皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] 六法推理 古城行成&戸賀夏倫 |
|||
---|---|---|---|
五十嵐律人 | 出版月: 2022年04月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
KADOKAWA 2022年04月 |
KADOKAWA 2024年03月 |
No.1 | 6点 | 文生 | 2024/04/16 02:50 |
---|---|---|---|
全5編の連作短編
法学部の学生である古城が法律の知識を駆使して事件の謎に迫っていくという設定がユニークで、従来のものとは異なる推理のプロセスが面白かったです。また、詰めが甘い古城を直感推理でアシストする戸賀とのコンビぶりも楽しく、学園ミステリーとしてもよくできています。ただ、古城の推理の詰めの甘さというのがちょっとわかりやすすぎて読み手側も「その推理はちょっとおかしいのでは?」とすぐに気付いてしまいます。その点が少々興醒めです。古城が推理に一定の説得力があり、読者も納得した後に戸賀がひっくり返していくという感じならもっと良かったのですが。 |