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[ 本格/新本格 ]
六色金神殺人事件
藤岡真 出版月: 2000年12月 平均: 5.18点 書評数: 11件

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徳間書店
2000年12月

No.11 5点 tider-tiger 2019/05/09 01:01
文章、展開、伝奇部分、ヒロインの突拍子のなさと雑なところが多すぎてかなり損をしている。
文章に難ありで、情景がいまいち伝わりづらい。
展開が雑なのは後から考えると狙ってやった可能性もありそうだが、読んでいる最中はかなりいい加減だなとしか思えなかった。
六色金神の伝紀とやらもいかにも安っぽく(これも狙いなのかもしれないが)もう少し丁寧な作りこみが必要だったのではないかと思う。
ヒロインの思考もあまりに飛躍が多い。例えばこういうの↓
『無能なのか、いや、この警官は、やっぱりなにかを隠している。だとしたら、この男個人の判断とは考えがたい。組織ぐるみということになる』
こういう論理の飛躍がやたらと多くて「なんでだよ?」の連発だった。
仕掛けについては類例がいくつかある試みだが、本作はかなり凝っている。仕掛けに頼り切らずに他の部分も丁寧に仕上げていればもう少し印象が変わったかもしれない。ただ、個人的にはこの仕掛けそのものがあまり好きではない。
ラストはヒーロー、ヒロインがこういう行動を取るのはありなのかという疑問わくものの、けっこう好き。なんだか笑えるし、鮮やかに決まったのではないかと。せめてもう少し筆力があれば、あるいは伝奇部分が丁寧に作られていれば、はたまたもっと徹底したバカミスであれば、と思う作品。
内容というか狙いはそれほど悪くなく、ある意味では読む価値ありだが、個人的な嗜好と筆力の低さはいかんともし難く、限りなく4点に近い5点。

No.10 4点 レッドキング 2018/06/11 16:50
これが島田荘司言うところの「ホワットダニット」かなあ でもイマイチだ

No.9 5点 人並由真 2018/04/14 15:42
(ネタバレなし)
 またAmazonのレビューで炎上商法しているような・・・。
といっても現在100円からのマーケットプレイス値だけど。どっかから復刊の予定でもあるのか。

 アホらしい反則技だけど、まあ作者が冗談半分と自覚的ならオッケーでないの、とは思う。人には勧めないけれど、星の数ほどあるミステリの中にはこういうのもあってもいいよね。

No.8 4点 ボナンザ 2017/02/19 11:45
愛すべき馬鹿ミス。文章自体が読みづらい上に登場人物の思考回路も意味不明だが、それを差し引いても最後の馬鹿馬鹿しいオチは一見の価値有り。

No.7 5点 メルカトル 2010/06/13 23:38
入手困難との噂と伝奇ミステリという謳い文句を聞きつけ、読んでみた。
途中まではこの摩訶不思議な連続殺人事件をどう収束させるのか、と興味は尽きなかったのだが、中盤で明かされる意外な真相で脱力というより落胆させられた。
真面目な怪奇色の濃いミステリだと思っていたので、裏切られた気分だ。
なので個人的にはあまり評価できず、この点数に。

No.6 7点 清涼水 2010/03/17 22:13
入手しやすくなってきたようですね。
バカミスだけど、伝奇の部分もよく作られていると思う。

No.5 3点 yoshi 2010/03/07 20:05
これってそんなに入手しにくい本なんですか?
ブクオフで100円でしたけど。

感想・100円でも高かった

No.4 4点 yoneppi 2010/01/05 22:22
全体的に読みにくくて物語にのめり込めなかった。体調が悪かったからかもしれない。オチ云々というより苦労して入手しただけに残念。そのうち再読するかも。

No.3 6点 江守森江 2009/09/13 11:15
出だしは伝奇ミステリーに不可能犯罪を絡めたガチな本格作品の雰囲気だった。
これまた壮大な駄ボラ話に近いのでサラッと読み進められる。
第二部で早々に明かされるオチに脱力し、更に先の捻った真相もそのまま通過し、結末の小説としてのオチで極限まで脱力した。
脱力させるオチとそれに連動したトリックは別にして、細かなロジックはしっかりしているので脱力系本格ミステリとでも称せばよいのかもしれない。
驚きより脱力感が強く高評価したくない。

No.2 8点 あるびれお 2009/09/09 07:15
「伝奇ミステリ」って、そこからして赤鰊じゃないですか。
ここまで「有り得ない」シチュエーションでの事件をどう解決するのかと思っていたらいきなり脱力させられ、でも、それが新たな謎となり...バカミスと言われようがアンフェアと言われようが、ツボにはまりました。はっちゃけぶりは「ゲッペルスの贈り物」以上ですね。

No.1 6点 シーマスター 2009/05/22 23:12
これは壮大なバカミスか?・・・・あるいは本格か。
確かに単なるバカではなく、ミステリとしての仕掛けや伏線、それなりのロジックもあるから、まぁ「バカな本格」というところだろう。(てか作者がそれを意図したのは一読瞭然だけどね)
いずれにせよ本作を読みながら「推理してやろう」なんて気になれるのは、よほど伝奇やら古文書なんぞに興味が深い方だけだろう。いや、そうした人にとっては大傑作かもしれない。

またバカも一筋縄ではないが、どうせならもっとひっくり返してくれてもよかったのに。
本作の返し方は、割と古典的だったりするからね。
そして最後の大バカは、もはやミステリでも何でもない単なるメガギガ級のウルトラバカでしかない。

しかし読了してみると何がバカといって、こんな本を入手するのに2800円も費やした自分が一番バカに思えてくるのが悲しい・・・・・・・・・・・・・・わっ、今アマゾン見たら650円まで下がってる!地区商!句祖!亜穂!佐藤!鈴木!田中!


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