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[ 本格/新本格 ]
首なし人魚伝説殺人事件
司凍季 出版月: 1993年01月 平均: 3.50点 書評数: 2件

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光文社
1993年01月

光文社
1996年02月

No.2 4点 たかだい 2025/05/03 18:55
マネキンの首が添えられた首無し死体。第一発見者が少し目を離した隙に、マネキンの首は髑髏に置き換わっていた。かなり猟奇的で、いかにも本格ミステリーらしい謎である。そこに、同じ被害者女性が20キロも離れた2つの場所に同時に存在していた、という謎もダメ押しのように追加されるのだから、期待値は自ずと上がる
ただ、読み終えた今となってはハードルを上げすぎてしまった感はあり、真相というかトリックの全容が分かった時に感じたのは「へぇ」という何とも微妙な感想
首を切った理由付けはまあ良いとして、それに付随するアリバイ工作があまり面白味がある代物じゃない。というか、有りがちなパターンだった気がする
総評として、出だしは良いが尻すぼみというか、どこかで読んだような印象が残る微妙な作品でした

No.1 3点 Tetchy 2008/04/01 00:02
師匠島田荘司ばりの冒頭の幻想的(?)な謎の提示―首の無い死体が首の代わりに置かれていたマネキンからつかの間の瞬間、髑髏に変わる―、論理的解明、さらには犯人の手記で物語が終わるといった構成を取っているが、力量不足だと認めざるを得ない。

薄いのに謎だけはメチャメチャある。
なのに面白くない。

しかも最後は犯人の自白かよ!


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司凍季
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