皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ] 剣と薔薇の夏 |
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| 戸松淳矩 | 出版月: 2004年05月 | 平均: 5.80点 | 書評数: 5件 |
![]() 東京創元社 2004年05月 |
![]() 東京創元社 2005年09月 |
![]() 東京創元社 2005年09月 |
| No.5 | 6点 | ROM大臣 | 2025/12/02 13:05 |
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| 舞台は一八六〇年のニューヨーク。街は日本ブームに沸いており、マスコミ各社は日本の情報を必死に求めていた。記者ウィリアム・ダロウも、日本に詳しい人物を探し回り、貿易会社で働いているジューゾ・ハザーム(狭間重蔵)を見つけ出す。一方で奇妙な連続殺人事件が発生。死体のそばには「聖書物語」の断片が落ちていた。ダロウは挿絵画家のフレーリーと事件の謎を追う。
重厚な文体で綴られるストーリーは、ほとんど歴史小説の様相を呈している。だが事件が発生してからは不可能興味満載の展開になり惹きつけられた。何気ない記述の中に、周到に伏線が張られているのもお見事。 |
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| No.4 | 6点 | ぷちレコード | 2022/05/08 23:19 |
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| 万延元年の遣米使節団歓迎にわくニューヨークを舞台にした歴史ミステリ。奇妙な殺人事件が次々に起きて、アメリカ人の新聞記者と挿絵画家、そして元漂流民で在米の日本人の三人がその謎を解いていく。
なぜサムライ使節団が、それほどまでに歓迎されたのかという事情や、南北の対立という緊張をはらんだ一八六〇年のアメリカがディテール豊かに活写されていて、歴史小説としてもミステリ小説としても興趣に満ちている。 |
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| No.3 | 6点 | YMY | 2019/02/10 16:03 |
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| 奇妙な死体の状況に不可解な爆破。見立て?不可能犯罪?その狙いは?そして犯人は誰?
当時の風俗、地理、文化、政治、庶民の生活など、あらゆる角度から丁寧に描かれている。本格ミステリであり、歴史小説でもある。 |
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| No.2 | 6点 | kanamori | 2010/07/04 18:03 |
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| 19世紀のニューヨークを舞台に渡米した日本使節団が巻き込まれる事件を描いた歴史ミステリ大作。
当時の米国の情景・風俗をこれでもかというぐらい詳細精緻に書き込んでいて、作者の力の入れ様がよく分かりますが、そちらに重点が置かれた分、ミステリとしての面白味に欠けるきらいがあります。 米国人の新聞記者を主人公格に据えたのも感情移入できなかった要因だと思います。 |
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| No.1 | 5点 | 江守森江 | 2009/05/22 07:04 |
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| 書き上げるのに時間がかかった分、以前のジュヴナイル作品とは一変している。
本格ミステリの骨格はシッカリしているが時代背景等の描写が長く間延びする感が否めない。 なので、手放しでは褒められない。 |
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