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[ サスペンス ] 透明な遺書 浅見光彦 |
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| 内田康夫 | 出版月: 1996年03月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 講談社 1996年03月 |
| No.1 | 6点 | 斎藤警部 | 2026/10/28 01:06 |
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| 「透明な遺書です」
「透明な遺書 ・・・・・・ ですか」 事態が深刻な割に、登場するどなたさんの佇まいも妙に軽くてお気楽風で、胸に 「Let’s Together」 ってプリントしてあるTシャツ着てそうな人ばかりやたら目に付く。 田舎町にて自殺した(?)と目されるエリート・サラリーマン。 その疑惑まみれの死の真相を追う。 死体の傍らには 「遺書」 と書かれた空の封筒が落ちていた。 だが家族によれば、遺書はもう一通あったと言う。 ポップ社会派を中途半端に気取ったような序盤。 だが中盤に至っての、話のふくらみと、心地良い振動はちょっと頼もしい。 んでもやっぱり、タトゥーシールで腕に 「It’s tattoo」 とか書いてる人がうろちょろしてそうな空気感もある。 「あの 『透明な遺書』 は何だったのか、説明がつきにくくなりますからね」 「透明な遺書、ですか? ・・・・・・」 ちょっと気を抜くと、冒険小説の要素が何気にドカスカ割り込んで来る。 これが結構アツい。 殺人方法の連鎖、しかもそれに国家権力が加担するとかしないとか、妙なリアリなんとかがあってやばいのである。 終盤に入り、意外なタイミングで意外なトゥイッチ急襲と来やがるのも、なかなかの手応えである。 「そうよねえ、うちでゴロゴロして、おならなんかしているパパを見ているかぎり、そんなに、部下のひとたちに尊敬されるようには思えなかったな」 嘘をつく理由、あるいは根拠、このあたりに関して、意外なタイミング(?)で意外な急カーブを切り急遽参戦した、新たなホワイダニットの輝き✨が見えた。 早くもそこで “述懐” って、、 何かやらかしてねえだが? って愉しい疑惑を唆すシーンもあったねえ。 「警察に、警察を ・・・・・・ いや、警察がどうしたと言うんです?」 シーン切り替えのあまりに巧みな “テレビ” ドラマ性には、感心するやら笑うやら。 トゥーマッチコミカル&イージーゴーイングな人物の闖入だとか、浅はかでツルツル軽すぎのホニャラレロがとにかく目立つんだけど、好きな人にはたまらないのかも知れません。 私も時々好きです。 “浅見は初心者のミステリーファンのように、喜び勇んだ。“ ← 何なんだよこれは(笑) まあでも最後のあの ‘オープンな’ 真相(?)の深みとか、ちょっと眼を瞠る所もありました。 何より退屈とは無縁でした。 ドラマが躍動しました。 どうもありがとうございました。 この小説の内容がどれくらい現実世界に立脚しているのかについては、当面内緒でお願いします。 「透明な遺書ですか ・・・・・・ 」 「は? 透明? ・・・・・・ ああ、なるほど、ははは、そうとも言えますか」 |
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