加速する疾走感の演出も見事な佳作 |
No.7 | 8点 | メルカトル | 2013/11/22 22:56 |
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再読です。
若い頃、ある女性に薦めたところ、友人がとても怖い思いをしたとの理由で拒絶された、苦い思い出のある作品。 とは言っても、良いものはやはり何度読んでも面白い。そこら辺に転がっているホラーとはレベルが違う秀作である。 前半は専門用語が氾濫して、相当チンプンカンプンな部分も多かったが、それを補って余りあるアカデミックな香りと、じわじわ迫ってくる怖さがウリのひとつだと思う。さらには、それぞれの人物描写もしっかりしていて、その意味でも優れた作品と言えよう。 一転後半は怒涛のホラー&アクションの連続で、読者を引き付けて離さない魅力を持っている。ホラー小説大賞の審査員の一人、林真理子女史が徹夜して読破したというのも納得の出来である。 |
No.6 | 7点 | TON2 | 2012/11/05 20:32 |
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第2回日本ホラー大賞受賞作。精緻な小説で。嫉妬感を覚えます。高校の生物の時間に習ったミトコンドリアがパラサイト(寄生体)であることが分かりました。 |
No.5 | 7点 | STAR | 2010/02/18 11:28 |
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中学生の頃(?)かなり前に読んだ作品。ホラーは好きではないのに、これは楽しめました。
妻を失う悲しみをあって、せつない作品でもあると思いました。 |
No.4 | 5点 | 臣 | 2009/09/16 18:42 |
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著者のデビュー作で、ハードSF系(理系)バイオホラーの先駆的な作品です。つまり本書は理系色とホラー色の両方を備えていて、さらにミステリ色も加味され、エンターテイメントとしてぜいたくな作りとなっています。が、すべての要素が満足できるかというと、そうではないようです。どうしても、どれかひとつを期待してしまいますから、期待はずれな面も出てくるかもしれません。むしろこの種の作品は、期待はずれな面があっても、じっくりと再読すれば良さが理解できるような気がします。
著者である瀬名氏は、薬学系の学者ということもあって、理系色をより強く出したかったのではと感じられます。その後の作品も、タイトルだけで判断すればハードSF色が強くなっているようですね。 |
No.3 | 7点 | touko | 2009/03/01 22:59 |
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ミステリというよりはバイオSFホラーですよね。
アクション要素も恋愛要素もあり、後半は、若干スプラッタ的でもあり、かといって散漫にはならず、エンターティメントとしてのレベルは高いです。その後、映画化やゲーム化もされ、大ヒットしたのはご存知の通り。 今となっては○○○○○○○はすっかりメジャー化していて、ゴールデンタイムのバラエティ科学番組の類でもよく取り上げられているし、もしかしたら推理で正体に辿り着ける読者もいるかもしれませんが、当時は最先端の科学知識だ! って感じで、70へえ、くらいのインパクトがあったんですよー(笑)。 |
No.2 | 8点 | vivi | 2009/03/01 00:34 |
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このタイトルがこの場に加わって嬉しい一人です。
ホラー大賞だけど、ミステリ要素は高いと思います。 一体何が起こっているのか、 それを止められるのか。 未知なる存在が自分の身に宿ったら・・・なんて、 想像したらとてつもなく恐ろしいけど、面白かったです。 この作品を読んだから、その後、瀬名氏の作品はほとんど読んでます☆ |
No.1 | 7点 | Tetchy | 2009/02/25 22:46 |
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日本ホラー大賞初の受賞作。この作品が基準となり、同賞が難関となったと云っても間違いではないだろう。
聞き馴れない専門設備・器具の名称や専門用語の応酬に怯むものの、そのパートでは迫り来る得体の知れない何かに対する危機感めいた物がきちんと挿入されている。 さらに話は腎臓移植を受けた麻里子のエピソードやその経過、そして生前の聖美と利明との馴れ初めなどが絶妙にブレンドされ、読み物として退屈を呼び込んでこない。 実にバランスの良いストーリー運びである。 しかしエンタテインメントとしての勢いを減じているのがその圧倒的な量を誇る専門知識と専門用語だ。情報量が多すぎ、読者の理解力をことごとく試すような物語の流れになっているのが惜しい。 しかしそれを第1作目で求めるのは酷というものだろう。 |